【初めての屋根材選び】7つの屋根材種類別メリットデメリット!

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、創業150年老舗で、リフォーム工事・屋根工事を行っています。
    建築業界誌「日経ホームビルダー」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

・新しく家を建てる人

・屋根の塗り替えやリフォームを考えている人

・雨漏りなど屋根のトラブルを抱えている人

この記事で伝えたいこと

このブログは、これから家を建てたり・屋根を直したりを検討している、一般のお施主さま向けです。

このブログでは、お施主さまの側に立って、フラットな立場で解説をするよう心がけています。

ブログ内では、屋根材の性能や特長を、できるだけ分かりやすく書きました。

そのため特定の屋根材を持ち上げたり、悪く言ったりはしていません。

素材が違えば、それぞれのメリットとデメリットがあります。

この記事では、お施主さまが、家やライフスタイルにあった屋根材を選ぶときに、役立つ内容となっています。

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本記事の目次

【初めての屋根材選び】7つの屋根材種類別メリットデメリット!

はじめに・・各屋根材の良い点、悪い点を公平に比較します!

このブログは、これから家を建てたり・屋根を直したりを検討している、一般のお施主さま向けです。

メーカーや業者さんの説明だと、どうしても推している商品をアピールしがちになります。

しかし、そこはお施主さまには関係ありません。

このブログでは、お施主さまの側に立って、フラットな立場で解説をするよう心がけています。

ブログ内では、屋根材の性能や特長を、できるだけ分かりやすく書きました。

そのため特定の屋根材を持ち上げたり、悪く言ったりはしていません。

素材が違えば、それぞれのメリットとデメリットがあります。

お施主さまにとって大切なことは、家やライフスタイルにあった屋根材を選ぶことです。

このブログが、少しでもその助けになれば幸いです。

 

こんな人に読んでほしい・・家を建てようという方、雨漏りで困っている方などです!

とくにこんな方に読んでほしいと思っています。

・新しく家を建てる方

・屋根の塗り替えやリフォームを考えている方

・雨漏りなど屋根のトラブルを抱えている方

 

例えば、

「とりあえず予算をどれぐらいかけるのか?」

「この家に、何年住むのか?」

「必要なメンテナンスやその費用は?」

というような疑問があれば、それを頭の片隅に置いて読んでください。

きっと屋根材を選ぶときのヒントになるはずです。

 

おもな屋根材とは・・瓦、スレート、金属などがあります!

現在使用されている、おもな屋根材はつぎの7種類です。

A.瓦(粘土製)

B.セメント製(モニエル)

C.スレート(セメント製)

D.アスファルトシングル(防水紙)

E.ガルバリウム鋼板

F.石付金属屋根

G.樹脂繊維セメント屋根材(樹脂セメント製)

 

この先は、A~Gのそれぞれの屋根材について、こんな形で書いていきます。

1.その屋根材の説明

2.メリット

3.デメリット

4.メンテナンス

これらが分かると、ご自分の家にとって最適な屋根材とは何か?に答えが出てくると思います。

また文章中では分かりやすくするため、価格やその他の数値を書いていますが、あくまで代表的な例・参考値としてお考えください。

 

 

A.瓦(焼き物)・・日本の原風景!屋根材の代表選手です!

1.瓦とは、こんなものです!

上の写真は、日本瓦・釉薬(ゆうやく)・いぶし銀色の屋根です。

基本的に身の回りにある陶器製品(お茶碗)と同じです。

粘土を瓦の形に成形して、高い温度で焼いています。

お寺などにもあるように、古くから使われています。

以前は、土葺きという屋根面全体に土を使う施工方法でした。

現在は、土を使わない軽量耐震工法に変わって来ています。

瓦自体も軽量化されているので、屋根にかかる重量は、旧工法と比較すると半分程度と、かなり軽くなってきています。

 

新規施工費:9,000~12,000円/㎡

重 さ:38~45kg/㎡

耐久性:50年以上

2.瓦のメリットはコストパフォーマンスが高いことです!

