瓦屋根の軒先は板金水切り?しっくい?どっち?

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瓦屋根の軒先は板金水切り?しっくい?どっち?

みなさま。こんにちは。

屋根から人の笑顔を作りたい!!!

神清(かみせい)のDr.神谷です。

 

瓦屋根の軒先は板金水切り?しっくい?どっちがいいですか?とお問い合わせいただきました。

ちょっと、細かい部分ですが、ご説明します。

 

瓦屋根の軒先のしっくいとは?

なかなかイメージがわかないと思います。

軒瓦の下で、野地板と軒瓦の間にしっくいを塗る仕様のことです。

このしっくいは何のために使われているのか?

断面図を見ながら説明します。

しっくいの屋根側には葺き土があります。

その葺き土に雨水が直接掛からないように、葺き土をカバーするためにしっくいは塗られています。

また、瓦と葺き土の間に隙間ができると鳥や虫、小動物などが入りこむ可能性があるので、その隙間を埋めるためにしっくいできれいに瓦と密着させています。

さらに、防火の観点からも火の粉が瓦の下に入らないようにしっくいで隙間を埋めています。

主に、この3つの役割で使用されていますが、現在では主流ではありません。

最大の理由は、瓦の下に葺き土を入れる仕様(土葺き)自体が激減しているからです。

 

それでは、現在の瓦屋根の軒先はどうなっているのか?

軒先水切りを使用している!

現在は軒瓦の下に、軒先板金水切りとプラスチック製の面戸をしようしています。

軒先板金水切りとは?

断面図を見ると軒瓦の下に位置しています。

瓦の隙間に入った雨水を水切りを経由して、樋へ入れる役割をしています。

昔の土葺き工法の考え方は、瓦から入った雨水は葺き土が吸水して、屋内までには到達させない。

雨が止むとやがて、徐々に乾燥するという考え方で、軒先からの排水は考えていませんでした。

そのため、しっくいで隙間を埋めても問題ないという考え方です。

現在は、瓦から入った雨水はルーフィング(防水材)を流れて、軒先から樋へ排水するという考え方です。

しっくいのイメージを残した隙間を埋めるものとしては、プラスチック面戸という商品もあります。

 

瓦の中に入れないから、入ってもすぐに排水するという考え方に進歩してきています。

最近の異常気象にも対応できる考え方ですね!

面戸の部分も塞ぐから、小動物は入れないけど、通気・換気は促進できる万能面戸も準備されています。

 

まとめ:葺き土があればしっくい、なければ軒先板金水切り。

軒瓦の下に、葺き土があればしっくいが施工できます。

葺き土がなければ軒先板金水切りで樋へ排水してください。

瓦の中へ入れないから入っても排水するという流れが主流になっています!

専門用語もあり、わかりにくい所もあったかと思います。

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