【新築前に知っておこう】屋根「ルーフィング」の重要性⇒材料指定がお勧めです!

「ルーフィング」って、重要なの?⇒はい。でも、お施主さまには知らされない・・・

新築を検討するにあたって、「ルーフィング」って言葉を1回も聞かなかった方も多いのではないでしょうか?

一般の方は全く知らないけど、住宅にとって、とても重要な部材の中に「ルーフィング」があります。

そんな「ルーフィング」について、わかりやすくご紹介いたします!

 

「ルーフィング」ってなに?

住宅のどこに使用されるの?

屋根に使用される部材です。

屋根の下地となる野地板(野地合板)の上に施工され、屋根材が施工されると隠れてしまうものですが、

家には、とっても、とっても重要な防水材です。

厚み・約1㎜のシートなんですが、野地板への雨水浸入を防ぐことができます。

 

屋根と聞いて、フーンと半分興味を無くした方もいるのでは・・・?

でも、「チョット待ったー!」、皆さんにも関係ある興味深いデータをご紹介いたします!

(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター 住宅相談統計年報2017)

2016年、戸建住宅の相談で、もっとも多いのは雨漏り(屋根・壁)なんです!!

自動車が自動運転できる時代でも、屋根からの雨漏りは相変わらず多いのです。

この雨漏りを防ぐため重要な役割を果たすのが、今回の主役「ルーフィング」!!!

 

「ルーフィング」の役割は?

屋根材相互には、一般的に隙間があるので、台風などの一定以上、強風雨を受けるとその隙間から浸水することがあります。

瓦から金属屋根、スレート屋根、樹脂屋根など現在の住宅用屋根材において、「ルーフィング」なしで施工できる屋根材はありません。

つまり、屋根材と「ルーフィング」のセットで、雨漏りを防いでいるのです。

野球に例えるなら、屋根材がピッチャー、「ルーフィング」がキャッチャーで、実は野球と同じようにキャッチャーである「ルーフィング」が重要なのです。

 

どんな種類があるの?

大きく分けると「透湿系」と「非透湿系」の2種類。

「透湿系」は透湿ルーフィング。

「非透湿系」はアスファルトルーフィング、改質アスファルトルーフィング、合成高分子系ルーフィングが代表選手です。

(こんなこと書いているページは他にはないと思います。でも、これから必ず重要になってくるので、屋根屋だから知っているサキドリ情報としてご紹介・・・)

 

違いは?

「透湿系」は、言葉の通り、シートが湿気は通す(水は通さない)という優れものです。

衣服などではありますよね~!優れものの分だけ、価格も少し高めです。(高級品)

残念ながら、屋根では建築側で、コストアップを嫌う傾向が強く、コストパフォーマンスが高くても普及せず、シェアは5%程度です。

 

「非透湿系」は、とにかく「防水、いのち」という発想です。

種類は豊富で、価格も安価なものから高価なものまで・・・

シェアは高く、95%程度となっています。

とにかく、「防水、いのち」なんです!

 

「ルーフィング」の必要性能は?

  • 止水性

屋根材から浸入した雨水に対して、釘・ねじ・針などでルーフィングに孔を開けた部分から室内へ雨漏りさせないこと。⇒防水、いのち。

  • 耐久性

屋根はあまり知られていませんが、住宅の中でもっとも高温低温を繰り返している場所。

その使用環境において、有害な変質、変形を生じないこと。⇒伸び縮が少ないこと。

  • 施工性

施工時に破断・破損しないこと。また、屋根材の施工時にも耐えうること。⇒破れないこと。

  • 透湿性

「透湿系」の場合、一定の透過性能を維持すること。⇒湿気を排湿できること。

  • 強度

引張強さ、つづり強さがある程度高いこと。⇒破れないこと。

などがあります。

 

具体的には・・・

透湿ルーフィング(透湿系)

高耐久住宅先進国のヨーロッパでは、透湿ルーフィングの普及率が高い。

耐久性は50年間の促進試験をクリア⇒長寿命住宅に適している。

①室内から来る湿気の排湿

②野地合板の乾燥に有利

⇒結露が発生しやすい屋根断熱住宅(高断熱住宅)にはお勧めです!

新築時の合板の濡れや局所的な野地への雨水浸入なども排湿でき、

「仮に入っても乾かす」という安全側の発想。

少し高価であるが、十分価値のある部材。

詳しくは、透湿ルーフィング協会のホームページをご覧ください!

http://www.toshitu-r.jp/

 

アスファルトルーフィング940(非透湿系)

様々な設計施工基準や仕様書において、アスファルトルーフィング940と同等以上と記載されている。(現在までは、もっとも認知されている。)

特徴は安価である。

止水性を重視した部材。

破れやすく、耐久性には劣るという報告もある。

(ルーフィングを防水紙と呼ぶこともある。紙は上図のアスファルト含浸原紙から来ている。⇒紙だから簡単に手で破れる。)

(アスファルトルーフィング940を剥がしたら、屋根材留め付け釘孔からの漏水痕あり:築20年以上)

 

改質アスファルトルーフィング(非透湿系)

アスファルトルーフィング940の高品質版。

アスファルトに合成ゴムや合成樹脂を混入した改質アスファルトを使用している。

止水性や耐久性を高めた、現在、推奨されている部材。

その分、少し高価となっている。

化粧スレート屋根やアスファルトシングルなどの野地合板に空気層のない屋根材には、相性がいい。

とにかく、防水、いのち!

アスファルトルーフィング940から改質アスファルトルーフィングにアップグレードしても、数万円も変わらないので、可能な方は是非、改質アスファルトルーフィングを指定された方がいいですよ~!

 

粘着層付き改質アスファルトルーフィング(非透湿系)

改質アスファルトルーフィングの裏面に粘着層が全面についている部材。

改質アスファルトルーフィングの高品質版。

カバー工法などで使用されているが、費用対効果などを考えるとお勧めできない部材。

 

まとめ:住宅の寿命を考えたら、重要な「ルーフィング」。気になる方は指定してくださいね~!「透湿ルーフィング」or「改質アスファルトルーフィング」。

「ルーフィング」は住宅の表面から見えないけれど、住宅の長寿命・低メンテナンス費を考えると、とても重要な部材です!

積極的に、長持ちする材料を要望してください!

長期優良住宅でしたら、メンテナンス費を考えると「瓦+透湿ルーフィング」で50年屋根は安価でお得になりますので、お勧めしています!

屋根断熱仕様の住宅にも、「透湿ルーフィング」で安全にいきましょう!

何か、わからないことがあれば、お気軽にお問い合わせくださいね~!

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Dr.神谷
神清のまとめ役。
学者肌で数々の「産学官」の連携研究事業を行い、業界内でも数少ない技術派です。その知恵で若いスタッフを指導しています。

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