瓦の塩害、はじめて生で見ました!
みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
瓦は高温で焼成しているセラミックスなので、耐久性は抜群です!
紫外線や夏の高温にも耐えることができます。
日本最古の瓦は1,400年現役として、屋根で使われているほどです。
そんな強い瓦でも、極まれに劣化することもあります。
それは、凍害と塩害によるものです。
瓦が凍害で劣化したものは、今まで見たことがありました。
確か、岐阜県の白川郷よりもう少し北側の建物に使用されていた瓦が凍害で割れていました。
その他にも、凍害に関する研究の報告書なども見たことがあります。
そんな私も塩害の瓦は今まで生で見たことはありませんでした。
しかし、ついに先日、塩害の瓦に出会うことができました。
その現物の写真をもとに、瓦の塩害について、簡単にご紹介します。
塩害とは?
塩害は、塩分に起因する植物や建築物・構造物への害の総称です。
海沿いの地域では海水に含まれる塩分により種々の塩害が生じ、特に塩分を含んだ潮風が直接吹き付けるところでは顕著に見られます。
よく見かける現象としては、金属製の屋根や壁の軒裏近くなどで腐食(錆びて)しているものがあります。
一方で、錆びることのない瓦でも塩害が起きるのです。
瓦の塩害とは?
瓦の塩害はこんな感じです!
瓦の赤い所がはがれる現象です。
施工している状況でももう少し説明します。
こちらが瓦屋根の補修現場で出会った塩害の瓦です。
ぱっと見はどこも問題ないように見えます。
しかし、よく見ると素焼の赤い部分がボロボロしています。
瓦の塩害とは、瓦と瓦の重なりに隠れて見えない部分に発生するのです。
黒い点線部分が瓦の重なり目となります。
点線に右側・上側はとなりの瓦で隠れているところとなります。
その隠れている部分に塩害が発生するのです。
これは塩によって、瓦の内部が破壊されているのです。
瓦の隠れているところに発生するのは、表面部分は塩が雨で流されているのですが、隠れている所は流されずに蓄積していて、影響が大きいためです。
瓦の重なった部分はめくってみないとわからないので、ちょっと厄介な劣化事象と言えます。
しかし、愛知県の海側の街でもほとんど塩害を目にすることはないので、よっぽど潮がかかる立地の建物だけで心配をすればいいと思います。
ちなみに、この物件は外海から50mも離れていなかったので、潮がかかる立地でした。
まとめ:はじめて、塩害の瓦を見ました。潮がかかる立地は要注意です!
屋根の補修で、はじめて塩害の瓦に出会いました。
40年以上前に瓦でしたが、隠れた部分だけがボロボロしていました。
潮がかかる立地の屋根は要注意です。
現在の瓦は昔に比べて、高温で焼いているので塩害が発生しにくくはなっていますので心配ないですよ~。
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