地元・高浜の皆さん、築20年経過した瓦屋根は耐震補強が必要です!まずは点検を!

地元・高浜の皆さん、築20年経過した日本瓦屋根は耐震補強しましょう!

こんにちは~。

屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。

下のグーグル写真の赤丸はなんだと思いますか?

f:id:capuriclub:20170309181212j:plain

 

答え・・・巨大地震が来たら崩れる築30年程度の旧工法の瓦屋根です。

このままだと街並みの半分に被害が発生することが予想されます!

そこで、この被害を未然に防ぐ方法を考えてみました。

瓦屋根の耐震化に助成金/鳥取県の取り組み

先日、屋根の業界誌、日本屋根経済新聞の1面に鳥取県の取り組みが紹介されました。

f:id:capuriclub:20170309182604j:plain

以下、概略。

昨年10月の鳥取県中部地震(最大震度6弱)により発生した瓦屋根の被害を踏まえて、瓦屋根の耐震化に助成金を出す。

これまでは、住宅耐震改修助成制度に対象外だった瓦屋根の耐震化を初めて盛り込んだ。(全国初の取り組み)

棟部の瓦を留め付けていない工法(旧工法)の瓦屋根について、瓦を留め付けて耐震性を高める改修工事に対して、その費用の約3分の1、30万円を上限に施主に補助するというもの。

この取り組みは、

瓦屋根の住宅・周辺住民の減災

観光資源である景観の継承の観点

では必然であり、とても注目されています。

 

瓦屋根の震災被害

瓦屋根の震災被害は東日本大震災で大きな問題となりました。

f:id:capuriclub:20170309184559j:plain

青丸のように、地震の揺れにより棟部(屋根の頂点部分)の瓦が崩れるという被害です。

このような被害は築30年以上の建物で多く見られました。

瓦の施工方法で言いますと旧工法とよばれる耐震性の低い工法で被害が発生しました。

 

旧工法の瓦屋根とは

旧工法の瓦屋根とは、築20年以上経過した日本瓦の屋根に多く見られます。

f:id:capuriclub:20170309185424j:plain

上の図がその耐震性の低い旧工法の断面図です。

青丸の中が棟部ですが、銅線(黒い線)で五角形に冠瓦、のし瓦と葺き土をしばっています。

瓦と葺き土は建物とはつながっていないため、大きな揺れで葺き土が割れ、先程の写真のように棟部が崩れます。

 

一方、現在の瓦屋根施工ではガイドライン工法と呼ばれる耐震工法となっているので安全安心な瓦屋根となっています。

 

瓦屋根の耐震改修

棟部が旧工法の瓦屋根については、棟部のみを耐震改修することができます。

f:id:capuriclub:20170309190935j:plain

ガイドライン工法と呼ばれる耐震工法で改修することが一般的です。

ポイントは、棟部の葺き土の中に建物と連結する固定金具が使用されているため、大きな揺れに対しても棟の瓦全体が一体化していて、倒壊することはありません。

瓦屋根の耐震改修の施工法について、詳しくは下記ブログに詳細写真もありますのでご覧ください。

担当者の方へ!店舗・公共施設の日本瓦棟部はガイドライン工法で改修してください!!

 

