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地震に強い屋根というのは本当にあるのでしょうか。テレビなどではよく、瓦屋根の家が倒れた映像が出ていますが、大丈夫でしょうか?
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「地震に強い家」というのはありますが、「地震に強い屋根」という表現は、あまり適当ではありません。地震に強いか弱いかは、家全体の構造や地盤の良し悪しによって大きく違ってくるからです。もちろん屋根も構造材の一つですから大きく関係してきますが、屋根だけを取り上げてどうだというのは、あまり科学的な態度とはいえないでしょう。
とはいえ、屋根自体の強度を上げる工夫はつねに行っていく必要があります。その大きな成果が、平成13年に完成した「ガイドライン工法」です。ガイドライン工法は、震度7の阪神大震災(818ガル)クラスの地震にも、瓦を落とさない、ズラさない画期的な工法ですので、「地震に強い屋根」といえるかもしれません。
テレビ報道については、阪神淡路大震災の時と、04年の新潟の中越地震では、大きな差があったことを注目したいと考えています。つまり、阪神の時には、屋根と地震の被害を短絡的に結びつけるセンセーショナルな報道がタレ流しになりましたが、10年近く経った中越地震で、瓦屋根と地震の被害を結びつける報道は、殆ど姿を消しました。マスコミの方も、地震の被害がそれほど単純でないことが分かってきたようです。昭和56年の建築基準法の改正以前に建てられた住宅には、瓦屋根の家にかぎらず構造上の問題が大変多いことが知られていますので、チェックが必要です。
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