ドイツ・ヨーロッパの屋根方式として、野地無し構法があります。
野地無し構法が実際にどのような作業になるのか?模擬屋根でチャレンジしてみました。ドイツのマイスターにレクチャーと施工をしていただきました。
2.7×2.7mの小さい模擬屋根で行いました。
?透湿ルーフィング(湿気を排出できる下葺き材・高級品)を直接、垂木上に施工します。
?透湿ルーフィングをしわなくピンと張ります。しわに雨が溜まる可能性があるため、丁寧に施工します。
?透湿ルーフィングを下地(垂木・棟木など)にステープル(ホッチキスの針の大きいもの)で留めます。
?透湿ルーフィングの重なり部はテープ処理して、気密・防水を行います。
下から見上げますと野地板がなく(野地無し構法)、ルーフィング越しに日射を感じます。
?垂木上に縦桟を施工します。縦桟は防水性と垂木の目印として施工します。
施工者は縦桟の上に足を掛けます。
?瓦桟を縦桟の上に施工します。瓦桟は通常より太いもの(社寺用)を使用します。瓦桟が施工されると井桁ができ、足場となりますので、恐怖感は薄れます。
?瓦を施工します。瓦桟を施工すれば、それ以降はほぼ通常と同じです。
一点違うところは、瓦の留め付けビスは瓦桟の中で留めます。ルーフィングに孔が開かないようにホールレス仕様で瓦を留め付けます。ルーフィングに孔が開くと雨漏りのリスクとなります。
マイスターの仕事・レクチャーは、丁寧かつ理に適ったものでした。長持ちさせるためのひと手間が所々ありました。
衣・食・住の中で、衣・食には職人さんのひと手間の評価が認められていますが、住はなかなか認められない雰囲気もあります。
少しずつでも、長寿命住宅には、長持ちする仕様を選んでいただけるようにPRしていきます。
神清からのお願い
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