地元・高浜の被害予想

地元・高浜は三州瓦の産地です。

当然、多くの建物が瓦屋根となっています。

瓦屋根はほとんど劣化することがないため、メンテナンス費がかからず、地元の皆様に愛されています。

今でも30~50年前の旧工法の瓦屋根を問題なくそのまま使用いただいています。

f:id:capuriclub:20170309181212j:plain

航空写真から高浜を見てみると赤丸の旧工法の屋根が目立ちます。

南海トラフなど巨大地震が来た場合には、残念ながら、この瓦屋根の街並みはブルーシートの街並みへと一変してしまいます。

f:id:capuriclub:20170310121411j:plain

三州瓦の地元高浜がブルーシートの街並みになることだけは避けたいと、いろいろな機会に、棟部の耐震改修をしてくださいとPRしています。

例えば、数年前に愛知県・大学と共同研究して、外付けの棟瓦の耐震補強工法を開発して、弊社・社長が新聞で、棟部の耐震改修の重要性を訴えたこともありました。

この外付けタイプの工法は、耐震改修を行うよりも短納期・安価に設置できる特徴があります。

f:id:capuriclub:20170310121746j:plain

しかし、PR不足のため、耐震補強の重要性がほとんど皆様には届いていないのが現状です。

我々のPR不足が一因ですが、いつ来るか分からない巨大地震のために、雨漏りや不具合が生じていない屋根を改修する必要性が伝わっていないと感じます。

巨大地震が来ていない地域では、ブルーシートの負の街並みをなかなかイメージしていただけないようです。

一方、直近で地震を体験した鳥取県では、大切な我が家であると同時に、街並み・景観となる瓦屋根の耐震化が必要だと判断されたものです。

 

地元・高浜でも助成いただけるとPRになります!

地場産業が三州瓦である地元・高浜では、是非、瓦屋根の耐震化に助成金を付ける検討をお願いできないでしょうか?

地元屋根工事店様が「瓦屋根の耐震化に助成を」と活動されていますが、弊社も賛同して、この必要性をいろいろな方に説明しています。

金額の大小ではなく、市や県から助成金が出るということが大きなPRになり、地域の方も瓦屋根の耐震化の必要性に耳を傾けていただけると思います。

 

巨大地震前に改修するメリットは?

巨大地震の前に、旧工法から現在の耐震工法にメンテナンスしていただくメリットは以下の通りです。

①改修部分が最小限となる

棟部が倒壊するとその他の瓦(平部や1階屋根)にも被害が発生するため、改修部分が多くなる。

事前に改修することで、棟部だけの最小限となる。

②工期が短い。

棟部が倒壊すると被害が大きくなり、工期も長くなる。

さらに、たくさん被害が発生するため、改修の順番待ちとなり、屋根は長期間(1~2年間)、ブルーシートのままとなる。

事前に改修することで、改修の順番待ちはなく工期も短い。

③建物の劣化を防ぐ。

棟部が倒壊すると長期に渡って、ブルーシートに覆われることとなり、雨漏りのリスクが高くなり、建物の劣化につながる。

事前に改修することで、建物への被害も防ぐ。

④安価に改修できる。

棟部が倒壊すると上記のような問題が発生するため、改修費用が大幅に増加する。

事前に改修することで、安価に安全安心を得ることができる。

 

上記のようなメリットがあり、高浜の皆様の生活を守ることができます。

さらに、三州瓦の街並みがブルーシートの街並みとなることを防ぎ、大切な日本瓦文化を後世に残すことができます。

 

鬼師の技術・文化の継承にも貢献

棟部が残ることで鬼瓦・手作りの鬼師の技術・文化を継承することにもつながります。

f:id:capuriclub:20170311161419j:plain

上写真は東日本大震災で棟に被害があり、復旧した住宅です。

棟の鬼瓦がなくなって、冠一本伏せの棟部になっています。

立派な入母屋形状の日本瓦の屋根が残念な仕上がりになっています。

鬼瓦のある街並みを残すことは日本の景観を守ることにつながりますよ~!

是非、地元高浜から日本の景観問題としても発信したいものです。

 

まとめ:高浜の皆さん、瓦屋根の耐震補強を!まずは点検依頼してくださいね!

全国初、瓦屋根の耐震化に助成金を鳥取県が取り組みはじめました。

高浜には、まだ、多くの旧工法の瓦屋根が存在しています。

巨大地震前に、瓦屋根の耐震補強を行ってください!

まずは、点検依頼をしてくださいね~!

点検依頼など何かありましたら、お気軽にお問い合わせください!

お問い合わせはこちら

 

この投稿は役に立ちましたか? 役に立った 役に立たなかった 3 人中 3 人がこの 投稿 は役に立ったと言っています。

神清からのお願い

記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。

私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。

Dr.神谷
神清のまとめ役。
学者肌で数々の「産学官」の連携研究事業を行い、業界内でも数少ない技術派です。その知恵で若いスタッフを指導しています。

オススメ記事

この記事を読んだ人にオススメの記事