9月1日は全国的に防災の日ですね
9月1日は全国的に防災の日として全国各地で開催される
防災訓練の様子をテレビのニュースをご覧になりますね。
自分を含めて他人事のように観ているのではないでしょうか?
防災の日ですので、改めてご自宅の減災(耐震)について
ご検討されてみてはいかがですか?
非常持ち出し袋とか、非常食とかを用意されてる
ご家庭は多いと思いますが、お住まいまで考えて
準備されている方は少ないと思います。
特に木造住宅の耐震リフォームで減災(災害を減らす)ことが
可能なんですよ。
地震について改めて勉強しましょう
上の写真をよくご覧ください。
東海地方に被害をもたらすと予想されている
「南海地震」「東南海地震」「東海地震」があり、
この3つの地震が同時(連鎖)で発生した場合を
「南海トラフ巨大地震」と言われています。
高知県足摺岬沖から和歌山県潮岬までのエリアが
「南海地震」とされ前回は1946年にM8.0の
地震が発生してから72年の空白期間があります。
和歌山県潮岬沖から静岡県浜松沖までのエリアが
「東南海地震」とされ前回は1944年にM7.9
の地震が発生し74年の空白期間があります。
静岡県御前崎沖のエリアが「東海地震」とされ
前回は1854年にM8.4の地震が発生して
から164年の空白期間があります。
この3つの地震は記録をたどると約100年周期で
地震が発生しています。
ですから、今後30年の間に地震の発生する確率が
南海地震が90%・東南海地震が70%・東海地震が88%と
言われており、南海トラフ巨大地震の発生は80%と推測されています。
愛知県では震度7から震度6強のものすごい揺れに襲われると
想定されています。
ご自宅の強さを確認しましょう
現在、住宅の耐震基準を満たしていて
安全の度合いを数字で表すようにされています。
「1.0」が耐震基準のギリギリです。
プロの耐震診断士に一度ご自宅の耐震診断をしていただいて
現在のご自宅の耐震評点を確認しましょう。
大きな揺れに対して被害を押さえるためには
ホンの少しご自宅に手を加えることで減災(耐震)が
可能になります。
ここで注意してほしいのが、屋根を瓦から軽い
化粧スレートや金属板屋根材に変更すれば地震に
強いですよ・・・。または、「ラバーロック」といわれる
接着材で瓦と瓦を接着すれば大丈夫ですと言われる
リフォーム屋さんがあります。
屋根を葺き替えると大変な金額がかかります。
ラバーロック工法でもお金がかかります。
実話大きな落とし穴で残念ながら耐震性で言えば
効果はほとんどありません。
耐震のポイントは基礎と柱を緊結する。
また、柱と柱の間に「筋交い」を入れる。
または、筋交いの代わりに「構造用合板」を張る。
この三つなんです。
ポイントはご自宅の構造の耐力を持たせることなんです。
全部の柱や壁をいじるのではなく、ポイントとなる箇所を
2~3カ所耐震性を持たせるだけで耐震基準の1.0に
近づいていきます。
費用も屋根を全面的に葺き替えるよりも安いコストで
行うことができます。
そして最後に屋根の減災として乾式化を行えばよいのです。
屋根の乾式化で減災をめざしましょう
屋根の棟の部分が一番重量が重くて、大きな揺れに弱い部分です。
その棟の部分を乾式化することで減災につながるのです。
平成13年の瓦屋根の施工基準が変わる前までは
「大回し工法」が主流でした。阪神淡路大震災以後
施行基準が順次見直されて現在では「ガイドライン工法」が
耐震工法として標準採用されています。
上の写真のような棟が大回し工法です。
瓦の下はどのようになっているかと言うと
下の写真のようになっています。
「葺き土」と言われる土がたくさん積まれています。
この葺き土を取り除き、瓦に穴を開けて緊結をします。
そうして、躯体に協力棟と言われる金属の
金具を留付けて瓦をビスや回転留ステンレススクリュー釘
などで留付けをします。
葺き土や漆喰の代わりに南蛮で仕上げをして、
瓦も7寸丸一本伏せで仕上げて軽量化と耐震化を実現します。
仕上がりは下の写真のようです。
このように耐力壁と屋根乾式化の両方をしても
効果の無い全面葺き替えをするよりもコスト的には
全面葺き替えと同じくらいで収まると思います。
どうぞ、防災の日に一度ご自宅の減災(耐震化)を
ご検討されてみてはいかがですか?
神清からのお願い
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