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ガイドライン策定後、業界は、住宅関係各界への普及に努めて参りましたが、関係者にガイドライン工法の意義をご理解いただき、広く普及していくためには同ガイドライン工法に基づいて施工された瓦屋根は大地震にも耐えるとの実証(動的実験)を行う必要性を強く感じ、平成16年(2004年)10月に茨城県つくば市でガイドライン工法による瓦屋根の耐震実験を実地しました。 |
▼ガイドライン工法による瓦屋根の耐震実験 -MOVIE- |
耐震テスト |
(1)実験の目的 |
「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」による粘土瓦の屋根が、阪神淡路大震災クラスの地震、予想される東海大地震においても十分な安全性を持つことを確認することです。 瓦業界ではこれまでも実験を繰り返してきましたが、ガイドラインの例示工法による耐震実験は初めてです。また昨今では、「寄棟」形状の屋根が増えていますが、実験では「寄棟」の屋根でも、ガイドラインの例示工法で施工すれば安全な屋根が実現できることを確認します。 注:この実験は実際の振動による動的実験です。今回の実験の対象はあくまで瓦屋根であり、瓦屋根建物自体(躯体構造)の耐震実験ではありません。 |
(2)概要 |
実験実施日:平成16年10月25日 / 実施場所:(株)間組 技術研究所(茨城県つくば市) |
実験で施工された瓦屋根:J形、F形 | |
実験内容:J形、F形の瓦屋根を震度7クラス(阪神淡路大震災実波形、東海地震予想波形)の振動実験を行った。予備振動を含めて耐震実験は8回実施。 | |
参考:実験に用いた地震波の振幅は阪神淡路大震災震波、想定東海地震波の1.5倍である。これは地震が発生した場合に2階建て住宅の瓦屋根の振動は地上部の振動の1.5倍に増幅されるためである。 |
(3)実験結果 |
各加振ごとに目視により試験架台の状態を確認した結果、瓦の脱落、ズレ、浮き上がり等は一切確認されなかった。 |
ガイドライン工法の瓦屋根は「震度7クラスの地震に耐える強度を有している」と言えます。 |
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