雨漏り調査・修理の事例紹介 増築部との取り合い部
雨漏り調査の事例として、増築部分との取り合い部で発生した不具合をご紹介いたします。
(知多にて)
上の写真の赤い線から左の1階部分を増築した現場でした。
バルコニーは既存にあったもので、化粧スレート屋根部分の1階が増築されています。
雨漏りした部分の1階天井を開口したところです。
赤丸部分は既存宅の外壁が小屋裏の中に見えました。小屋裏部分に隠れる外壁は鉄骨の梁上まではそのままになっていました。
鉄骨部分に染み痕と錆びが確認できます。
増築した化粧スレート屋根と既存壁との取り合い部です。
壁・バルコニー・増築屋根との取り合いで、既存壁の表面に屋根をそのままつなげた状態となっています。
取り合い部の境はシーリング仕上げとなっています。
シーリング自体はきれいに施工されていました。
★漏水経路★
①サイディングの重なり部や目地部からサイディング裏面に雨水浸入する。
②サイディング裏面の通気層に入った雨水はそのまま下部へ流下する。
③既存サイディングの小屋裏内にある端部から小屋裏・天井へ漏水する。
増築屋根と壁との外表面取り合い部からの雨水浸入を防ぐために、シーリングをしていますが、この部分が問題です。
既存サイディングを屋根との取り合い部でカットして、下屋との間に雨押えを設置することが必須です。
サイディング裏面を流れる雨水を雨押え部分から外へ排出する必要があります。
取り合い部は、取り合い部から雨水が内部へ浸入しないようにすることを優先されがちですが、上方内部に侵入した雨水を取り合い部から排出することも併せて検討する必要がありますので、ご注意ください。 (#⌒∇⌒#)ゞ
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