外壁塗装で雨漏りは解消できる? 外壁修理の基本と失敗しないポイントを解説

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 外壁塗装で雨漏りを直せるのか知りたい
  • 外壁塗装と雨漏りの関連性について知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は、「外壁塗装で雨漏りが解消できるのか知りたい」「外壁塗装と雨漏りの関係性について知りたい」という方に向けて書かれています。

「外壁にひび割れがあるから、塗装し直せば雨漏りも止まるだろう」と考えていませんか? 実は、最新の調査では新築・木造の雨漏り事故の約半数が外壁から発生しており、その多くは塗装だけでは解決できません。

本記事では、外壁塗装と雨漏りの本当の関係や、外壁の防水構造に基づいた適切な修理方法、費用相場をプロの視点で解説します。外壁からの雨漏りに悩み、無駄なリフォーム費用をかけたくない方はぜひ参考にしてくださいね。

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外壁修理の基本|新築でも外壁からの雨漏りは多い?

外壁修理の基本について解説します。

新築・木造の雨漏り事故物件での最新の調査では、外壁(外壁+開口部)からの雨漏りが49%と約半数を占めています。

新築のきれいな外壁でも雨漏りが発生することが比較的多いです。

築10年以上経過するとシーリングなどの劣化も伴ってくるため、さらに、外壁からの雨漏り比率は増えています。

また、外壁からの雨漏り修理には、「純粋な雨漏り修理」と「塗装などの美観メンテナンス」の2つが絡むため、どのようにしたらいいか悩まれるお客様が多いようです。

基本的には、雨漏り修理と外壁塗装は別物とお考えください。

1例として、築13年の木造住宅で雨漏り事例を紹介します。

「雨漏り修理として、塗装業者から提案された高級な高耐久塗料で外壁塗装したのに雨漏りが止まらない。」と相談がありました。

下の写真は、3年前に外壁材のサイディングを高級な高耐久塗料で塗り直しした物件です。

塗料は無機骨材も入っていて、15年以上持つ高価で高耐久なものでした。

しかし、3年経過しても強風時の軒天からの雨漏りが直らないとのことでした。

塗装業者に相談しても、「原因がわからない。」と適当にシーリングをしては、「様子を見てください。」と帰ってしまう状態。

そこで、雨漏り調査のご依頼いただき、調べてみると軒天からの漏水を確認しました。

 

このような相談は本当によくあります。

残念ながら、このような業者の思考は、雨漏り修理がメインではなく、外壁塗装工事を受注することなのでご注意ください。

この記事では雨漏りの外壁修理の基本をご紹介していきます。

 

外壁塗装で外壁からの雨漏りは直る?

外壁塗装で外壁からの雨漏りが直るかについて解説します。

結論から言うと、外壁塗装だけで雨漏りを直すことはできないです。

外壁にあなやヒビ割れがある場合は、それらをふさぐ補修が必要不可欠です。

あなやヒビ割れの原因は様々で、コーキング材のヒビ割れ・はがれ、外壁材のヒビ割れ・欠損、配管などの貫通部の隙間などあります。

塗装だけではこれらのあなやヒビ割れはふさぐことはできず、結果、雨漏りは直りません。

また、そもそも雨漏りの原因が外壁ではないケースもあります。

 

外壁塗装はあくまでも「外壁の雨漏り予防」

外壁塗装は外壁材を守るもので、あくまでも雨漏りの予防と考えておきましょう。

外壁材は水分を吸うとわずかに膨張し、乾燥すると収縮する体積の変動があります。

また、建物自体のわずかな振動を受けて、外壁材が動きます。

このような動きによって、外壁材自体にヒビ割れが発生したり、コーキング自体のヒビ割れが発生したり、外壁材とコーキングの間がはがれたりします。

外壁塗装は外壁材の吸水を軽減したり、コーキングの紫外線劣化を軽減したりするのに効果があり、予防という位置付けとなります。

また、外壁塗装を行うメリットを紹介します。

  • 美観がよくなる
  • 遮熱・防水などの機能を付加できる
  • 外壁の劣化を軽減することができる

 

外壁塗装するメリットは何と言っても「美観がよくなる」ことです。

建物自体が若返った印象となります。

外壁塗装の種類によっては、遮熱性能を付加する高級なものもありますが、実際にはエアコンの電気代を削減する効果はないのでオプション的な位置付けです。

 

