目次
ベランダとバルコニーの違い
ベランダとバルコニーは同義語のように使われていますが、実際には少し異なりますのでその違いを紹介します。
ベランダは建物の2階以上に設置されている屋外空間で屋根がある部分のことです。
バルコニーは同様に建物の2階以上に設置されている屋外空間で屋根がない部分のことです。
ベランダは洗濯物を干すスペースとして設置されることが多いです。
一方で、バルコニーはベランダよりも広く、くつろぐ空間や娯楽空間として利用されています。
バルコニーについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
バルコニーに屋根を後付けする場合の5つの注意点
バルコニーに屋根を後付けする場合の5つの注意点について紹介します。
- 方角
- 十分なスペース
- 外壁
- 所有者
- 建ぺい率
次の章から詳しく解説していきます。
【バルコニーに屋根を後付けする場合の注意点】①方角
バルコニーに屋根を後付けする場合は、方角を検討しておきましょう。
南または南東の場合は、屋根の設置によって日差しや室温上昇を防ぐことができ夏場の遮熱対策の効果があります。
北側に設置する場合、さらに日当たりがなくなり、バルコニー内の乾燥が悪くなります。
バルコニーに雨はかからなくなりますが、洗濯物の乾きは悪くなりますので屋根の後付けは注意しておきましょう。
【バルコニーに屋根を後付けする場合の注意点】②十分なスペース
バルコニーに屋根を後付けする場合は、スペースを十分に確保できるかが重要です。
屋根を後付けする部分の軒天から掃き出し窓までのスペースがないと屋根を壁に設置することができません。
テラス屋根を設置する場合、10cm以上のスペースが必要となります。
また、後付けする屋根の先端から物干し竿の位置を50㎝以上離すことで、洗濯物に雨がかかりにくくなります。
バルコニーの幅が狭く、隣地との境界の隙間がない場合は注意しておきましょう。
【バルコニーに屋根を後付けする場合の注意点】③外壁
バルコニーの屋根を後付けする場合、屋根は一端を外壁に固定するため、固定場所の外壁材の状態が重要です。
外壁材がALCパネルやタイル・レンガの場合、ヒビ割れや欠損が発生する恐れがあります。
外壁材及びその下地に強度がないと取付できないこともあります。
また、外壁を留め付け用ねじで貫通させるため、雨漏りリスクが発生します。
【バルコニーに屋根を後付けする場合の注意点】④所有者
建物が持ち家であれば特に問題はありませんが、賃貸物件の場合、屋根の後付けには原則として管理人や大家の許可が必要です。
サンシェードやオーニングなど住宅を傷つけずに設置できる屋根であれば、確認せず取り付けられると考えがちです。
しかし、賃貸物件のバルコニーは共用部分であり、避難経路に設定されている場合もあるため、簡易的な屋根の取り付けも禁止されていることがありますので注意してください。
【バルコニーに屋根を後付けする場合の注意点】⑤建ぺい率
建ぺい率とは敷地面積に対する建物の面積の割合のことです。
建築基準法によって地域ごとに建ぺい率が制限されているため、バルコニーに屋根を後付けする場合は建ぺい率に注意しておきましょう。
建ぺい率を超えた建物は建築できないため、バルコニーの屋根を設置する場合は、事前に計算が必要です。
建ぺい率の算出は素人ではかなり難しいため、施工業者に相談してください。
バルコニーに屋根を後付けするために必要な費用
バルコニーに屋根を後付けするために費用は、デザインや素材にこだわらなければ、合計で15~20万円前後でリフォームできます。
テラス屋根なども比較的安価に設置できます。
一方で、大きな面積の屋根を設置する場合は、屋根材だけでなく、屋根下地、柱なども必要となるため、都度、見積もりが必要となります。
バルコニーやテラスで使う屋根の種類
バルコニーやテラスで使うテラス屋根の種類を紹介します。
- フラット型
- アール型
- ルーフ型
①フラット型
屋根の先端が真っ直ぐな形状をしています。
先端が下がっていないため、開放感があります。
②アール型
写真の引用先:LIXILホームページ
屋根の先端がRの形になっており、丸みを帯びています。
幅の狭いベランダでベランダから屋根先端を外に出す場合は、ベランダを包み込むようなデザインとなります。
③ルーフ型
写真の引用先:LIXILホームページ
柱で屋根の先端を固定せず、一端を外壁に取り付けるタイプです。
柱がないため、ベランダを広々と利用できるメリットがあります。
【まとめ】屋根が設置できる環境なのかを確認しよう
バルコニーは建物の2階以上に設置されている屋外空間で屋根がない部分のことです。
バルコニーに屋根を設置できる条件がありますので、確認が必要です。
とくに、バルコニー上の外壁に設置するため、留め付け用ねじで外壁を貫通することによる雨漏りリスクが発生します。
外壁材の種類や状態を確認してもらい、設置可能か業者に確認してもらいましょう。
屋根に関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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