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地震などのことを考えると、屋根は軽ければ軽いほどいいのではないかと思います。軽い瓦というのは、無いのでしょうか。
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地震によって家屋が倒壊する理由が、重い屋根のせい、と考えると、このように極端な方向へ行ってしまいますが、耐震とはそれほど単純なものではありません。その家の耐震性があるかどうかのチェックポイントはいくつかありますが、その代表例を挙げてみましょう。
・地盤(埋め立て地や谷を造成した土地は、揺れが大きく、硬い地盤の上の家に比べて、被害を受けやすくなります。)
・基礎・土台(基礎は最も力を受ける場所です。基礎と土台、柱がアンカーボルトでしっかり固定されているかどうかをチェックしましょう。また、土台や柱が、白アリや雨水等によって、弱くなっていないかを見ます)
・耐力壁(筋かいの入った壁、構造用合板の壁など、耐力壁が家全体にバランス良く配置されているかどうかが非常に大切です。耐力壁は、タテ、ヨコの揺れに、大きな力を発揮します)
・建物の形(大きな開口部のある家や凹凸の多い家は、地震に弱いという特徴をもっています)
以上のチェックの上にはじめて屋根の重さの問題が出て来ます。屋根は地震だけでなく、台風や直射日光などから家を守る大切な役割を担っています。したがって一定の重量(瓦一枚の重さは3キロ程度)が必要です。「軽い瓦」といわれるものは、通常の三州瓦に比べて、せいぜい10%程度「軽い」だけですので、重量の差はわずかなものです。軽い瓦は、わずかな重量と引き替えに、ねじれの心配や強度を犠牲にしているわけですから、あまりおすすめできません。私たちは、一定の重量を持つ瓦屋根によって「瓦は家を上から支えている」と考えています。
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