外壁塗装だけでは直らない雨漏りの原因

外壁塗装だけでは直らない雨漏りの原因について解説します。

外壁からの雨漏りの要因は大まかにいうと2種類あります。

●築年数が浅い間の雨漏りは設計・施工不良の可能性が高い。

●築年数が約10年以上の雨漏りは防水材・材料の経年劣化の可能性がある。

 

まず、設計・施工不良が要因の場合、外壁塗装では直らないので根本的な要因を取り除く必要があります。

 

外壁の防水構造と雨漏りの最終止水ライン

外壁の防水構造と雨漏りの最終止水ラインについて解説します。

外壁の防水構造は最終止水ラインが2種類あります。

  1. 最終止水ラインが防水シート
  2. 最終止水ラインが外壁表面

 

最終止水ラインとは、ここが突破されると雨漏りが発生してしまう部分を指します。

最終止水ラインが防水シート

最終止水ラインが防水シートの場合、雨漏りの原因はこの防水シートの不具合となります。

防水シートにくぎあなが開いていたり、サッシ枠との間に隙間があったりする原因となります。

この防水構造となっている外壁は窯業系サイディング・金属サイディング・モルタル通気構法などとなります。

この雨漏り修理方法としては、外壁材をはがして防水シートを直すことです。

上の写真は、サイディングの室内側に設置される防水シートを施工した状態です。

サイディング等は、この防水シートの外側に、胴縁(どうぶち/木材の棒)・金物の空間を介して、設置されます。

サイディング等は、1次防水ラインとして、雨水の浸入をふせぎますが、サイディングから室内側へ雨水が入っても雨漏りとはなりません。

この防水シートが雨水の浸入を防ぎます。(最終止水ライン=防水シート)

つまり、この防水シートの施工がとても重要であり、サイディングの雨漏りはこの防水シートを直すことで止まります。

 

最終止水ラインが外壁表面

最終止水ラインが外壁表面の場合、雨漏りの原因はこの外壁の不具合となります。

外壁表面にあるヒビ割れ・欠損・コーキングの劣化等の隙間が原因です。

この防水構造となっている外壁は、モルタル直貼り外壁、ALCパネル、コンクリート外壁などとなります。

この雨漏り修理方法としては、外壁表面の隙間をふさぐことです。

モルタル外壁の中にも、防水シートは入っています。

しかし、モルタルをささえるためのラス網は、大量のホッチキスのような針で、防水シート越しに、下地へ留め付けられています。

防水シートは穴だらけとなっているため、止水を期待できません。

そのため、モルタル外壁の表面で、雨水の浸入を防ぐこととなり、ここが最終止水ラインです。

外壁表面のクラック・割れ・シーリングの劣化等を直すため、シーリングなどでクラック・割れをふさぐ補修を行います。

 

外壁の種類別に見る雨漏り事例と修理事例

サイディングからの雨漏り

●窓回りとのシーリング劣化部からの浸入

上の写真は、2階窓のサイディングと窓回りの間のシーリング劣化部分に散水試験を行っている状態です。

このシーリング劣化部から雨水が浸入して、1階の窓上から雨漏りしていました。

●サイディングの目地からの浸入

上の写真は、サイディングとサイディングの継ぎ目のシーリング目地が劣化して、隙間から雨水が浸入したところです。

●サイディングの雨漏り修理(張替え)

サイディングの雨漏り修理は、応急処置的にはサイディング表面の隙間・シーリング劣化をふさぐためのシーリング修理を行うことが多いです。

一方で、複数個所で雨漏りしていたり、シーリング修理でも雨漏りが止まらないときは、サイディングの張替えを行います。

サイディングを解体して、その中に設置されている防水シートを張替え・補修することで雨漏りを止めます。

サイディングの張替えは防水シートの不具合から根本的に直すことができます。

ほとんどが開口部の上からの雨漏りとなりますので、その開口部まわりの防水シートの施工が重要となります。

サッシのフィンへ両面防水テープをはり、防水シートを隙間なく、施工することがポイントとなります。

 

ALCからの雨漏り

●ALC本体のひび割れから浸入

ALC外壁は建物の体力をになう鉄骨の動きによって、ALC外壁本体に力がかかり、ひび割れが入ることがあります。

ひび割れからALC外壁の目地へ伝わり、下の階の開口部や床から雨漏りすることがあります。

●ALCの雨漏り修理(Uカットシール)

