【瓦屋根のリフォーム】プロがお伝えしたい屋根の相談をする時の3つのお役立ち情報!

瓦屋根のリフォームを検討しているご主人様、はじめて瓦屋根について検索しているのではないでしょうか?

大げさに言うと世の中の99%以上の方が瓦屋根のことは全く知らない・・・

ゆえに、誰に相談した方がいいのか?分からず心配ですよね。

そこで、創業150年・三州瓦のメーカーであり、販売、工事、リフォームもおこなっている屋根の専門家として、3つのお役立ち情報をご紹介いたします!

 

よくある「瓦屋根のご相談」はこんな感じ。

雨漏りしたから

台風で瓦が飛んだから

瓦のズレや割れに気付いたから

「しっくい」がはがれたから

築年数が経過したから

訪問販売業者から指摘を受けたから

巨大地震で建物の倒壊が心配だから

こんな理由からではないでしょうか?

これらお施主さまの要因によって、お施主さまへ提案するリフォームの内容は大きく異なることになります。

他の屋根材(化粧スレート・金属屋根等)のリフォームでは、再塗装もしくはカバー工法によるリフォームがほとんどです。

一方、瓦屋根のリフォームの場合は、選択肢がいくつかあります。

瓦屋根のリフォームを検討する際には、何のために行うのか?を明確にされた方がいいでしょう!

 

それでは、3つのお役立ち情報をご紹介!

【役立ち情報その1】瓦屋根のリフォームはいろいろ方法が選べるよ!

瓦屋根のリフォーム・補修の方法は大きく分けると4つ。

葺き替え(ふきかえ)(屋根全体を新しく葺き替え)

築年数としては、30年~50年以上。

雨漏りなどの不具合の改善に加えて、新しく付加価値(洋風デザイン、軽量化、高耐久化、棟の耐震補強、乾式化など)を加えたい場合に適しています!

屋根自体は最新の仕様で新しくリセットされるため、今後、長期間に渡り、大きなメンテナンスすることなく、家を守る屋根の役割を果たすことができます。

今後のメンテナンス費がかからないため、長寿命住宅において、長い目で見るとお得なリフォームと言えます。

葺き替え前(築50年・J形塩焼き瓦/土葺き工法/棟・旧工法))

葺き替え後(F形瓦/ホールレス工法/ガイドライン工法)

葺き替え工事では、費用は高額となる。

参考価格:(16,000円/㎡~)トータル160万円~(100㎡の場合)

 

部分補修 (問題のある部分を補修する)

築年数としては、10年~30年。

雨漏り・台風時の飛散・しっくいのはがれ・瓦のズレ・棟の耐震補強などの不具合の改善に屋根を部分的に補修します。
瓦はそのまま使用したり、新しい瓦に交換することもできます。

部分補修は施工面積が小さく、屋根全体の葺き替えに比べて費用は大幅に安価となる補修です。

不具合が「部分的な要因で発生しているのか?」「屋根全体に及んでいるのか?」によって、「葺き替えにするのか?」「部分補修にするのか?」判断が必要となります。

雨漏りの部分補修(築25年・J形いぶし瓦/土葺き工法)

雨漏りしている部分の瓦・葺き土をはがして、新しく防水シートを設置。
周辺の瓦と高さが合うように、なんばんしっくいを用いて、瓦を再施工する補修。

部分補修工事では、費用は安価となる。(工事面積が狭いため)

参考価格:(15,000円/㎡~)15万円~(10㎡の場合)

 

差し替え (問題のある数枚のみ交換する)

築年数としては、新築時~。

瓦が踏み割れたとき、異物の落下による割れなどで数枚の瓦を新しい瓦に交換することができます。(瓦は1枚から交換できメンテナンス性に優れている)

差し替え前(J形釉薬瓦/袖瓦)

差し替え後(破損した1枚のみ交換)

瓦の割れは1枚から交換可能なため、パテやシーリングなどで無理に割れを隠すのではなく、新しい瓦に交換することをお勧めいたします。

差し替え工事の費用は安価となる。

参考価格:(およそ¥25,000~)

