屋根の設置方法で、太陽光からの火災リスクが異なる!確認しましょう!

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!
    神清(かみせい)のDr.神谷です。

    書こう書こうと思いながら、1か月以上経ってしまいました。
    住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故に関して、
    消費者庁の消費者安全調査委員会から報告された内容を
    簡単に、ご紹介します!

屋根に太陽光を設置している方へ・・設置方式によっては火災リスクも!確認しましょう!

住宅に太陽光パネルを設置している方は、ちょっとだけ確認してください。

太陽光パネルを屋根に載せる方式が4タイプあり、そのタイプによって、太陽光パネルの不具合から発火した場合の住宅火災へのリスクがことなります。

リスクの高いタイプは、無料点検などを実施しているようですので、ご確認ください。

 

以下は、平成31年1月28日に発表された消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書から抜粋したものです。

住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故

住宅用太陽光発電システムから発生した火災、発火、発煙、過熱等の事故が平成20年3月から平成29年11月までの約10年で、127件。

そのうち、太陽電池モジュール又はケーブルから発生した火災事故等が13件でした。

住宅の屋根まで被害があったのは、7件でした。

モジュール又はケーブルから発生する火災事故等は、モジュールと屋根材とが近接していることから住宅の火災、ひいては生命身体被害に至る可能性があるため、重点的に調査した。

屋根の被害が発生した火災

火災事故等の発生状況の例として、屋根の被害状況写真です。

事例1:H23年9月 居住者がベランダにて洗濯物を取り込もうとした際、異臭がありパチパチと音がしたため、周囲を確認したところ、軒先から煙が出ているのを発見し、119番通報した。屋根(南面及び北面の一部)と屋根裏及びモジュールが焼損した。

事例13:H29年10月 通行人が屋根から白煙が上がっているのを発見。居住者が不在であったため、発見者が消防機関に通報し、消防隊員が消火した。屋根及びモジュールの一部が焼損した。

モジュールの設置形態

一般的な住宅の屋根は、「垂木(たるき)」、「野地板(のじいた)」、「ルーフィング」という3つの部材の上に、瓦やスレート等の屋根材を載せる構造となっている。

この住宅の屋根へのモジュールの設置形態については、以下に示す4つのタイプに分類して定義する。

鋼板等なし型:裏面に鋼板がないモジュールをルーフィング上に直接設置するタイプ。

住宅用太陽光発電システムの累積設置棟数全体(約2,374,700棟)におけるモジュール設置形態の割合は、鋼板等なし型が約4.5%(約107,000棟)である。

モジュール又はケーブルから発生した火災事故等の整理

赤色:野地板への延焼あり  青色:野地板への延焼なし

13件の火災事故等を分類した結果、3つの特徴が見られた。

・モジュールの発火は、使用年数7年以上の製品で発生している。

・ケーブルの発火は、主に施工不良が原因であると推定されている。

・野地板へ延焼したのは、全て鋼板等なし型のモジュールである。(7件)

消費者庁長官への意見

消費者庁は、消費者被害の発生又は拡大の防止を図るために、報告書を参考にして、消費者に分かりやすく提供すべきである。

①鋼板等なし型は、モジュール又はケーブルが発火した場合に、ルーフィング及び野地板へ延焼するリスクがある。モジュールの設置形態を屋根置き型又は鋼板等敷設型にすることで同リスクを低減できる。

 

以上を報告書から抜粋しました。

 

鋼板等なし型モジュールの方は確認しましょう!

鋼板等なし型モジュールとは、新築時に屋根材と同じような形状のモジュールを屋根材といっしょに葺いていくタイプのものです。屋根材とモジュールが同一レベルとなり、屋根の仕上がりがきれいなため人気のあるモジュールです。(新築用)

この鋼板等なし型モジュールについては、以前、太陽光メーカーから無償点検の発表がありました。

シャープ製「瓦型住宅用太陽電池モジュール」は一部、無償点検・交換中です。確認しましょう!

このシャープ製以外でも、屋根材と太陽電池モジュールが一体となるタイプの屋根にお住まいの方は、太陽光メーカー、もしくは工務店さんに念のため、ご自宅の太陽光の安全性を確認された方がいいと思います。

 

鋼板等付帯型モジュールの方は確認しましょう!

鋼板等付帯型モジュールは、約0.7%(約17,700棟)と割合は少ないですが、こちらも新築用です。

屋根全面に太陽光を設置するタイプに搭載されています。

屋根材・鋼板が屋根になく、ルーフィングの上にモジュールとなります。

つまり、モジュールが屋根材を兼ねている屋根一体型です。

「鋼板等付帯型は、ルーフィング上に敷設されたケーブルが発火した場合に、ルーフィング及び野地板へ延焼するリスクがある。」と消費者庁長官へ意見がなされています。

新築で屋根一体型で、ルーフィングの上に直接、モジュールを設置しているかもしれない方は、太陽光メーカーさん、工務店さんに念のため、ご自宅の太陽光の安全性を確認された方がいいと思います。

屋根置き型・鋼板等敷設型は住宅への火災リスクは低いので、ひと安心。

屋根置き型及び鋼板等敷設型は合わせて、約94.8%(約2,250,000棟)となっています。

既存住宅へのモジュール設置は、屋根置き型となります。

住宅を建てた後から太陽光を設置した方は、このタイプとなりますので、ご安心ください。

鋼板等敷設型はモジュールの下へ鋼板が設置されているタイプのものです。

上の写真にある緑色のシートがルーフィングです。

ルーフィングの上に銀色の鋼板を敷設してから、太陽光モジュールを設置しています。

モジュールの下に屋根材や鋼板の不燃材があれば、モジュールやケーブルから発火しても燃え移らないので、住宅火災のリスクが低くなります。

 

まとめ:新築で太陽光を設置した方は、念のため、確認しましょう!

消費者庁から発表された「住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等」の報告書からモジュールの設置形態によって、住宅火災リスクが違うことがわかりました。

新築から太陽光を設置した方は、リスクが高い設置形態の可能性があります。

「鋼板等なし型」・「鋼板等付帯型」に自宅の屋根が当てはまるか、太陽光メーカーもしくは、工務店さんに確認しましょう。

 

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Dr.神谷
神清のまとめ役。
学者肌で数々の「産学官」の連携研究事業を行い、業界内でも数少ない技術派です。その知恵で若いスタッフを指導しています。

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