瓦屋根の湿式工法にはいくつか種類があります。葺き土の量が異なります。

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みなさま。こんにちは。

屋根から人の笑顔を作りたい!!!

神清(かみせい)のDr.神谷です。

昔は、日本瓦を施工するのに葺き土を使用していました。

葺き土を使用して屋根を施工する方法を湿式工法と呼んでいました。

湿式工法にはいくつかの種類があります。

べた置き

屋根の野地が見えないように、完全に土を置く方式です。

瓦の下は葺き土が野地全面に置かれています。

かなり昔の方式で、下葺き材には樹種の皮(杉の皮)などが使われていました。

立派な家ほど、しっかりと厚く葺き土が入っていました。

筋置き

流れ方向に瓦の真ん中の部分へ筋状に土を置く方式です。

少し前の方式で、べた葺きに比べて葺き土の量はかなり少ないです。

葺き土の粘着力で瓦を保持しています。

引掛けなじみ土葺き

桟瓦の寸法に合わせて、瓦を引っ掛けるための瓦桟を設置します。

桟瓦を瓦桟に引掛けた時に、瓦と瓦桟があたる部分に「なじみ土」と呼ばれる人のこぶしぐらいの大きさの土を置く方式です。

「なじみ土」は瓦の上を人が歩くときに、ガタつかないようにする調整材の役割を担っています。

湿式工法の最後の方で行われた方式です。

 

現在は乾式工法の引掛け桟瓦葺きです。

阪神大震災以降、住宅の耐震性能は耐震金物で確保するようになりました。

それに伴い、屋根の重みは必要なくなり、瓦屋根も乾式工法となり、軽量化を実現しました。

最近の災害にも耐えうるように、瓦桟に瓦をくぎ・ビス等で全数留め付ける方式となっています。

きびしい耐震試験・耐風試験をクリアした「ガイドライン工法」が瓦屋根では標準工法となり、災害にも強いと言えます。

日本の住宅の変化に対応して、瓦屋根も湿式から乾式へと変わりました。

 

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