太陽光パネル設置による野地合板の高湿化対策として、通気構法の効果を検証しました!

こんにちは~。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。

実験棟の比較試験を行いました。
太陽光パネル設置による野地合板の高湿化対策として、通気構法による効果(屋根・小屋裏への影響)についてご紹介いたします。

以前、太陽光パネル設置により、野地合板の高湿化・高含水率化が確認された測定結果をご紹介いたしました。

そこで、野地合板の高湿化対策として、太陽光パネル下の屋根材をガルバリウム鋼板製波板とし、その通気効果を調べました。

太陽光通気?

上写真がその時の実験棟の写真です。

①右側屋根には、ガルバリウム鋼板製波板上に太陽光パネルを設置しました。(通気仕様)

 

②真中屋根は比較するために、通常の化粧スレート屋根としました。

③左側屋根には、化粧スレート屋根の上に一般的な屋根置きタイプの工法で太陽光パネルを設置しました。

①通気仕様の特徴の一つ目が、下葺き材には透湿ルーフィングを使用しました。(下写真:透湿ルーフィング)

太陽光通気?

透湿ルーフィングとは、勾配屋根用防水シートです。

屋根材から雨水が室内側へ浸入することを防ぎます。
さらに、湿気はシートを通過することができます。(透湿)

野地面での通気を併用することで、野地合板の湿気を外に排湿でき、野地合板の高湿化・高含水率化を防ぐことができます。

(サイディングの壁などは透湿防水シートが必須となって、その屋根バージョンとお考えください。)

太陽光通気?

特徴の2つ目が太陽光パネルの下はガルバリウム鋼板製波板とします。

波板は高さ9㎜・幅32㎜の山が連続している形状です。
この山部分によって、下の野地合板・透湿ルーフィングとの間で、通気層を形成します。

この通気層は軒先から棟まで、屋根全体に渡ります。
湿気は野地合板から通気層に入り、棟へと登り、換気部材から外へ排湿されます。

太陽光通気?

上のグラフは実験棟での野地合板上の相対湿度です。(3月頃)

②化粧スレートの野地合板はよく乾燥しています。

一方、同じ化粧スレートの上に太陽光パネルを設置した③の野地合板上の相対湿度は85%程度と高く推移しています。

太陽光パネルを設置することで、45%程度高湿化(③緑−②赤)となっています。

①波板通気仕様の上に太陽光パネルを設置した場合は、50%程度(①青)となっています。

同じパネルが設置されている③と比較すると、約30%程度低湿化が確認されました。

★太陽光パネル下の波板通気効果★

(ⅰ)化粧スレートの上に太陽光パネルを屋根置きした場合、設置していない屋根と比較して、45%高湿化となった。(通常工法・平均相対湿度85%)

(ⅱ)ガルバリウム鋼板製波板+透湿ルーフィング+軒先開口+棟換気の通気仕様にした場合、スレートの屋根置きに比べ、約30%程度低湿化になった。(通気工法・平均50%程度)

(ⅲ)太陽光パネル下の屋根材をガルバリウム鋼板製波板・下葺き材を透湿ルーフィングとすることで、パネル下の野地合板が高湿化することを防いだ。
20年以上発電する太陽光を設置する屋根と考えた場合、野地合板の高湿化を防ぐことは大変重要である。

ガルバリウム鋼板製波板の山部頂点にだけ、クギ・ビスを取り付けます。
雨は谷部を流れますので、山部には雨が流れません。
ビス周りには水圧がかからず、ビス周りからの雨水浸入リスクが大幅に減少することも利点です。
 (#⌒∇⌒#)ゞ

 

 

 

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