工事の概要
バルコニーからの雨漏り 外壁カバー工法で補修
工期:7日間
築年数:約15年
バルコニーからの雨漏り 外壁カバー工法で補修
2階天井からの雨漏りに対してご相談をいただきました。
伺ってみるとバルコニーと3階外壁の取合部付近からの雨漏りでした。
バルコニーはシート防水となっていました。
3階の外壁との取合部を確認してみると外壁の防水シートを流れる雨水はシート防水の外側には出ず、シート防水の裏側へ浸入する状態でした。
外壁のサイディング内に浸入した雨水は室内へ浸入してしまうので、サイディング内へ浸入しないよう外壁カバー工法としました。
外壁防水シートとバルコニー防水層の位置関係の間違いは、バルコニーからの雨漏り原因としてときどき見かけます。
簡単に、雨漏り修理の様子をご紹介します!
工事内容
雨漏り状況
2階の天井から雨漏りするとのことでした。
赤外線サーモグラフィで確認したところ、雨水がまだ残っていました。
天井のボード・クロスがはがれていることから頻繁に雨漏りしていると想像しました。
雨漏りしている位置はちょうど赤丸の部分でした。
バルコニー側から見るとちょうどバルコニーのパラペット壁と3階外壁の取合部付近となります。
雨漏り調査
サイディングの外壁を一部撤去しました。
サイディングは胴縁に留め付けてありました。
パラペット天端と外壁との間はシーリングのみでの止水となっていました。
パラペット外壁の板金から浸入した雨水は捨て水切りに沿って、下の土台水切りから排水されるようになっていました。
しかし、サイディング内に浸入して、胴縁・透湿防水シート表面を流れた水は土台水切り・シート防水の外側へ排水されるようにはなっていませんでした。
シート防水の内側に胴縁・透湿防水シート位置しています。(⇒)
これでは風雨時にサイディング内に浸入してしまった雨水はそのまま下へ伝わり天井へ流れてしまいます。
雨漏り修理
サイディング内へ浸入した雨水をシート防水の外へ排水するように改修するのは難しいため、サイディングの上に新しい板金をカバーすることでサイディング内への浸入を防ぐことにしました。
サイディングの目地はシーリングして隙間を埋めました。
カバー板金の下地となる胴縁を設置しました。
新しいガルバリウム鋼板の外壁材を設置しました。
強風雨で仮に新しい外壁材の中に浸入したとしても、その内側にはサイディングがありますので、その表面を流れてシート防水の外に排出されるため雨漏りを防ぐことができます。
工事のビフォーアフター
工事前
工事後
このような箱型の建物は雨漏りの浸入箇所となり得る場所がたくさんありますので、原因を把握してから雨漏り修理しましょう。
屋根・雨漏りに関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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