中古住宅の売買前のホームインスペクションに関する屋根調査を行いました。(名古屋)
今回は、屋根調査だけを担当しました。
2階建ての住宅でしたが、基礎が高いためにかなりの高所作業となりました。
6寸勾配の化粧スレート屋根でしたが、再塗装済みであったために滑りやすく慎重に点検を行いました。
築15年を超えていましたが、屋根・壁を1度、再塗装してありしっかりとメンテナンスされている住宅であったため築年数の割に程度が良い住宅という印象を受けました。
周辺の住宅も同時期に販売された住宅とのことでしたが、メンテナンスされていない屋根は、劣化が見られました。あらためて、メンテナンスの重要性を感じました。
また、別の隣家はJ形瓦の屋根でした。棟をチェックしますと旧工法である大回し工法となっていました。赤丸のように、のし瓦と冠瓦が銅線でしばってあることで簡単にわかります。この瓦の色から築30年程度経過していると思われるので、棟部分だけ耐震性の高い工法にメンテナンスすればさらに長持ちするので、経済的に屋根を維持できます。
この住宅には下屋がありました。
屋根調査とは直接関係ありませんが、気になることがありました。
下屋は切妻屋根となっていました。上の赤丸には軒天換気孔が設置してありました。開口面積としては十分なのですが、小屋裏換気の基準としては2方向(2カ所)の換気孔が必要となっています。そのため、青丸の部分にも軒天換気孔が必要です。しかし、設置されていませんでした。これでは、小屋裏換気の効果はほとんど期待できません。
下屋の小屋裏換気ルールは細部が明確になっていません。小屋裏の湿気を排出することがその役割となっていますのでご注意ください。
今日は屋根点検をすることで、いろいろな気付きを得ることができました。 (#⌒∇⌒#)ゞ
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