こんにちは〜。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。
この所、よく住宅の小屋裏に入る機会が続きました。
梅雨明けして、ますます暑くなっています。
一般の方は、小屋裏と床下はほとんど見たことがないかと思います。
なぜ自分の家なのに見たことがないか?
昔は見るための開口がなかったためです。
小屋裏は押入れの天井、床下は畳みを剥がして、はじめて見ることができる仕組みだったので、無理でした。
最近は、点検口を設置している住宅が増えたので、点検口を開けることで見ることは可能になりました。
しかし、実際には、小屋裏は天井が高いため、床下は狭いため、相変わらず見ることは難しいと思います。
そこで、小屋裏の様子を簡単にご紹介いたします。
小屋裏は屋根面と天井の間の空間を指します。
写真の左側が屋根面にある野地板とそれを支えるたるきです。
下は繊維系断熱材となります。
その下に天井、室内と続きます。
仮に小屋裏へ入るとしたら、天井の仕上げ材、断熱材を踏むと踏み抜ける可能性があるので、絶対にNGです。
それでは、小屋裏を点検するとは何を点検することを言うのか?
①雨漏りの有無
②結露の有無
③木材・躯体の腐朽
④金物・釘・ビス等の錆び
⑤小動物・害虫の有無
⑥小屋裏換気の有無
⑦断熱材の設置状況
⑧防湿層の設置状況
①〜④までは水分との関係になります。
(⑥、⑦、⑧は不具合調査などの場合)
①〜⑤を点検するのに、点検口から覗いただけでは点検できません。
なぜなら、小屋裏は真っ暗のため、遠くがよく見えません。
さらに、雨漏りや結露は屋根の部位によって発生頻度や発生状況が異なるからです。
その部位近くまで行って観察することが必要です。
断熱材の種類もいろいろあります。
繊維系断熱材でも袋に入ったタイプもあります。
吹き付けセルロース断熱材は均一な雰囲気ですが、フカフカな状態です。
吹き付けのセルロースが野地板にも飛び散っていますので、カビや結露と間違えないように注意が必要です。
小屋裏は経年で雨水浸入のリスクが高まりますので、定期点検の実施をお奨めいたします。
因みに小屋裏温度は40°C近くにもなり、サウナに入ったようにも感じます。
長時間入っていると熱中症になりそうです。
点検を依頼されるときには、専門業者をお奨めいたします。 o(^▽^)o
神清からのお願い
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