安全・安心な平屋の日本瓦一文字葺き屋根の工事中!
こんにちは~。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。
先日、ご紹介した屋根工事中の平屋の物件の進行状況をご紹介いたします。
安全な留め付け
軒瓦の一文字瓦のすり合わせも終わりました。
隙間なくきれいな仕上がりとなりました。
すり合わせた一文字瓦を屋根に留め付けします。
軒先は風の影響を受けます。
平部の1.3倍の力を受けますので、軒瓦1枚に対して3か所留めしています。
さらに、瓦の桟峠がビス留めとなっているため、ガッチリ固定されます。
ホールレス工法
桟瓦の留め付けは瓦全部をビス留めします。(ステンレス製)
ビスは釘に比べ強度が出ますので、瓦をしっかり瓦桟木に固定できます。
瓦桟木はひのきで21×45mmと太く丈夫です。
地震・台風にも十分に耐えうる留め付けとなっていて、安全です。
さらに、ビスは瓦桟木までの長さになっているため、その下のルーフィング(防水紙)に孔を開けません。(ホールレス工法:詳しくは下記記事をご覧ください!)
ルーフィングに瓦緊結の孔が開いていないため、強風雨時に瓦から雨が浸入しても雨漏りする心配は全くありません。
雨水は縦桟に沿って、軒先から排水されます。
長期に渡り高防水を実現できる高耐久で、安全・安心な仕様です!
棟の補強
日本瓦の独特の美を生み出す棟ののし積です。
棟ののし積を耐震性のある仕様とするために、棟に補強金具を入れています。
棟金具と棟瓦をビスで留め付けることで、建物躯体に棟瓦を固定することになります!
この工法はガイドライン工法と呼ばれ、阪神大震災以降確立された耐震棟工法です。
各種実大振動実験でもその強度は証明された安心の工法です。
詳しくはこちらをご覧ください!
https://kamisei.co.jp/04_seinou/seinou02.shtml
手間を掛けた施工
瓦屋根独特の瓦職人が手間を掛けて、立派な日本瓦の屋根を仕上げていきます。
瓦の焼きねじを1枚1枚すり合わせ、調整して隙間ない葺き上がりとします。
すがりの部分も軒瓦を加工して、隙間なくきれいに仕上げます。
日本瓦の美と評される屋根をななめから見ても瓦の線が一直線に見えます。
(もちろん、縦・横も一直線です。)
平屋の家のデザインをきれいにアピールできる瓦をしっかり手間を掛けて施工し、美しい屋根ができてきました。
もうすぐ完成ですが。
平部は終わり、棟(のし積・鬼瓦)を施工して完成となります。
瓦の材としては長く持ちますが、屋根・野地が劣化しては意味がありません。
棟にはもちろん、換気棟を設置しています。
換気棟を屋根に均等の配置で設置しました。
小屋裏の湿気を棟から排湿できます。
屋根全体がバランスよく高耐久となるように、換気棟、ルーフィング、瓦桟木も高級品を採用しています。
安全・安心な平屋が完成したら、また、お伝えいたします!
神清からのお願い
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