◎屋根材では、確実に一番長持ちする。

奈良の元興寺では、1400年以上前の瓦が現役という話しです。

これは特殊なお話しとしても、一般の長寿命住宅から考えれば、瓦はピッタリな耐久性があると言えます。

 

◎コストパフォーマンスがもっとも高い。

他の屋根材はメンテナンス費用がかかるので、新築から35年間の経済性で考えると瓦屋根がもっとも安価となる。

各屋根材のメンテナンス計画通りの総費用で比較すると、35年間に、370万円ほど、瓦は安くなる!!

 

◎表面の色が劣化しない。

色が剥げることはありません。

塗装製品ではないため、再塗装の心配をする必要がありません。

これは、他の屋根材にはない、かなり大きなメリットです。

主な種類としては、「素焼き(すやき)」という粘土そのものの色、「いぶし」という昔ながらの炭のような色、「釉薬(ゆうやく)」という上薬による色の3種類があります。

「釉薬」には、たくさんの色種があります。

上の写真は粘土瓦屋根です。(釉薬によって、豊かなバリエーションとなっています。)

 

◎和風住宅だけでなく、洋風住宅にも合うデザインが増えてきた。

甍(いらか)の波形の商品からフラットな商品まで、多くのデザインがあります。

上の写真は、フラットな形状で、F形瓦(エフガタ)の屋根です。

現在では、F形瓦のシェアが80%以上となり、瓦の主流となっています。

寺社仏閣で見るような瓦から、最近の洋風デザインの住宅に合う瓦まで、ラインナップも多く選択肢が豊富です。

 

◎遮音性や断熱性が高く、住み心地が良い。

瓦本体は、密度の高い屋根材です。

また、瓦屋根の構造として、屋根と屋根材の間に空気層があります。

これらの要因から、雨音を抑えられたり、熱を通しにくくなっています。

住み心地の良い住宅につながります。

 

◎結露しにくい。

上の理由と同じですが、家の寿命を縮める「結露」が起こりにくいメリットもあります。

 

3.瓦のデメリットは初期費用が高いことです!

△まれに凍害(とうがい)が起きる。(寒冷地)

瓦の生産地によっては、使用される土地の風土に合わない場合があります。

冬季に凍る→溶けるを繰り返すような地域(寒冷地)の方は、工務店や瓦メーカーに相談するとよいです。

 

△初期費用が高い。(イニシャルコスト)

屋根材の中では、価格が高い方です。

また、施工には専門的な技術を持った瓦屋根施工者が必要です。

そのため、全体的に初めにかかるイニシャルコストが高くなります。

 

△比較的、重い。

瓦は、1枚で2~3㎏あります。

使う枚数も多いので、屋根にかなり重さがかかります。

その分、住宅の躯体は頑丈に作られています。

新築時、瓦でない家に、あとから瓦を葺くことはあまりお勧めできません。

 

△古い日本瓦の棟は巨大地震・巨大台風で被害を受ける。

築20年以上の古い日本瓦屋根の棟部(屋根の頂部)は、今とは昔の工法で施工されています。

補強金物による留め付けが行われていません。

耐震・耐風の現在の仕様に、改修する必要があります。

 

4.瓦に必要なメンテナンスは少ないです!

□メンテナンスの必要性はかなり少ない。

(ただし、古い日本瓦屋根の棟部は補強する必要があります。)

瓦の劣化はあまり気にする必要がないので、基本的にメンテナンスは不要です。

10年に1回程度の割合で、業者点検をすればOKだと思います。

もし何かぶつかって割れた場合でも、1枚から交換が可能です。

ただし、雨漏り・ズレ・破損など、異常がある場合は早急に対応が必要です。

□周辺部材は劣化する。

漆喰(しっくい)と呼ばれる土や屋根の継ぎ目に使われる板金などは、経年劣化します。

それも含めて、10年に1回くらいはプロに見てもらった方がよいと思います。

 

【瓦のメンテナンス方法・頻度・参考価格】

○割れ補修:割れ発生時。30,000円〜

○棟の積み直し:20〜30年に1度。35,000円/m

○葺き直し:50〜60年に1度。12,000円/㎡
(葺き直しは、古い瓦をそのまま使用する。)

○葺き替え:50〜60年に1度。15,000円/㎡
(葺き替えは、新しい瓦への取り替え。)

*足場設置費用は含んでいない。

 

B.セメント製(モニエル)・・廃盤品がほとんどです。

1.セメント製(モニエル)とは、こんなものです!

