桟木(さんぎ)ってなに?
桟木とは、瓦を緊結するため又は引掛けるための材料です。
一般的には、厚み15mm程度以上、幅は30mm程度以上で長細い材料となっています。
木材が一般的であり、良質のすぎ、ひのき、まつなどと同等以上の耐久性が必要です。
いくつかの種類がありますので、ご紹介します!
ひのきの瓦桟木
屋根の横方向に設置されるのが、瓦桟木(かわらさんぎ)です。
一方、屋根の軒・棟方向に設置されるのが、縦桟木(たてさんぎ)と言います。
瓦桟木は高さ15mm以上、幅21mm以上と規定されていますが、一般的には高さ15mm、幅30mmのものが多く使用されています。
高耐久仕様では、高さ18mm、幅45mmの断面積が割り増しされたものもあります。
縦桟木は瓦から浸入した水を排水するためのスペーサーの役割があります。
防腐処理済瓦桟木
上の写真は、緑色の瓦桟木ですが、防腐処理されています。
合成樹脂瓦桟木
上の写真は、黒色の瓦桟木ですが、木材ではなく、合成樹脂製のものです。
材料としては、均一になりますが、木材よりも熱膨張が大きく、一長一短があります。
ハウスメーカーさんが多く使用しているようです。
水抜きの仕様は大きくわけると2つになります。
瓦桟木を浮かせて排水経路を確保する方式
上の写真は9mmの縦桟木を入れて、瓦桟木を浮かせています。
ルーフィング(防水シート)の上を水が軒先まで流れます!
上の写真は縦桟木の代わりに、ルーフテープ(厚さ2mm程度)を入れて排水経路を確保しています。
水抜き加工により排水経路を確保する方式
瓦桟木の裏面に水抜きのえぐり加工があります。
合成樹脂桟木も水抜き加工されている場合が多いです。
水抜き仕様も一長一短がありますので、地域性や仕様によって異なっています。
図解 屋根に関するQ&Aでは、よく聞かれる屋根の質問にお答えしています。
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