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私は工業高校の教師をしています。木造建築の授業では、屋根工事の基本が不可欠です。とくに耐震、耐風の新しい基準であるガイドライン工法については、時間をさいて教えたいと思っていますが、適当な資料がなかなか見つかりません。高校生にも分かるような全体概要について書かれた資料があれば教えて下さい。
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高校生に分かるかどうかは確かではありませんが、ガイドライン工法を推進している業者三団体、全国陶器瓦工業連合会(当組合もその一員です)、全国瓦工事業連盟、全国厚型スレート組合連合会及び独立行政法人・建築研究所が、共同して発行している「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」という冊子があります。この本は、プロフェッショナル向けに書かれた本ですが、風速ごとの施工方法等が詳細に書かれていますので、これをやさしくかみくだいて説明していただければ、十分授業の参考資料になると思われます。
また、地震については、阪神大震災の教訓を受け、かつガイドライン工法の前提となった、中層ビル、低層住宅用「瓦耐震マニュアル」(日本建築センター発行)という資料も参考にされてはいかがでしょう。このマニュアルには、瓦の耐震性能、耐風性能をはじめ、屋根の設計に関する基本的留意点等が詳しく述べられています。これらの根拠となっている関係法令(建築基準法施工令)も付録として掲載されていますので、高校生の疑問に応えるのは十分だと思います。
さらに、屋根の一般的な理解を深めるためには「屋根の知識」(宮野秋彦監修・日本屋根経済新聞社)という本があります。この本は、屋根の歴史から防災計画まで、一般の人が読んで分かるように、ていねいに解説した本です。屋根についての総合知識を得るためには、誰にでも推奨できる良書です。
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