ALCのひび割れをU型にカットして、ALCに溝をつけてから厚くシーリングを打ちます。

表面のクラックをシールしてもすぐに切れてしますので、厚みのあるシーリングでしっかりとふさぎます。

 

モルタル外壁からの雨漏り

●モルタル外壁のひび割れから浸入

モルタル外壁の直貼り仕様は、雨漏りがもっとも多い外壁と言えます。

経年で、外壁にひび割れが発生し、ホッチキスの針から防水シートを通過して、室内へ雨漏りとなります。

●モルタル外壁の雨漏り修理(金属サイディングによるカバー工法)

モルタル外壁で雨漏りが多い場合は、金属サイディングをカバー工法で表面に設置する補修方法があります。

 

外壁の雨漏り修理にかかる費用相場

外壁の雨漏り修理にかかる費用相場について解説します。

外壁からの雨漏り修理の費用の相場を以下の表に示します。

項目修理内容金額単位
外壁修理シーリング工事950~1,200円/m
外壁修理塗装工事(シリコン)3,500~円/㎡
外壁修理塗装工事(弾性塗料)5,500~円/㎡
外壁修理モルタル塗り替え12,000~円/㎡
外壁修理サイディング張替え14,000~円/㎡
外壁修理金属サイディング(カバー工法)11,000~円/㎡

雨漏りの原因や既設の外壁の種類・状態によって、費用は変わってきますので、あくまでも目安とお考えください。

 

外壁の防水塗装の費用について「外壁の防水塗装の費用は?費用を抑えるために必要な3つのことも紹介」の記事で詳しく解説しています。

 

外壁塗装後の雨漏りを防ぐには?

外壁塗装後の雨漏りを防ぐ方法について解説します。

外壁塗装後の雨漏りを防ぐには、10~15年を目途とした定期的な再塗装とメンテナンスが必要です。

再塗装時には、下地補修やシーリング打ち替えも同時に必ず行うことが重要です。

 

外壁塗装したのに雨漏りする原因について「外壁塗装したのに雨漏りする理由は?6つの原因とその対策」の記事で詳しく解説しています。

 

外壁塗装の雨漏り効果はどのくらい?

外壁塗装の耐用年数について解説します。

外壁塗装の耐用年数について、以下の目安となります。

  • ウレタン塗料 8〜10年程度
  • シリコン塗料 10〜15年程度
  • フッ素塗料 15〜20年程度

 

ただし、日射・紫外線による劣化の影響を受けるため、建物の方位によっても塗装の耐用年数は異なります。

また、外壁塗装の効果は塗料の種類によって異なり、永続的ではありません。

最終的には、塗装が劣化し、シーリングが劣化すると雨漏りするため、それまでに再塗装が必要となります。

 

外壁雨漏り修理時に導入したい「落ち葉よけシート」

外壁雨漏り修理時に予防対策として導入したい「落ち葉よけシート」について解説します。

  • 雨漏り修理で足場を設置する際、雨樋のメンテナンスも同時に行うと合理的である
  • 雨樋の詰まりが原因で溢れた水が外壁を伝い、雨漏りを誘発するケースがある
  • 落ち葉よけネットよりも高機能な「落ち葉よけシート」がオススメ
  • 細かな落ち葉や土ほこりの侵入を防ぎ、雨樋の詰まりを未然に防げる「落ち葉よけシート」は雨漏りの予防となる

 

近年の豪雨による雨漏り対策として、雨樋詰まりをふせぐことが有効と言われています。

雨樋詰まりをふせぐには、「落ち葉よけシート」がオススメです。

足場設置時、併せて落ち葉よけシートを設置することで足場代がお得になります。

 

「落ち葉よけシート」について「雨樋の詰まりは本当に防げる?落ち葉よけシートをDIYで試しに設置してみました!」の記事で詳しく解説しています。

 

【まとめ】外壁の雨漏りは修理を優先して検討しよう

外壁塗装だけでは、雨漏りは止まらないです。

外壁塗装は、あくまでも外観意匠のためのメンテナンスです。

足場を設置して雨漏り修理する場合に、併せて、外壁塗装のメンテナンスを行うことは、合理的です。

ここでお伝えしたいのは、雨漏りしている住宅・外壁の場合、雨漏りを止めるための修理工事を優先して、その次に塗装メンテナンスを検討されることをおススメします。

愛知県で、外壁からの雨漏りを検討している場合、弊社にお問合せください。

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