茨城県つくば市にある国立研究開発法人 建築研究所の見学に参加しました。
広大な敷地(約54,000坪)に何棟も実大実験棟が建設されていました。
安全・安心で持続可能な住宅・建築・都市の実現に向けて、国土交通大臣から示された中期目標に基づき、研究を実施し、研究開発の成果は、行政政策の立案や技術基準の策定等に反映される機関です。
その中の1つの実験棟として、ライフサイクルカーボンマイナス住宅(LCCM)が建設されています。
LCCM住宅とは、住宅の長い寿命の中で、建設時、運用時、廃棄時においてできるだけの省CO2に取り組み、かつさらに太陽光発電などを利用した再生可能エネルギーの創出により、住宅建設時のCO2排出量も含めて生涯でのCO2収支をマイナスにする住宅です。
赤丸が太陽光発電パネル+太陽熱給湯集熱パネルとなっています。
青丸は南面大開口と遮蔽ルーバーとなっています。
外には、高効率給湯器や燃料電池も設置されていました。
建物内は多くのセンサーで測定されていました。
赤丸は蓄電池となっていました。
南面大開口の室内です。青丸は夏の日射を反射させる木製ルーバーです。
赤丸は冬の日射を有効に使うための蓄熱床となっていました。
赤丸は室内の風通しを考慮し、空気の流れを作り出す通風塔となっていました。
開口部の配置や配灯計画による光環境も考慮されていました。
季節・時間に応じて衣替えのできる住宅となっていました。
4月の晴れ日で、外気温20℃のときに、2階室内温度25℃、大開口面空間の温度は32℃と室内が暑いくらい日射熱が取り入れられていました。
32℃にはびっくりしました。
これは北面なのですが、5年程度で早くもコケなどで汚れていました。
高性能なLCCM住宅を実用化する上では、さらに長寿命な建物外皮・部材が取り入れられることが重要であり、経済的効果もでてくると思います。 (#⌒∇⌒#)ゞ
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