工事の概要
祠の瓦屋根修理 耐震改修も併せて棟の改修を実施
工期:7日
築年数:約70年以上
町内会からの依頼で祠の屋根修理 耐震補強も併せて実施
町内会から神社の祠(ほこら)の瓦屋根の軒先しっくいがはがれているとご相談をいただきました。
お伺いしてみると地域で管理されているようで、その年の役員さんから最低限の軒先しっくいの補修だけではなく、度々、補修が必要とならないようにしっかり直す案も提出してほしいと依頼をいただきました。
祠の軒先しっくいは一部がはがれ落ちていましたので、一部だけ直すのではなく、残りの部分も含めて補修することをご提案しました。
それに加えて、大棟・隅棟が旧工法となっており、巨大地震で崩れてしまうことを説明して、棟の葺き替えを提案しました。
地域で管理されており予算の限りもあり、全面の葺き替えは費用が高額となることと古い瓦を交換することになるので、それはやめておくことになりました。
地域の定期集会でご相談いただき、大棟・隅棟まで補修する内容でご依頼をいただきました。
瓦屋根の補修の内容を簡単に紹介します。
工事内容
工事前
祠の軒先しっくいの一部がはがれていました。
工事中
周辺道路にも近いこともあり、足場を設置して工事中に事故が起きないように注意しました。
既存の棟を解体していきます。
古い葺き土と冠瓦・のし瓦、銅線を撤去します。
復旧は現在の標準的な工法(ガイドライン工法)に準じて行い、耐震・耐風性能を確保していきます。
一番上の桟瓦を釘留めし、棟の中には屋根下地に固定した棟補強金物を設置します。
葺き土の代わりに南蛮しっくいを使用して、棟部を復旧します。
白い南蛮しっくいを使用することで、この上にしっくいを塗る必要がなくなります。
今後、今までのようにしっくいメンテナンスは不要です。
棟補強金物に棟芯材を入れて、連結しながら冠瓦をビス留めする下地とします。
隅棟も同様にガイドライン工法で復旧します。
のし瓦・冠瓦を鬼瓦の高さに併せて積み上げて、冠瓦を棟芯材に長いビスで留め付けします。
棟瓦は新品の瓦を使用しても、昔の瓦と混合して屋根を作ることができます。
瓦のメンテナンス性の良さと言えます。
軒先しっくいも全体を塗り直して、祠の屋根修理の完成です。
工事のビフォーアフター
工事前
工事後
旧工法ののし積み棟から耐震・耐風の高いガイドライン工法で改修しました。
地域で管理している祠の瓦屋根の中で周辺を子供が遊びまわるような所は、早期に耐震・耐風補修されることをオススメします。
予算もあると思いますが平時にメンテナンスを行うことが安価となりますので、地域の集まりでご相談されてはいかがでしょうか?
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