住宅への太陽光パネル設置シミュレーション、設置方法も検討しましょう!

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太陽光パネル設置シミュレーションに、プラス、設置方法も検討しましょう!

みなさま。こんにちは。

屋根から人の笑顔を作りたい!!!

神清(かみせい)のDr.神谷です。

太陽光発電買取価格が低下し、太陽光発電設置ブームは過ぎ去ったように感じます。

しかし、新築の住宅において、国は変わらず設置を推し進めています。

新築住宅屋根に太陽光パネルを載せる場合、耐久性を考えると(住宅の寿命)>(太陽光パネルの寿命)ですので、設置方法については十分検討が必要と考えます。

住宅の屋根に太陽光発電を載せることは、国策でもあり重要なことだと思います。

現在はゼロエネルギー住宅・ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を実現するために、太陽光は必須となっています。

住まい手としては太陽光を設置することで、10数年間で投資費用が回収でき、その後、経済的メリットがあるというシミュレーションで設置を判断していると思います。

この時のシミュレーションには、パワコンという変換器は、10年強で1度、取り替えることになるため、そのメンテナンス費を含んでいるとの説明が必ずあり、シミュレーションの妥当性を演出しています。

次に、パネルの発電効率やその保証、国内製or外国製などについて比較を行い、最終的には初期費用の安価な太陽光発電システムを採用されているのではないかと思います。

これだけで、十分なのでしょうか?

これからはさらに、屋根への設置方法について、検討していただくことをお勧めいたします!

 

屋根への設置方法とは?

直観的にわかると思いますが、屋根に太陽光パネルを設置する場合、基本は屋根材に孔を開けます!

この写真では、最近、流行りの金属屋根(ガルバリウム鋼板/立平葺き)に太陽光パネルを設置している状態です。

太陽光パネルを支えるための架台を取付金具を用いて、屋根材表面にビスで取付けています。

もちろん、屋根には孔を開いています。

雨漏りしないように防水テープやシーリングなどで止水機能を付加しています。 

 

スレート屋根でも同様です!

上の写真も違うタイプの取付金具です。

屋根材の水が流れる方向に対して、交差する方向で長い取付金具が設置されています。

金具の周辺部およびビス頭にシーリングがしっかりしてあります。

また、この場合ですと、金具の長手部分に水が溜まる状態になっています。

 

サイディングのシーリングについて

ここで、シーリングを標準的に使用して施工するサイディングのシーリングに関する考え方をご紹介いたします。

 

サイディングは目地の部分をシーリング(変成シリコン系)します。
しかし、7年〜10年程度で、このようにシーリングに亀裂が入ります。

そのため、サイディングメーカーさんのメンテナンス計画には、7年〜10年で再シーリングと明確に表示されています。

 

太陽光設置での雨漏り事例

同様なシーリングの亀裂による不具合が太陽光にも発生しています。

太陽光設置して10年で、太陽光パネル周辺部(取付金具に紫外線があたる位置)において、シーリング・防水テープの劣化により、雨漏りが発生した事例があります。

防水テープ、シーリングが劣化して、雨水が浸入しました!

垂木、野地板に常時、雨水浸入していたようで、垂木に腐朽菌が発生して劣化しています。

工務店さんも10年を過ぎると瑕疵担保保証の期間を過ぎてしまうので、お施主様負担の補修となります。

サイディングと同じ考え方を取り入れますと、太陽光も10年程度で、再シーリングというメンテナンス計画となり、メンテナンス費用がかかります。

このメンテナンス費用をシミュレーションに入れると投資回収がずれ込みます。

そのため、どの太陽光メーカーさんもこの部分には、触れていません。

また、太陽光メーカーさんの防水性能試験は設置初期での評価しか行っていません。経年劣化後の評価試験は行っていません。(評価方法自体が決まっていません。)

 

屋根材の防水性能は?

それでは、屋根材の防水性能と比較してみますと、屋根材の場合も同様に、防水性能試験は設置初期での評価しか行っていません。

しかし、防水の部分では、止水材(シーリングなど)で防水するわけではなく、屋根材の重なり量や形状の複雑さで防水性を担保します。

瓦などは長年に渡って、ほぼ、メンテナンスすることなく雨漏りを防止しています。

太陽光を選ぶときには、屋根への設置方法についても、是非ご確認ください。

少なくとも太陽光パネルの発電保証がある20年程度は、メンテナンスを行う必要がない止水方式を採用している取付金具の太陽光発電システムを選ぶことも安全な投資回収の道と考えます。

まとめ:太陽光パネルの取付方法も検討しましょう!

これからの住宅用太陽光発電システムは設置シミュレーションに加えて、取付方法も検討しましょう!

(住宅の耐用年数)>(太陽光パネルの寿命年数)のため、太陽光パネルのメンテナンスが必要となってきます。

太陽光パネル取付部分でメンテナンス費用が必要となりますので、メンテナンス費用が安価な取付方法をご検討ください。

シーリングによる止水方法ではなく、形状による止水方法がお勧めですよ!

 

専門用語もあり、わかりにくい所もあったかと思います。

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