避難所では感染症の流行を
止めなければなりません
先日受講した地域防災リーダー養成講座・避難所編で
最後に研修を受けたのが、感染症の予防処置です。
感染症と言っても、ものすごい病気ではなく
普段皆さんが聞きなれている病気です。
例えば「インフルエンザとかノロウィルス」などです。
避難所をイメージしてもらえればわかりますが、
一定の空間内に多くの方が避難して、空気の換気もままならず、
冬などは暖房もないので、かなり寒いです。
最初は写真のような感じで、
ある程度落ち着いてきたとしても
下の写真のような感じです。
ですから、咳がひどく高熱を発熱している方は
教室の一つなどに隔離していただくことが必要だと思います。
嘔吐した方が居た場合はノロウィルスを
疑った処理をしましょう
インフルエンザは飛沫感染ですので、比較的対処方はあると
思いますが、ノロウィルスは空気感染ですので、
ウイルスが目に見えるわけでもないので、
移るかどうか?わからないですね。
これからの写真は避難所で嘔吐された方があり、
その場合、ノロウイルス感染者かもしれないので、
吐しゃ物の処理の仕方を研修した写真です。
吐しゃ物に見立てた、カップめんの固まりを
処理します。
ノロウイルスの場合の嘔吐の場合は
菌が吐しゃ物から約2mほど飛び散ります。
処理の為に近づくと足や靴などに菌が移り
歩くたびに菌が広がる場合があるので、
足元をレジ袋などで覆います。
次にゴミ袋等を利用してカラダに
菌が付着しないように保護服かわりを
つくります。
上半身・下半身・頭にはタオルや手ぬぐい・
手にはビニール手袋そしてマスクです。
※これらは処理後に廃棄処分するので
捨てることを前提になにを利用するかを考えて
ください。
ノロウイルスには次亜塩素酸ナトリウムが
効くことになってますので消毒液をつくります。
500mlの空のペットボトルに、ペットボトルの
キャップ1杯の塩素系漂白剤(ご家庭にあるキッチンハイター等)を
いれ、その中に水をいれ500mlにしてできあがりです。
それらの分量で作った消毒液をバケツに移して
新聞紙にたっぷりと浸して、吐しゃ物の上に
覆いかぶせます。10分ほどそのままにします。
覆った吐しゃ物をそのままにしてまわりを拭きますが、
先ほどと同じように、新聞紙に消毒液を浸して
まわりから吐しゃ物に向けて拭いていきます。
ここで注意するのは「拭く場合は吐しゃ物に向けて
一方方向に拭いてください。往復して拭くと
菌が広がってしまいます。」
また、一度使ったら吐しゃ物を覆った新聞紙に
重ねてください。
全て終わったら、ゴミ袋に捨てます。
ここで注意するのは、ゴミ袋の空気を「抜いてはダメ」です。
空気を抜くように袋を押し付けると菌が拡散してしまいます。
ですので、袋が広がっててもそのままでお願いします。
そして、防護用にカラダにつけている、
手袋、マスク、ゴミ袋等を菌が付いている外側が
カラダに触れないように慎重に取り、ゴミ袋に捨てます。
捨てたゴミ袋の中に再度消毒液を掛けます。
そして、ゴミ袋を別のゴミ袋に入れ直して
二重にして(このゴミ袋にも消毒液をかけます)ゴミ捨て場に
置きます。一応、一般の方が近づかないゴミ捨て場がいいかも
知れません。
下痢をしている場合も同じです
ノロウイルスは嘔吐だけではありません、下痢の場合もあります。
避難所ではトイレが塞がってたり、移動が間に合わない場合などで、
汚れしてしまう場合があります。
その際に、着ている物が汚れてしまった場合などには
嘔吐と同じような対応が必要になります。
夏場の避難所でもノロウイルスが出ているようです。
覚えておく事は無駄にはなりませんので、
知識として覚えておいてくださいね。
自分も万が一の時には役立てたいですし、
普段のご家庭でも活用できる事ですね。
神清からのお願い
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