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スレート屋根、”ドキッ”とするほど割れていた!衝撃の割れ比率!!
こんにちは~。
「我が家と思って、心を込めて、誠実に調査、補修いたします。」が心情の
神清・Dr.神谷です。
先日、屋根調査を行いました。
太陽光パネルが屋根に設置してある築10年過ぎの化粧スレート屋根でした。
化粧スレート屋根材に驚きの多さの割れを発見したので、ご紹介いたします!
化粧スレート屋根材の割れって?
一般の方は、化粧スレート屋根材の割れについてと言われても、関係ない・知らないということで、興味を持たれないと思います!
そこで、化粧スレートについて少し。
化粧スレート屋根は現在、単一商品としては、日本の屋根材の中でもっとも、シェアが高い屋根材です!
恐らく30%以上のシェアがあります!
新築10棟の内、3、4棟は化粧スレート屋根なんです!
となると、ご自宅の屋根が少し気になりましたか?
10人の内3、4人は当たり?ということです。
シェアNo.1商品の屋根材が割れ?
では、そのシェアNo.1商品である化粧スレート屋根材の割れ?ってどうなっているの?
写真でみるとこんな感じです。
なーんだ、あまりよくわからない?と思われた方もいるかもしれません。
赤丸の部分には、上から下まで割れが入っています。
この割れは屋根材の表面から裏面までつながっています!
つまり、水を中に浸入させる割れなのです!
屋根材が割れては困りますよね!
衝撃の発生率!!39.4%・・・。
さらに、その発生率を聞くとどうでしょうか?
何と132枚中、52枚に割れが発生していました。
発生比率39.4%でした。(屋根の1面を一枚一枚全部数えました。)
10枚に4枚、割れが入っていたら。
それが自分の家の屋根だったら、どうでしょうか?
私だったら、「クレームだよね!」と言いたくなります!
折角の機会だったので、入念に割れの特徴について調べました。
ほとんどが縦割れ
まず、割れをパターン化して分類しました。
第1位:縦割れ 40枚
第2位:継ぎ目部の横割れ 5枚
第3位:横割れ 4枚
第4位:エッジ割れ 3枚
となっていました。
一般的な割れのメカニズムは継ぎ目部の強度不足
割れのメカニズムについて考えました。
以前、別の現場での調査では、下の写真のように継ぎ目付近での割れが多くありました。
白い矢印部分がスレートとスレートの横方向の継ぎ目です。
910㎜ごとにあります。
ここの部分に人が載ると継ぎ目の間にあるスレート1枚分(赤丸部分)に荷重がかかります。
スレート屋根はたわむ性質があり、その下の野地合板のたわみに合わせて追従します!たわみ量が4㎜をこえると踏み割れが入ると言われています。
この継ぎ目部分は荷重をスレート1枚分で受ける形となり、強度不足によりたわみ量が大きくなり(4㎜以上)、踏み割れが発生します!
他の継ぎ目のない部分はスレート2枚重ねで人の荷重を受けるため、たわみ量が少なく踏み割れが少ないと考えられています。
この原因は製品特有の割れのメカニズムであり、製品ロット・施工には関係ありません!
そのため、ほとんど全てのスレート屋根で観察できる事象と言えます!
この現場での割れのメカニズムは?
しかし、今回の現場では異なる傾向となっていました。
上写真の位置に割れが多く発生していました。
実は、この割れのすぐ上にはスレートを留めている釘・釘孔があります。
つまり、スレート釘孔から発生した割れと言えます。
それでは、なぜ?釘孔からの割れが発生したのでしょうか?
考えられる原因としては、
●釘を打った施工者の技量が原因?
釘の打ち過ぎにより、釘孔を割ってしまったから。
●太陽光パネル設置者が踏んだから?
(太陽光パネルの荷重+人の荷重)となり、釘孔周辺に悪影響を与えたから?
●化粧スレートの製品自体の強度不足?
アスベスト含有量が低減させたから?
●化粧スレートの製品ロットの不具合?
このロットにおいて製造上で不具合・強度不足等が発生していたから?
⇒残念ながら原因の特定はできていません。
スレート屋根を剥がしていないので、これ以上の原因調査はできませんでした!
今後の究明:化粧スレート/割れ発生率39.4%の現場!釘孔絡みが多かったです!
築10年経過した化粧スレート屋根で、多くの割れ(割れ発生率39.4%)を発見しました。
よく見かける継ぎ目部や釘上部の踏み割れが原因のもの以外の割れが多くありました。
特に、釘孔部からの割れが見られました。
原因がこの現場特有の問題なら、まだいいのですが、
例えば、太陽光パネル設置作業による踏み割れが原因となると、このような現場が数百万棟あることも考えられます!
原因については、異なる現場での調査重ね、その発生傾向から原因を把握したいと思います。
我が家と思っている屋根が10年で割れだらけだと怒りを感じます!
現在、屋根業界ではなんとなく、10年以内のクレームは屋根材メーカーも対応しています!
この記事を読んだ方は、是非、自宅の屋根を点検してください!
特に、10年弱の方は点検されることをお勧めいたします!
実際、かなりの確率で割れは発生していますよ!
神清からのお願い
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