ここまでのリフォーム・補修工事は瓦屋根工事業者のみが行える工事と言えます。

他のリフォーム業者では、正しく施工することができませんので、ご注意ください。

 

シーリング(瓦の表面をシーリングする工法(通称:ラバーロック工法))

築年数としては、20年~。

土葺き工法のJ形瓦に対して、瓦の表面にて瓦同士をシーリングして、強風による瓦の飛散や瓦のズレを防止する対策となります。

ラバーロック工法(J形釉薬瓦/土葺き工法)

赤⇒の部分にシーリングして、瓦同士を連結しています。

シーリングの効果としては、土葺き工法の耐風性向上と瓦のズレ防止のみです。
雨漏り防止効果はありませんので、ご注意ください。

費用が安価の場合はまだいいですが、高額の場合は他の補修方法をお勧めいたします。(訪問販売業者がよく行うリフォームです)

シーリング工事の費用はピンキリ!(瓦施工業者以外で、法外な価格を要求する悪徳業者もいる)

参考価格:(~2,000円/㎡)20万円(100㎡の場合)

 

その他の工法は?

それ以外に瓦の表面に塗装を提案される方業者もいますが、瓦への塗装はNGです。

 

塗装すると瓦同士の隙間を部分的にふさぐことになり、逆に雨漏りの要因にもなりますので、絶対やめてください!

 

【役立ち情報その2】怪しい業者かどうかは、全瓦連かどうかで判断!

知らない業者が「ピーンポーン」といきなり来て、「お宅の屋根、あぶないですよ。」と言われるとビックリしますよね。

特に、棟のしっくいについて、「はがれているから雨漏りしますよ」と違う物件の動画など見せて、お施主さまの不安をあおる業者がまだいるようです。

その業者さんが本当のことを言っているのか?確かめたくても、知り合いの屋根屋さんはいないですね。

そんな方にお勧めなのが、

(一般社団法人)「全日本瓦工事業連盟」に加盟しているかどうかを聞くことです。

http://www.yane.or.jp/

全国、約3,000社の組合員さんがいるので、その中から探すことができます。

瓦屋根のリフォームをちゃんと工事できるのは、この組合員の方となります!

(訪問販売業者さんやリフォーム屋さんでは、瓦屋根をしっかりリフォームすることはできません!)

何かあったら、ご相談してくださいね!

もちろん、弊社にもお気軽にご相談ください!

お問い合わせはこちら

【役立ち情報その3】依頼をするなら「年数」「ガイドライン」「しっくい」「耐震」という観点で。

瓦屋根のリフォームを相談するときに、業者さんに依頼した方がいいポイントがいくつかあります!

家を何年持たせたいのか?

瓦屋根をリフォームする場合、あと何年屋根を持たせたいのか?をはっきりイメージして検討されることをお勧めします!

・あと5年なのか?
・あと20年なのか?
・それ以上なのか?

あと5年以内なら、不具合の応急処置でいいと思います!

あと20年ならば、葺き替えも含めて、しっかりとリフォーム(部分補修)されることをお勧めいたします!

あと20年以上であれば、高耐久通気屋根構法(ホールレス工法)などで葺き替えされることをお勧めいたします!

(ホールレス工法:瓦を留める釘がルーフィング(防水紙)に孔を開けない工法)

国総研(国土交通省国土技術政策総合研究所)の共同研究で評価された安心安全の瓦屋根工法です。

 

必ずガイドライン工法!

瓦屋根の施工方法は「ガイドライン工法でお願いします」と必ず要望してください!

巨大地震や台風にも強い安全な屋根を手に入れることができます。

その後のメンテナンス費にも影響がありますので、重要なポイントです。
ガイドライン工法で施工すれば、ほとんどメンテナンスフリーとなります。

また、仮にガイドライン工法を知らない業者さんであれば、専門ではないので、別の業者さんに依頼した方がいいと思います。

ガイドライン工法については、下記を参照ください。

「瓦のガイドライン/耐震性の証明」

http://kamisei.co.jp/04_sansyu/gl3.shtml

ガイドライン工法の棟部はどうなっているの? 【お問い合わせ】

 

しっくいがはがれてもあわてない!