上の写真は、セメント製(モニエル)屋根です。

15年以上前は、洋風住宅の屋根に多く採用されていました屋根材です。

現在は、モニエル屋根は廃盤品となっています。

モニエル屋根:廃盤品

重 さ:42kg/㎡あたり

耐久性:30年

2.セメント製(モニエル)のメリットは安価だったことです!

◎瓦と比べると初期費用が安価。

セメントに塗装した屋根材なので、焼いた瓦に比べて初期費用が安価です。

◎厚みがあり、意匠性は瓦と同様に、重厚感がある。

瓦と同じ厚さなので、重厚感があります。

◎遮音性高い。

厚みがあり、その下に空気層もあるので、遮音性はあります。

3.セメント製(モニエル)のデメリットは退色することです!

△塗装品なので、退色する。

塗装品なので、退色します。

△比較的、重い。

1枚3㎏を超える重さです。

△廃盤品である。

廃盤品で、在庫もありません。

4.セメント製(モニエル)に必要なメンテナンスはこれです!

□再塗装が必要。

塗装品のため、再塗装が必要です。

しかし、廃盤品で在庫もないため、塗装するタイミングで、葺き替えをご検討ください。

□5年〜10年ごとに点検。

2階の屋根などの高所は、プロの点検にまかせた方が安心です。

 

【セメント製(モニエル)のメンテナンス方法・頻度・参考価格】

○差し替え:割れ・はがれ発生時。葺き替え品があった場合 40,000円〜

○葺き替え:30年に1度。12,000円~/㎡

○塗装は、おススメできません。

※足場設置費用は含んでいない。

 

 

C.スレート(セメント製)・・もうすっかりメジャー級です!

1.スレートとは、こんなものです!

上の写真は、フラットな形状で、スレートの屋根です。

厚さは5~6㎜の薄くて平らなセメントの屋根材です。

一般的には「化粧スレート」といいます。

コロニアルやカラーベストと呼ばれることもありますが、実は「化粧スレート」の人気シリーズの商品名のことなんです。

最近では、塗料が高耐久仕様となっているスレート(グラッサコート)も販売させています。

なお、昔の製品には発がん性物質のアスベストが入っています。(2004年まで)

(天然石の高価なスレートもありますが、流通が少ないのでこの説明からは除きます。)

 

新規施工費:6,000円/㎡

重 さ:21kg/㎡

耐久性:30年

 

2.スレートのメリットは安価に施工できることです!

◎シンプルなデザインで、ほとんどの住宅に合う。

薄い板状のシンプルなデザインです。

ほとんどの住宅に無難にフィットします。

色種は豊富で、お施主さまの好みの色を探すのが容易です。

 

◎大きい、軽い、加工も簡単、全体的に安価に施工できる。

スレート本体は比較的いい値段の商品です。
(本体自体は、実は瓦より高いのです。)

しかし、屋根材の中では大きて加工もしやすいので、施工費も含めて、全体的に安価に仕上げることができます。

 

◎対応できる業者が多くて安心できる。

屋根材の中でも、かなり高い普及率を誇ります。

そのため対応可能な業者も多いです。

工事や修理のときに安心です。

 

3.スレートのデメリットは再塗装が必要になることです!

