台風以降、家の外（屋根、壁、防水）の工事業者さんは大変忙しくなっています。
そんな時期によく耳にするのが、
「近くで塗装工事をしているものですけど、お宅の屋根・・・」
からはじまる訪問販売です。
実際に、不具合が発生している場合もあります。
しかし、不急不要のリフォーム工事提案も数多く、提案内容について正しいのか、お問合せをいただきます！
少しでも不要不急のリフォーム工事被害者が減るようにと、その事例を情報発信しています！
悪徳訪問販売業者さんもオレオレ詐欺と同様にパターン化していますので、この内容に近いことがご自分にも当てはまると感じた方は是非、ご相談ください！
遅くなりましたが、「屋根から人の笑顔を作りたい！！！」をモットーに、
創業150年三州瓦老舗・神清（かみせい）のDr.神谷が実際に体験した事例をご紹介します！
今回のキーワード：「瓦屋根のラバーロック」
目次
「瓦屋根をラバーロックしましょう！」
お宅情報です！
築15年以上
平板瓦屋根
今回のポイントは、塗装屋さんが瓦屋根の点検をして、ラバーロックをすすめてきたという所です！
同時期に建てた近所の家を塗装している塗装屋さんが「屋根に気になるところがあるので、屋根を点検しますよ！」と親切そうに言われたそうです。
点検してもらうと「しっくいが染み出ているので、ラバーロックした方がいいですよ。近所の足場を移動すれば、足場代が安価になるので、早く決断されればお値打ちですよ。」と提案があったそうです。
お客様は急に、屋根に問題があると言われても、よくわからないので専門の人に見てもらいたいとお問合せいただきました。
私はお電話で、「ラバーロック、しっくい、瓦屋根」と出てきたので、日本瓦を想像しました。（下の写真は日本瓦をラバーロックしている屋根です。）
ラバーロックとは、瓦と瓦を連結するために接着剤（⇒）を瓦と瓦の重なり部分に塗ることを言います。
詳しくはこちらをご覧ください！
瓦屋が屋根点検すると
お客様の屋根を点検してみると、日本瓦ではなかったのです。
平板瓦という平らな瓦屋根でした。
平板瓦は基本的には全数くぎ留めとなっています。
耐震・耐風仕様の施工となっていますので、このままで問題はありません。
ラバーロックする必要はありませんので、不要のリフォーム工事提案だったと言えます。
しっくいを確認しましたが、しっくいも異常はありませんでした。
しっくいは固まっているので、ポロポロとはがれ落ちることはありますが、流れ出すことはありません。
瓦屋根で流れ出した染みができるのは、アンテナの錆び汁などが多いので、しっくいという言葉にだまされるないようにご注意ください。
冠瓦もビス留めされていて、全くメンテナンスする必要のない屋根でした。
まだ、10年はノーメンテで行けそうな屋根だったのです。
瓦は瓦屋にまかせるのが安心です！
「餅は餅屋」ということわざがあります。
意味は・・・
どんなにそのことについて詳しくても、また作業が上手でもしょせんは素人。
なので、専門家にはかなわないので専門家にまかせるのが安心だという意味。
いくら塗装屋さんが親切そうに写真を見せてくれても、悪気がなくても、所詮、瓦の専門家ではありません。
瓦は瓦屋にまかせるのが安心です！
不要のラバーロック・リフォーム工事
このお客様は全く不要のラバーロック・リフォーム工事を提案されていたのです。
見積が何十万円もする不要のリフォーム工事です。
瓦が台風で飛散するとか、地震に弱いとか、不安をあおっています。
さらに、足場を近所から移動するだけなので、今なら安価という瓦屋根の性能に全く関係ないところで、お客様の心を動かそうとする悪徳な商法です。
どうすれば被害から免れるのか？
お客様が屋根に登って、点検することはむずかしいと思います。
対策としては、瓦屋根は瓦屋に点検してもらいましょう！
瓦屋根工事店以外の業者さんから、
「瓦屋根のラバーロック」と言われたら、迷わず瓦屋に相談しましょう！
残念ながら、現状ではこれしかないと思います。
瓦屋根工事店さんを探すのは少しめんどうだと思いますが、被害にあうよりはましだと思います！
全国には、webで相談を対応しているところもありますよ。
まとめ：「瓦屋根のラバーロック」と言われたら、瓦屋に相談しましょう！
業者さんから「瓦屋根のラバーロック」と言われたら、瓦屋に相談しましょう！
不要のラバーロック工事提案があまりに多いので、これぐらいの被害対策をされた方が安心です！
めんどうですが、費用がかかるわけでもありません。
何かありましたら、写真などでご相談していただければ、アドバイスも可能です！
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。