日本瓦の場合、棟部のしっくい部分において、メンテナンスが定期的に発生します。

先程述べたように、訪問販売業者はこのしっくいがはがれているといってやってきます。

そこで、しっくいの役割を理解しておけば、訪問販売業者にだまされることが少なくなりますので説明します。

しっくいとは棟部で桟瓦とのし瓦の間の隙間を埋めている白い塗りもの。

棟の断面を見てみると下写真。

しっくいは葺き土の外側に厚み10㎜程度で塗られていることがわかる。

しっくいの役割は棟に使われている葺き土が雨で浸食されるのを防ぐための保護膜・防水壁・きれいな意匠としての役割である。

経年で、しっくいが葺き土からはがれたとしてもその奥に葺き土がしっかりと存在しているため、すぐに雨漏りするリスクが高いわけではありません。

悪徳業者の「すぐに直さないと雨漏りして大変なことになる」とは、うそですので、惑わされないでください!

あわてることなく、地元の瓦屋根工事業者さんにご相談ください!

また、しっくいは若干、メンテナンスが必要となりますので、思い切って、棟を葺き替えして、メンテナンスの心配を無くしたいと思われる方は、「なんばんしっくい(白)で葺き替えしてくれ」とご要望ください!

詳しくはこちらをどうぞ!

~瓦屋根の南蛮漆喰(なんばんしっくい)の黒・白ってなに? Q063~ 図解 屋根に関するQ&A

 

耐震リフォームについて(軽い屋根だけリフォームはやめておけ!)

「住宅の耐震性向上のために、屋根を軽くしましょう!」と売り込みが多いと思います。

瓦屋根から金属屋根に交換すると「巨大地震でも大丈夫!」というセールストークを横行しています。

しかし、これは正しくないのです!

詳しくは、国総研の先生によるシミュレーション結果をご覧ください!

軽い屋根なら巨大地震でも大丈夫?実は建物の強度の見直しの方が重要です!

内容的には、

・瓦屋根から金属屋根に葺き替えしても倒壊する!

・瓦屋根をそのままで、建物の壁量を増やせば倒壊しない!

・費用は金属屋根に葺き替えるより、壁量を増やした方がはるかに安価!

住宅が巨大地震で倒壊するかどうか?は建物の強度で決まります。

2階以上の建物の重量を1階の壁や基礎が支えることができるのか?という話です。

 

耐震のために屋根を軽い屋根の変更する提案があったときには、

 

「ちゃんと耐震診断を行ってください!」と要望されることをお勧めします!

 

くれぐれも、

200万円以上も使い、巨大地震では倒壊するおそれのある「軽い屋根だけリフォーム」はお金の無駄となりますので、やめた方がいいですよ!!

 

まとめ:瓦屋根リフォームは3つのお役立ち情報で「安心なリフォーム」を!

【役立ち情報その1】
瓦屋根リフォームは葺き替え・部分補修・差し替え・シーリングがあります。

お施主さまのライフプランにあったリフォームを要望しましょう!

 

【役立ち情報その2】
瓦屋根リフォームを安心して依頼できるのは、全瓦連です!

瓦屋根は瓦屋根工事業者しか扱えません!

 

 

【役立ち情報その3】
瓦屋根リフォームの依頼のポイント

・使用年数を伝える

・ガイドライン工法であるかを確認する。

・しっくいの訪販にだまされない

・軽い屋根だけの耐震リフォームにだまされない

 

さらに詳しいお聞きになりたい方は、お気軽にお問い合わせください!

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Dr.神谷
神清のまとめ役。
学者肌で数々の「産学官」の連携研究事業を行い、業界内でも数少ない技術派です。その知恵で若いスタッフを指導しています。

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