瓦は昔からあるので、研究・試験などは行われていないイメージがあります。
実際には違います。
瓦屋根の性能が向上するようにいろいろな試験を行い、改良・改善をしています。
瓦屋根の性能の一つに防水性能があります。
その向上のために、瓦の漏水試験を行います。
瓦を施工すると鉄枠と瓦の隙間をパテでシールします。
瓦を施工した上に鉄枠を被せます。
鉄枠の中には、散水用のノズルが設置されています。
鉄枠を被せて、ボルトを締めて箱内を密閉します。
箱の上部から圧力をかけて、瓦の表裏で圧力差を生じさせます。
散水も行い、水量と圧力差の条件を変更して、瓦からの漏水を評価します。
このように箱内全体を霧状に散水します。
1時間あたり240mmという大量な雨水を想定して試験を行います。
散水後、箱を外してみます。
日本瓦は山・谷があり、水跡を見ますと谷で水が流れていることが分かります。
通常は、鉄枠の下から箱内を観察して評価します。
今回は評価方法の検討を行うためにいろいろな工夫を凝らして実験を行いました。
歴史のある瓦屋根ですが、瓦自体は日頃から新しい取り組み、改良・改善を取り組んでいます。
その他の性能に関しても評価・試験を行っています。
より安全・安心・高耐久な屋根の実現を目指して瓦業界全体で努力しています。 o(^▽^)o
神清からのお願い
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