△割れやすい。

他の屋根材と比べて、踏み割れなどで割れてしまうケースが多いです。

切れ込みを深くし見た目をランダムに見せるものなど、少し凝ったデザインの商品もあり、より割れやすい印象があります。

屋根リフォームの現場では、ほとんどすべての現場でき裂の入ったスレートを見かけます。

「屋根材って、耐用年数以内でも割れるの?」 「スレート屋根はよく割れてますよ!!」

 

△塗膜が紫外線に弱く、再塗装が必要になる。

基本的に再塗装が必要な商品です。

雨にわずかに含まれる酸にも弱く、塗膜が経年劣化します。

これでいきなり雨漏りになるわけではないのですが、相当見た目は悪くなります。

さらに、北面の屋根はコケがびっしりと生えることも多々あります。

メーカーの促進試験で、塗膜が30年保つといわれる商品(グラッサコート)も発売されています。

 

△古い商品にはアスベストが入っている。

2004年頃までが、含有の危険ゾーンです。

上の写真は、既存屋根の石綿スレートに添付されていた商品シールです。

屋根にのっている間は飛散しないので、心配無用です。

問題は、修理や解体するときの飛散です。

また、処分費用も年々高くなってきています。

 

4.スレートに必要なメンテナンスはこれです!

□塗装が必要。

10~15年くらいの周期で、塗装が必要と考えておいた方がいいです。

 

□周辺板金部材のメンテが必要。

築10~15年の物件で、よく指摘されるのが、「板金の部材が剥がれてきている」というものです。

多くは屋根の一番上の棟をカバーする部材の劣化です。

塗装の前にはメンテナンスや交換しておいた方が安心です。

 

□5年に1回は業者点検。

割れやすい屋根材であることも考えて、5年に1回くらいは業者点検をお薦めします。
(保証期間内の点検は必須です!)

 

【スレートのメンテナンス方法・頻度・参考価格】

○割れ補修:割れ発生時。40,000円〜

○棟板金の交換:10〜15年に1度。5,000円/m

○塗装:10~15年に1度。3,000円/㎡

○カバー工法:30年に1度。11,000円/㎡
 (金額はガルバリウム鋼板屋根材の重ね葺き)

○葺き替え:30年に1度。12,000円/㎡
 (カバー工法をせず、新しいスレートへ葺き替え)

*足場設置費用は含んでいない。

 

 

D.アスファルトシングル(防水紙)・・変形デザインにも柔軟にフィットします!

1.アスファルトシングルとは、こんなものです!

上の写真は、アスファルトシングル屋根の谷部です。

アスファルト性の防水紙の表面に、細かい石を付けた屋根材です。

厚みは、3mm程度です。

家を雨から守る最後の砦であるアスファルトルーフィングとほとんど同じ素材です。

(アスファルトルーフィング:屋根材の下、野地板の上に貼る防水紙)

アメリカでは北部の住宅に使用されていて、超定番の屋根材です。

新規施工費:7,000円/㎡あたり

重 さ:12kg/㎡あたり

耐久性:15~20年

 

2.アスファルトシングルのメリットは柔らかいので割れないことです!

◎柔らかいので割れない。

持つとしなる程度に柔らかい材根材です。

割れるということはありません。

◎錆びない。

防水紙と石なので、錆びる心配がありません。

◎施工が簡単。

外国では、DIYで屋根をメンテナンスすることも珍しくありません。

施工しやすいアスファルトシングルならでは。

◎優しく柔らかい外観になる。

公園などにある、可愛らしい小屋の屋根に使われることもあります。

素材も、天然石や色付けのされた石が使われているので、色落ちの心配がありません。

 

3.アスファルトシングルのデメリットは強風ではがれてくることです!

△強風ではがれてくることがある。

施工不良や接着剤の劣化が原因です。

接着材がきちんと付いておらず、はがれることがあります。

経年劣化で接着剤が固まってしまい、数年後にめくれたりすることがあります。

△表面の小石(砂)が落ちてくる。

施工後、しばらくの間は、表面の小石(砂)が剥がれ落ちてきます。

大量ではありませんが、雨どいに溜まったり、軒先から庭に落ちることがあります。

 

4.アスファルトシングルに必要なメンテナンスはこれです!

