瓦屋根における瓦下空間と外気の換気回数はなんと約90回!桟木を乾燥できますよ~!

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瓦屋根 瓦下空間の換気回数は多いですよ!

こんにちは~。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。

瓦屋根には、瓦同士の重なり部にわずかな隙間があります。
その隙間から瓦下の空間と外気の間で、どのくらい換気することができるのか調べました。

 

測定は愛知県半田市にある実験棟で行いました。

 

換気回数?

 

結果として、瓦屋根では、瓦同士の隙間を通過して起きる換気回数は約90回/hでした。(瓦下空間と外気の間)

実験の詳細は以下の通りです。

 

換気回数?

二酸化炭素をトレーサーガスとする換気回数の測定方法で行いました。

上図のように、CO2濃度センサーを瓦と野地の間に入れて測定しました。

換気回数?

上図は屋根面の断面構成となっていまして、屋根材は三州瓦F形を使用しました。(F形は瓦の中ではもっとも換気量が少ないタイプです。)

 

換気回数?

 

F形を施工して、軒先部・棟部を隙間ができないように塞ぎました。
瓦下に注入したCO2ガスは瓦と瓦の隙間から外気へと換気されます。

換気回数?

 

3回測定を行い、平均として、約90回/hの換気回数となりました。

 

このように換気量が多い瓦屋根は、瓦下の空間を常に乾燥させることになります。
わずかに瓦下へ雨水浸入した場合の水分や室内・小屋裏からの湿気を排出することができます。

 

この換気能力により、屋根材として耐久性がありますが、施工に使用する木部(桟木)や下葺き材も乾燥させるため、劣化を防ぐことができます。

瓦屋根がトータルとして、長寿命を実現できる秘密の1つです。
今まではイメージだけの話でしたが、実測して証明することができました。
 (#⌒∇⌒#)ゞ

 

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