「Q&A雨仕舞のはなし」②勝手瓦の雨漏りリスクを隅棟際写真をもとに説明します!

みなさま。こんにちは。

屋根から人の笑顔を作りたい!!!

神清(かみせい)のDr.神谷です。

先日、住宅の研究会で、東海大学名誉教授・石川廣三先生のお話を勉強させていただきました。

「Q&A雨仕舞のはなし」はわかりやすいです!

石川先生は雨に関して、長年研究をされていて、今年の8月に出版された「Q&A雨仕舞のはなし」は大変、わかりやすく、雨漏り・雨仕舞・住宅の耐久性に興味のある方は必ず読んでいただきたい本です。

Q&A方式なので、読みやすくなっています。

勉強会では、滅多に、瓦の話は出ないのですが、この本にも書かれている瓦の話を石川先生がご紹介いただきました!

「勝手瓦(かってかわら)」の雨漏りリスク

勝手瓦とは、隅棟際に用いる斜めに切断した瓦のことです。

この勝手瓦は瓦を正しく切断しないと雨漏りを引き起こす原因にもなるので、瓦施工職人の教科書に掲載されています。

Q&Aの中でも紹介されているが、理解するのにむずかしい。

「隅棟、特に右隅の勝手瓦において、下部の瓦より大きな小勝手を入れてはいけない。」って、何を言っているかわかりませんよね。

右隅とは先の写真で⇒が示している勝手瓦がある側のことです。

勝手瓦の大きさは一定ではなく、瓦の1段ごとに寸法がかわり、大きい勝手瓦と小さい勝手瓦が繰り返し発生します。

「下部の瓦より大きな小勝手(小さい勝手瓦)を入れてはいけない。」とは、

上図の右側の内容です。

日本瓦は山谷のある形状です、Aにある雨水は斜めに流れます。

雨漏りを防ぐために、Cでもカットして、台形状にしなければならないとされています。

実際の屋根で説明します!

小さい勝手瓦をCでカットするとは、上の写真の状態です。

青⇒が示すように雨水は流れます。

カットすることで、下の瓦の上に確実に流れ落ちます。

大きい勝手瓦の上に流れ落ちた雨水は同様に斜めに流れますが、瓦の端にある水返しで下方向へ流れるため、雨漏りはしません。

小さい勝手瓦をカットしないとどうなるか?

写真にグレーでカットしない場合の形状を書き込みました。

カットしないとそのまま斜めに雨水は流れ、下の瓦の上に落ちず、葺き土内へ浸入して雨漏りとなります。

瓦の場合、シーリング・接着剤などで隙間をふさぐのではなく、入った雨がまた外にでるように瓦の重なり・水返し等で工夫する雨仕舞という考え方です。

雨漏りしたからと言って、瓦の雨仕舞の仕組みを理解せずに接着剤を塗りまくると逆に雨漏りが悪化することもありますので、ご注意ください。

瓦屋根の説明を図で受けても、なかなか想像ができないと先生の話を聞いてよくわかりました。

瓦屋の私がむずかしいのですから、お客様はもっともわからないですね。

今後も、写真や図を使い、わかりやすく瓦屋根を紹介させていただきます!

 

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Dr.神谷
神清のまとめ役。
学者肌で数々の「産学官」の連携研究事業を行い、業界内でも数少ない技術派です。その知恵で若いスタッフを指導しています。

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