□はがれやめくれに、気を付ける必要がある。

柔らかい屋根材なので、表に出ている部分が風にあおられやすいです。

施工不良や接着剤が劣化などと強風の組み合わせで、めくれてしまうこともあります。

とりあえず、施工後しばらくの間は、少し気にして見ておいてください。

異常のある場合は、早めの補修が修繕費用を最小限に抑えます。

□5年〜10年ごとに点検。

2階の屋根などの高所は、プロの点検にまかせた方が安心です。

下から見えない部分も点検してもらえます。

 

【アスファルトシングルのメンテナンス方法・頻度・参考価格】

○接着補修:はがれ発生時。40,000円〜

○カバー工法:15~20年に1度。8,000円/㎡
 (金額はシングル屋根材の重ね葺き)

○葺き替え:15~20年に1度。12,000円/㎡
 (カバー工法をせず、新しいスレートへの葺き替え)

*足場設置費用は含んでいない。

 

 

 

E.ガルバリウム鋼板・・錆びにくい素材で新しいブームを起こす!

1.ガルバリウム鋼板とは、こんなものです!

上の写真は、ガルバリウム鋼板製立て平葺きの屋根です。

金属製の薄い屋根材です。

全国的にもポピュラーな屋根材で、大型物件から寒冷地の一般住宅まで幅広く使用されています。

以前の金属屋根は、「トタン板(亜鉛メッキ鋼板)」が主流でした。

ここ最近では、「ガルバリウム鋼板(アルミ亜鉛合金メッキ鋼板)」という錆びにくい金属のものが普及して、温暖地域の一般住宅でも使用されています。

年々開発も進んでいて、耐久性の高い金属屋根材が出てきています。

 

新規施工費:8,000~10,000円/㎡あたり

重 さ:4kg/㎡あたり

耐久性:20~30年

2.ガルバリウム鋼板のメリットはとにかく軽量なことです!

◎とにかく軽量、防水性も高い。

重さは、通常のガルバリウム鋼板で瓦の1/10で、とにかく軽量です。

屋根材の隙間が少なく、防水性が高くなってます。

 

◎加工が容易で、いろいろな屋根に対応可能。

加工が容易なので、メーカーも多様な形をラインナップできます。

たとえば、瓦のような形のものから、長尺状の平板もあります。

 

◎緩勾配の屋根に対応。

防水性が高いために、緩勾配の屋根でも施工可能となっています。

立平葺きなどは0.5寸勾配から対応しています。

 

3.ガルバリウム鋼板のデメリットは強風で飛散することです!

△台風での飛散に、気を付ける必要がある。

大判の屋根材なので、劣化すると巨大台風で飛散しやすいです。

施工不良や野地板の劣化(雨漏り・結露)などと強風の組み合わせで、飛散してしまうこともあります。

野地板の結露対策など、耐久性のある施工方法を選びましょう!

 

△雨音が響く。

雨が屋根を叩く音が、家の中まで響くケースも多いです。

瓦・スレート屋根で生活していた方が、この金属屋根に変わるとかなりうるさく感じると思います。

 

△夏は暑い。

金属なので、基本的に熱が伝わりやすく、夏はかなり暑くなります。

断熱工事で、多少軽減することもあります。

 

△キズやへこみができやすい。

屋根施工時やアンテナ工事、エアコン工事など、何かが当たれば、キズやへこみができやすい素材です。

また、そこが原因で錆びていくこともあります。

 

△錆びることがある。

キズやへこみから錆びることがあります。

また、施工の際に残った金属の欠片やアンテナの錆びが移ってしまうケースもあります。

海の近くも錆びやすいです。

 

△裏面から錆びる。

屋根材の中に湿気・水分が入ると抜けにくい構造になっています。

その水分によって、裏面から錆びが発生します。

金属屋根の暴露実験の解体調査でわかりやすい事例がありましたらのでご覧ください。

金属屋根材の暴露試験体解体調査から気付いたこと!ガルバリウム鋼板もご用心!

 

4.ガルバリウム鋼板に必要なメンテナンスはこれです!

□10年前後で塗装が必要。

塗膜で金属本体を守っている屋根材です。

10年前後で、塗装は劣化してきます。

放置すると錆びてしまうので、塗装が必要です。

□30年前後で交換が必要。

経年により、裏面からの錆びが進行します。

メンテナンスができないため、交換が必要となります。

 

【ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法・頻度・参考価格】

 ○塗装:10年に1度。3,000円/㎡

○葺き替え:20~30年に1度。12,000円/㎡
 (カバー工法をせず、新しい金属屋根への葺き替え)

*足場設置費用は含んでいない。

 

F.石付金属屋根・・退色しにくい素材です!

