大阪府北部地震でラバーロック工法を検証!3棟中3棟とも被害発生!!お勧めできないですよ!

みなさま。こんにちは。

屋根から人の笑顔を作りたい!!!

神清(かみせい)のDr.神谷です。

先日発生した大阪府北部地震の屋根被害調査を、愛知県陶器瓦工業組合の調査員として、7月に実施しました。

その調査で、いくつかの気になった点がありました。

1.被害の屋根では、古い日本瓦屋根・棟部が圧倒的に多い。

2.東日本大震災の被害と比べると被害がなかった日本瓦屋根も多く見られた。

3.古い日本瓦屋根では、ほぼ土葺きとみなせるが、土葺きによる被害はあまり見られなかった。

4.ラバーロック工法の屋根をいくつか観察したが、ほとんどすべて被害が発生していた。

5.建物の倒壊はあまり見られなかった。

6.いくつかの建物では、軽い屋根にも関わらず、建物に危険という表示がされていた。中には、瓦屋根から軽い屋根に葺き替えしているのに、危険と判定されていた。

7.調査した範囲では、日本瓦屋根以外の瓦屋根(F形瓦、S形瓦)にブルーシートが掛かっている状況被害は見られなかった。

以上が屋根に関して、特に気付いたポイントです。

この中で、屋根リフォームに関係する 4.のラバーロック工法の屋根について、詳しくご紹介します!

 

大阪府北部地震とは

2018年6月18日午前7時58分に大阪府北部を震源とするマグニチュード6.1の地震(深さ13㎞)が発生しました。

最大震度6弱を大阪府大阪市北区、高槻市、枚方市、茨木市、箕面市で観測しました。

震源地は高槻市南部(城跡公園付近)、本震は西北西-東南東を圧縮面とする逆断層型と言われている地震です。

今回の調査は、被害の大きかった高槻市を中心に行いました。

 

ラバーロック工法の屋根は被害が発生していた!

3棟のラバーロック工法が行われていた屋根を観察できました。

観察としては、歩道からの目視で行いました。

愛知県ではもっと多くの屋根でラバーロック工法が行われているのですが、高槻市の調査範囲では、予想よりも少なかったです。

ラバーロック工法と確認したら、その屋根をデジタルカメラで撮影しました。

物件1

ブルーシートが一部、風でめくれている屋根がありました。

一般の方では、これがラバーロック工法か判断することはできないと思います。

拡大して説明します!

小さい⇒の部分をよく見るとシルバー色の日本瓦の先端に、白いシーリングが施されています。(ラバーロック工法)

屋根の平らな面では、瓦のズレ、落下は見られません。

しかし、大きい⇒の日本瓦の棟部が崩れています。

鬼瓦も完全に上を向いています。

さらに、⇒部分は瓦の棟部がラバーロック工法で一塊に連結したまま、崩れていました。

この塊が屋根から落下するととても危険です。

棟部のラバーロック工法は巨大地震に関しては、耐震性を高める効果はなく、さらに、一塊で落下するという、かえって危険を増すことが確認できました!

 

物件2

ブルーシートが屋根にかかっていました。

よく見ると大屋根の棟部をみると鬼瓦が90°傾いていたり、棟部自体が見えなくなっています。

古い日本瓦の棟部が倒壊しているようです。

この被害がない玄関上を見てみます、

瓦と瓦にシーリングされていることわかります。(ラバーロック工法)

今回の大阪府北部地震では、古い日本瓦屋根でも平部の倒壊はあまり確認できませんでした。

ラバーロック工法も平部は倒壊していないようです。

しかし、棟部が倒壊してしまうために、結果、ブルーシートで覆われてしまうのです!

 

物件3

古い日本瓦屋根の補修を行っている最中の現場でした。

大屋根の上の方を作業しているようでした。

こちらも下屋を確認してみますと、

⇒の部分でシーリング(ラバーロック工法)されているのが、よくわかります。

こちらも平部は被害がなかったようです。

白丸は大屋根から葺き土のかたまりが落下していました。

棟部が崩れるとそれ以外の瓦へ被害を与えるため、補修面積が大きくなってしまいます!

 

ラバーロック工法の耐震性能は?

ラバーロック工法は耐震改修工法として、訪問販売業者やwebでの営業会社(瓦工事業者ではない塗装屋さん、板金屋さん、火災保険リフォーム業者など)がPRしています。

しかし、大阪府北部地震でも確認できたように、ラバーロック工法では古い日本瓦屋根の棟部の耐震性を向上させることはできません。

これは、瓦屋根の耐震実験でも確認しています。

詳しくはこちらをご覧ください!

【実験したよ】価格の安さでラバーロックを勧めてくる屋根業者には注意して!

 

 

まとめ:大阪府北部地震の調査より、ラバーロック工法はお勧めできないですよ!

大阪府北部地震の調査では、3件中3件ともラバーロック工法の屋根で被害が発生していました!

訪問販売業者やwebのホームページでも、ラバーロック工法で耐震補強を勧めている会社を見たら、瓦の知識がない業者ですので、不用なリフォームを勧められてしまうので、避けた方がいいですよ!

古い日本瓦屋根の棟部は耐震性が低いので、現在の耐震性の高いガイドライン工法に部分補修されることをお勧めします!

古い日本瓦屋根は瓦工事業者しか、部分補修できないので、瓦工事業者にご相談ください!

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Dr.神谷
神清のまとめ役。
学者肌で数々の「産学官」の連携研究事業を行い、業界内でも数少ない技術派です。その知恵で若いスタッフを指導しています。

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