住宅の木材はなぜ腐るの?→答えは「水」があるから。家の長寿命には乾燥が重要です。

住宅の木材はなぜ腐るの?

今日、お施主さまとの話の中で、「住宅の木材はなぜ腐るの?」とご質問いただきました。

私は、「雨の水分によって、腐るのですよ。乾いたら、腐朽は止まります。」と回答したのですが・・・

確かに、わからないですよね~・・・

そう言えば、今週のTV(ヒロミのリフォームコーナー)でも、自宅を解体したら壁や床の木材がカビだらけだったとやっていました。

だから、木材をやめて軽量鉄骨でリフォームすると放送していました。

思わず、「鉄骨は錆ますよ~」とTVに突っ込みましたが・・・

肝心なのは「材料」ではなく、「雨(水)を入れない」ことなのに!

 

折角なので、木材の腐朽(ふきゅう・腐ること)について、なんとなくイメージをもってもらいたいので、まとめます!

 

木材の腐朽とは?→菌の発生で木材がバラバラにされること。

ちょっとだけ専門用語で説明すると、

木材腐朽とは、木材を形成する成分が腐朽菌(ふきゅうきん)によって分解される現象です。

つまり、

木材の主成分であるセルロース・ヘミセルロース・リグニンが腐朽菌により加水分解(かすいぶんかい)されることです。

 

ただ、何となく加水(かすい)という文字から水を連想できますよね・・・

むずかしい用語はよりも覚えてほしいのは、

木材は水が腐らせる。

これ、本当にしらないと大変なことになります。

腐朽菌(ふきゅうきん)とは?

木材腐朽菌の種類は、

白色腐朽菌、褐色腐朽菌、軟腐朽菌(広葉樹)

があります。

↑屋根・野地合板に白色腐朽菌が繁殖している状態

上の写真は、「屋根材が留まっている野地合板が腐っていた状態」です。

この状態がひどくなると、屋根の上に乗っている屋根材が吹き飛びます。

・・・恐ろしいですよね!
(この時は、「運よく」屋根材が飛散する被害までは起きなかった…)

 

木材が腐っているかどうかの見分け方は?

木材が白っぽくなっていたら「白色腐朽菌」がいるかも。

白色腐朽菌は3成分(セルロース・ヘミセルロース・リグニン)を平均的に分解して、白っぽい明るい色になる。

さっきの写真をもう一回ドン!

つまり、木材が白っぽくなっていたら、要注意!腐っているサイン!

 

ボロボロの木屑があると「褐色腐朽菌」が発生しているかも。

もう一つの腐朽菌は別の色・・・褐色(かっしょく)

↑屋根・野地合板に褐色腐朽菌が繁殖している状態

屋根材の下の合板がボロボロに砕けていた写真・・・これも腐っている状態なんです!

褐色腐朽菌は主にセルロース、ヘミセルロースを分解して、木材が褐色になり、四角いレンガ状の割れとなる。

つまり、木材が四角に細かく割れていたら、要注意!腐っているサイン!

 

住宅の木材が腐るとどうなるの?→家の寿命が短くなります。

木材が腐ると、変色以外にどんな影響があるのでしょうか?

大切な建物の強度に影響するのです。(耐震性、耐風性、住宅の傾きなど)

 

少し専門的にいうと、

木材腐朽が発生すると木材の重量減少がします。

木材の重量減少により、曲げ強度が低下します。

具体的にいうと、、、

 

木材の強度の低下は地震に弱くなる!(耐震性低下)

さらに屋根では屋根材が風で飛ぶ!(耐風性低下)

 

逆に、

住宅を長持ちさせることは、木材の健全な状態を保つことです。

つまり、木材を腐朽させないことです。

腐朽させないためには、腐朽菌の活動を抑えることです。

 

 

木材の腐り(腐朽菌)の活動を抑えるには?

敵(腐朽菌)を見てみると・・・こんな姿。

 

何となく、菌がイメージできる姿ですね・・・

敵が元気な条件を見てみると、

4つの最適条件があるそうです!

①栄養  セルロース・ヘミセルロース・リグニン

②温度  24~32℃

③空気  酸素

④水分  含水率30~150%

 

屋根の木材は腐朽菌にとって好条件。「乾燥」は必須!

それでは、具体的に「屋根」について、上の「腐朽菌の発生しやすい条件」を当てはめてみると・・・

 

①は野地合板・垂木など木材があるため → 腐朽菌が発生しやすい。

②は冬でも日射が当たれば、野地合板などは30℃近くになるため → 腐朽菌が発生しやすい。

③は空気は存在するため → 腐朽菌が発生しやすい。

 

恐るべし屋根に対する腐朽菌の存在感。。。

好条件が揃いすぎて防ぐのは無理なの?

いや、そうはさせない!

④は木材を乾燥状態にすることで、含水率30%未満にできる → 腐朽菌を退治できる

のです!

これだけ覚えてください!

 

屋根の木材の腐りがひどくなる前に、神清にご相談ください。

「住宅の木材はなぜ腐るの?」

の答えは、「そこに水分があるから」です・・・

防ぐには、木造住宅の木材を乾燥状態にしておくことです。

 

さらに屋根について言うと、以下が重要になります。

①雨水浸入を防ぐ

②換気(小屋裏)・通気(屋根)を確実に行う

③生活の湿気を躯体(屋根・壁・床下)に流入しない構造とする

 

木造住宅(屋根)は上記基本的なことを遵守すれば長寿命となります。

昔の家は特に①・②がしっかりできていたので長持ちしたのでないでしょうか?

家の寿命を長くするためには、高防水・高排湿・換気・通気は必須ですね!!

 

「ウチは大丈夫かしら?」

と気になった方は、まずはお気軽に神清までご相談くださいませ!

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Dr.神谷
神清のまとめ役。
学者肌で数々の「産学官」の連携研究事業を行い、業界内でも数少ない技術派です。その知恵で若いスタッフを指導しています。

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