1.石付金属屋根とは、こんなものです!

上の写真は、石付金属屋根です。

ガルバリウム鋼板に似た、ジンカリウム鋼板の表面に石粒が付いた屋根材です。

外国製の屋根材で、韓国、ニュージーランド、ベルギーなどから輸入された商品です。

保証が長く付いていますが、外国製のため、不安な部分もあります。(セメント製モニエルも外国資本だったため、撤退と同時に、保証もあやふやとなってしまいました。)

 

新規施工費:9,000~13,000円/㎡あたり

重 さ:7kg/㎡あたり

耐久性:30年

2.石付金属屋根のメリットは軽量かつ退色しにくいことです!

◎軽量、かつ退色しにくい。

重さは、石付金属屋根で瓦の1/6で、軽量です。

表面には、石粒が付いているので、退色しにくいです。

◎プレス成形品となっていて、瓦のような重厚感がある。

プレス成形品で、瓦のような形状の長尺品となっています。

 

3.石付金属屋根のデメリットは強風で飛散することです!

△台風での飛散に、気を付ける必要がある。

大判の屋根材なので、劣化すると巨大台風で飛散しやすいです。

施工不良や野地板の劣化(雨漏り・結露)などと強風の組み合わせで、飛散してしまうこともあります。

野地板の結露対策など、耐久性のある施工方法を選びましょう!

 

△初期費用が高い。

瓦屋根に近いデザインで、瓦屋根よりもさらに、イニシャルコストが高い屋根です。

 

△夏は暑い。

金属なので、基本的に熱が伝わりやすく、夏はかなり暑くなります。

断熱工事で、多少軽減することもあります。

 

△錆びることがある。

キズやへこみから錆びることがあります。

また、施工の際に残った金属の欠片やアンテナの錆びが移ってしまうケースもあります。

海の近くも錆びやすいです。

 

△表面の石粒が落ちる。

金属の表面に石粒を張り付けたデザインとなっています。

石粒が経年ではがれると、といに石粒が溜まります。

 

 

4.石粒金属屋根に必要なメンテナンスはこれです!

□30年前後で交換が必要。

経年により、裏面からの錆びが進行します。

メンテナンスができないため、交換が必要となります。

 

【石粒金属屋根のメンテナンス方法・頻度・参考価格】

○葺き替え:30年に1度。12,000円~/㎡
 (カバー工法をせず、新しい金属屋根への葺き替え)

*足場設置費用は含んでいない。

 

 

G.樹脂繊維セメント屋根材・・瓦とスレートのいいとこ取りで急成長を目指す!

1.樹脂繊維セメント屋根材とは、こんなものです!

上の写真は樹脂繊維セメント製(商品名ルーガ・雅)の屋根です。(※瓦ではありません。)

樹脂繊維セメント製で瓦のような厚みのある形状です。

販売されて10年程度ですが、TVコマーシャルもされている屋根材です。

瓦のようなデザインで、軽量な屋根材という部分が売りとなっています。

新規施工費:12,000円/㎡あたり

重 さ:20kg/㎡あたり

耐久性:30年

2.樹脂繊維セメント屋根材のメリットはデザイン性が高いことです!

◎軽量、かつ瓦の重厚感もある。(デザイン性が高い)

重量は、瓦の1/2以下と軽量化、スレートと同程度です。

見た目の厚みは瓦のようで、重厚感があります。

◎衝撃に強い。

樹脂と繊維が混入されているため、強い衝撃にも割れにくい新素材です。

◎断熱性が高い

施工時に屋根材の下に生まれる空間と素材内の気泡により、屋根裏への熱の伝達を緩和し居住空間の温度上昇を抑えます。

 

3.樹脂繊維セメント屋根材のデメリットは塗装品なので劣化することです!

