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「外断熱の家」という広告を新聞で見ました。「内断熱」の家とは具体的に何がどのように違うのですか。瓦屋根は、内断熱ですか、外断熱ですか。
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簡単に言うと、断熱効果のある建材を、外気との接触面である外壁や屋根の、外側に使うか内側に使うかの違いです。たとえば、金属屋根やスレートの場合は、日本の夏の場合は、太陽の直射光を受けて70〜80度に上昇しています。この熱を内側に伝えないためには、分厚い断熱材をその内側に貼りつめて防ぐとともに、室内の空気を冷房する必要がでてきます。これが典型的な内断熱の家です。高度経済成長以降のクーラーや窓枠サッシの普及とともに、高気密、内断熱の家が、爆発的に増えてきました。しかし、金属やスレートにいったん吸収された太陽熱は、夕方涼しくなってもなかなか温度が下がらないという欠点があるため、夜遅くまでクーラーが必要になります。
この点、陶器瓦の屋根は、熱を遮断して、内側に伝えることが少ないため、断熱材の必要がありません。熱を家の外側で排除する家が「外断熱」の家です。外断熱の家は、冷暖房に余分なエネルギーを必要としない分、省エネで、いま話題になっている都市のヒートアイランド現象(建物や道路が夜遅くまで熱をもって、熱くなったままの現象)をつくることもありません。このため「外断熱の家」は、省エネで地球や環境にやさしい家として、再び注目されはじめて来たのです。ちなみにヨーロッパに見られる石造り、レンガ造りの家は、基本的に、外断熱の家が基本になっています。
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