外壁からの雨水浸入 台風以外でも雨漏りするなら早く直しましょう!

みなさま。こんにちは。

屋根から人の笑顔を作りたい!!!

神清(かみせい)のDr.神谷です。

台風シーズンは雨漏り補修の依頼がダントツで多くなります。

昨年に引き続き、今年も10月はお問合せが多いですね!

巨大台風の時だけ雨漏りするような、年に1,2回の雨漏りでは、なかなか木造住宅の柱や壁が劣化するまでにはいたりません。

雨漏りは精神的に嫌ですが、家が壊れることはありませんので、ご安心ください。

一方、台風以外でも雨漏りする場合は、早急な補修が必要となります。

とくに、雨漏りしやすい建物として、モルタル壁(直貼り構法)がありますので、その事例を簡単に紹介します!

 

外壁(モルタル直貼り)での雨水浸入現場!

雨漏り調査事例として、外壁がモルタル直張りの物件におけるサッシ廻りおよびクラックからの雨水浸入により、室内側で異臭が発生した事例をご紹介いたします。

築後わずかの木造住宅・2階建て、金属立平葺き、モルタル直張り外壁の現場でした。

原因調査と補修を兼ねて、モルタル外壁をはがしてみますと、

モルタル1

壁として設置されていた構造用合板の写真ですが、赤丸の部分で雨水浸入により変色した痕が見られました。

こちらはサッシ廻りの写真です。

モルタル2

サッシ廻りからの雨水浸入により黒ずんだ変色痕が見られます。

サッシ左下角でサッシフィンに貼り付けてある両面テープと防水紙のウィークポイントから浸水して、青⇒から周辺に拡がっています。

 

サッシ下部の写真です。

モルタル3

この建物はほとんどすべてのサッシ廻りから雨水浸入が見られました。

白い部分は防水紙(透湿防水シート)が合板に張り付いて、ボロボロになっている状態です。

特に、赤丸の部分は手で触ると合板がベコベコと凹み、腐朽していました。

サッシの両下角から浸水して、サッシ真下は両方から水が来るため、腐朽が著しく進んでいました。

 

壁の合板のわずかな隙間

モルタル4

また、赤丸の柱と合板の継ぎ目(隙間あり)の部分のモルタル外壁に大きなクラックがありました。

そのモルタルクラックから雨水浸入し、防水紙におけるステープル(タッカー)の孔から合板側へ浸水します。

合板の継ぎ目に沿って流下しやすいため、青⇒沿いに移動したため、窓上にも浸水痕が見られました。

モルタル5

大きなクラックの下部にも流下痕が見られ、柱は著しく変色していました。

無垢である柱がこのように変色するには、かなりの量の水が常時、浸入していたと思われます。

 

 外壁に使用されるステープル(留め針)からの浸入

モルタル6

上写真は大きなクラックの左側下部に位置していた合板です。

この模様をよく観察してみますと、

モルタル7

赤丸をつけた部分は雨水浸入痕となっていました。

これらは、ステープルが留め付けてあった位置です。
ほぼ、すべてのステープルの孔から浸水していることがわかります。

モルタル壁はラス網にモルタルが絡んでいる状態が維持されています。

合板へはラス網を留めているステープルによって一体化されます。

しかし、このようにステープルから雨水浸入が発生しますと、ステープルも腐食しますし、ステープル廻りの合板も腐朽します。

すると、保持強度が低下しますので、地震時に脱落が発生します。

モルタルが脱落しますとその分、壁耐力が低下しますので、阪神大震災のように建物の倒壊に繋がります。

これらは雨漏りではないのです!

この現場で怖いのは、これらは雨漏りではないということです。

室内まで雨が伝わっていないので、住んでいる方は雨漏りしているという認識はありません。

雨漏りと気が付かない内に、壁の外側が雨水浸入でやられている状態です。

そのため、台風以外でも雨漏りする場合は、このように見えない所が腐朽している可能性もありますので、早めに直しましょう!

 

まとめ:モルタル外壁は通気構法にしてください!

モルタル外壁の場合、直張りではなく通気構法をおススメめいたします。

モルタルはクラックやサッシ廻りから経年で雨水浸入しやすい材料ですので、雨水浸入しても通気構法で排水・乾燥することは必須です。

建物躯体・合板を乾燥させることは、木材の腐朽・耐力低下を防ぐことに繋がります。

塗り壁の優れたデザインを希望される方は多いので、その場合、コストアップにはなりますが是非、通気構法をご要望ください。
(モルタル直張りはもっとも漏水事故の多い仕様です。)

 

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Dr.神谷
神清のまとめ役。
学者肌で数々の「産学官」の連携研究事業を行い、業界内でも数少ない技術派です。その知恵で若いスタッフを指導しています。

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