△塗装品なので、劣化する。

瓦と違い、塗装品のため、紫外線劣化で変色する。

△初期費用が高い。

屋根材の中では、かなり価格が高い。

施工は比較的簡単であるが、トータルのイニシャルコストは瓦(標準品)より高くなります。

△販売されて10年と不安が残る。

セメント系屋根材では、販売されて15~20年で、変色・割れ・剥離などが発生して、クレームとなり廃盤となる商品がほとんどでした。

販売されてまだ10年では不安があります。

凍害試験では、JIS規格の試験をクリアしていますが、重量増加が続いている現象が報告されています。

詳しくはこちらをご覧ください。(愛知県陶器瓦工業組合公式サイト:耐寒性能より)

凍結融解試験から分かる三州瓦の品質

 

4.樹脂繊維セメント屋根材に必要なメンテナンスはこれです!

□30年前後で塗装が必要。

高耐久塗膜となっているので、再塗装が30年とメンテナンス周期は長い屋根材です。

10年毎に専門業者に点検してもらえばOKです。

 

【樹脂繊維セメント屋根材のメンテナンス方法・頻度・参考価格】

 ○塗装:30年に1度。その後は10年毎。3,000円/㎡

○葺き替え:30年に1度。20,000円/㎡
(カバー工法をせず、新しい樹脂繊維セメント屋根材への葺き替え)

*足場設置費用は含んでいない。

 

全体のまとめ・・比較表で分かりやすい!

まとめとして、7種の屋根材の特徴を表にしてみました。

 新規施工費重さ耐久性
9,000~円38~㎏50年以上
セメント製(モニエル)8,000~円42㎏30年
スレート6,000~円21㎏30年
アスファルトシングル6,000~円12㎏15~年
ガルバリウム鋼板8,000~円4~㎏20~年
石付金属屋根9,000~円7㎏30年
樹脂繊維セメント12,000~円20㎏30年
 メリットデメリットメンテナンス
◎一番長持ち
色の劣化なし
遮音性高い
初期費用が高い
×重い
10年業者点検
◎必要性は少ない
セメント製(モニエル)重厚感がある
遮音性高い
退色する
重い
×廃盤品
5~10年業者点検
塗装が必要
×在庫品がない
スレート◎安い
軽い
×割れやすい
退色する
昔はアスベスト
5年業者点検
×塗装が必要
アスファルトシングル◎割れない
錆びない
柔らかい
×飛散する
小石が落ちる
5~10年業者点検
重ね張りする
ガルバリウム鋼板◎最も軽い
防水性が高い
割れない
飛散する
×雨音が響く
退色する
5~10年業者点検
×塗装が必要
石付金属屋根軽い
◎重厚感がある
割れない
×飛散する
初期費用が高い
小石が落ちる
5~10年業者点検
30年で大改修
樹脂繊維セメント◎軽い
重厚感がある
割れにくい
初期費用が高い
紫外線劣化する
×実績が短い
10年業者点検
30年で大改修

屋根材は重量だけで選ぶ必要はない。

瓦かその他の屋根材との大きな違いは、耐久性と重量です。

耐久性はメンテナンス費用に影響します。

一方、重量は耐震性に影響があると思いがちですが、新築であれば、重量に合わせた建物強度で設計しますので、あまり、気にする必要はありません。

屋根材の重量と耐震性の関係について、詳しくはこちらをご覧ください。

軽い屋根なら巨大地震でも大丈夫?実は建物の強度の見直しの方が重要です!

 

屋根材は「30年以上住むか」で決めた方がいい!

家の見た目や雰囲気だけでなく、異常気象による自然災害から大切な家を守るという大事な役割をもつ屋根材はどれにしようか迷いますよね。

また、家を買ってから30年で手放してしまう方もいらっしゃるので、「これがいい!」と一概におススメすることはできません。

デザイン・特徴だけでなく、初期費用やメンテナンス費用も考慮いただいた上で、お好みのものをお選び頂ければと思います。

ただ、「これから先何十年でも、ずっと住みたい」「家は孫まで引き継がせたい」「とにかく丈夫な家がいい」という、【30年以上住むかもしれない】方には圧倒的にコスパがいい、瓦がオススメです。

 

専門用語もあり、わかりにくい所もあったかと思います。

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