こんにちは~。
近年、屋根断熱の住宅が増えています。
屋根断熱とは最上階の部屋に水平の天井がなく、屋根なりに傾斜した天井に断熱している仕様のことです。
2階、3階の小屋裏空間を室内・ロフトとして使用できるため増えています。
上図は屋根断熱の断面図です。
<pcolor=”#ff0000″ >屋根断熱では、雨水浸入、結露の不具合が短期間で木部の腐朽劣化に繋がりますので、設計・施工の注意が必要です。
一般的な仕様書には次のように記載されています。
①小屋裏がないため、小屋裏換気は必要ありません。
②断熱材上に通気経路が必要です。
③棟から排気してください。
しかし、断面図のため、詳細な注意事項がわかりにくくなっています。
さらに、次の注意が必要です。
④断熱材上の通気は屋根全面で行ってください。
⑤各垂木間の通気を換気棟に連通させてください。
⑥換気棟から排気してください。
また、寄棟についてはさらに、以下を注意してください。
⑦寄棟(外断熱)の場合、垂木を切欠き、上図の矢印のように換気棟(アンダーコンポ)へ連結させてください。
屋根では、壁際部、隅棟部や谷部等などがあり、切妻のような単純な屋根形状ばかりではありません。
そのため、仮に、隅角部などで通気が阻害されても腐朽劣化しない工夫が必要です。
そこで、最後の注意点です。
⑧<pcolor=”#ff0000″>透湿ルーフィング
を使用して、湿気(室内からの水蒸気)を野地板・透湿ルーフィングを通して瓦下空間から外気へ放湿してください。
(ドイツの屋根断熱仕様)
以上が、屋根断熱における屋根通気の注意点です。
大切な住宅を守る屋根ですので、安全・安心側の仕様としたいものですね。 (#⌒∇⌒#)ゞ
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