屋上からの雨漏り原因は屋上防水・パラペット・笠木?修理費用も紹介!

Dr.神谷
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  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    昨年200棟以上の雨漏り調査・修理を行った経験からお伝えします!

本記事はこんな人にお勧めします。

屋上からの雨漏りで困っている人。

賃貸物件の雨漏りが直らなくて困っている人。

この記事で伝えたいこと

屋上には、雨漏りの原因となるものがいくつかあります。

屋上防水、パラペット、笠木、排水ドレン、塔屋、設備などです。

原因によって、修理方法が異なります。費用の目安をご紹介します。

この記事を読んで、屋上からの雨漏りの原因と修理費用の目安を知っていただければと思います。

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屋上からの雨漏り原因は屋上防水・パラペット・笠木?修理費用は?

傾斜のある屋根に比べて、フラットで屋上がある屋根は、雨漏り比率が高いと言えます。

さらに、屋上からの雨漏りはなかなか直らない場合があります。

それは、原因の可能性となるものが、いくつもあるからです。

屋上防水、パラペット、笠木、排水口(ドレン)、塔屋、設備などがあるからです。

屋上からの雨漏りは何が原因なの?

屋上防水から雨漏りしているの?

パラペットって雨漏りするの?

この記事は、そんなお客様の素朴な屋上への疑問の解決に役立ちます!

 

雨漏り修理費用の目安をご紹介します。

屋上の防水層は、いろいろなものがあります。

それぞれによって、補修方法も異なります。

種  類特  徴メンテナンス
塩ビシート防水塩化ビニル樹脂系のシート状の材料を接着剤等で固定します。伸縮性に富むため、建物の変形に対する追従性が良い材料です。耐用年数は約13年。耐候性・耐久性が高いので、防水層の一般的な保護塗装が不要です。接着部分から防水性能が弱まる可能性があります。
アスファルト防水アスファルトシートを貼り重ね、防水層を作る工事方法です。フラットではないため、歩行しないところに施工します。耐用年数は約13年。再度、アスファルト防水を張り替えて補修します。
ウレタン防水液状のウレタン樹脂を塗って、ゴム状の弾性のある防水層を作ります。障害物があるような場所に向いて、表面には継ぎ目が発生しません。耐用年数は約10年。防水層を改修する際にも塗り重ねるだけでよく、広く使用されている防水材です。

上の表で、代表的なものをご紹介します。

 

屋上の雨漏り修理費用の目安を下の表にご紹介します。

項目修理内容金額単位
屋上修理防水工事7,500円~/㎡
外壁修理シーリング工事900~1,200円/m
外壁修理塗装工事2,000円~
笠木修理脱着工事10,000円~/m

実際には、既存の仕様・状態によって大きく異なりますので、あくまでも目安としてご参考にしていただければと思います。

屋上からの雨漏り事例を紹介します。

屋上防水の劣化による雨漏り

屋上の防水材は、必ず経年劣化します。

劣化したままにしておくと、やがて、雨漏りします。

雨漏りした屋上防水の劣化事例を示します。

防水層の膨れ

防水層の浮き

防水層の穴開き

防水層のき裂

防水層の浮き・膨れはすぐに雨漏りが気になることはありませんが、下地の弱い部分から雨漏りへとつながります。

パラペットの上端からの雨漏り

パラペットの上端(じょうたん)からの雨漏りも以外と多く発生しています。

パラペットと言われてもよくわからない方もいらっしゃると思います。

パラペットとは、下写真の⇒部分が指している立ち上がり部のことで、屋上の防水において、重要な役割を担っています。

屋上に降った雨は排水口(排水ドレン)から縦樋へ流れる仕組みです。

屋上にパラペットがないと屋上に降った雨は、そのまま屋根から壁に伝わります。

壁の雨掛かり量が屋根分増えてしまい、その分、雨漏りしやすくなります。

パラペットの役割は、壁からの雨漏りを防ぐというものです。

しかし、パラペットの上端は屋上防水と壁との取り合い部となります。

職種も変わる場所であり、笠木がかぶることもあり、正しい施工が行われないと雨漏りへつながります。

パラペットの上端取り合い部のき裂

パラペットの上端で、壁との取り合い部では、材料が異なることもあり、き裂が入りやすいです。

パラペットのジョンイント部の穴開き

モルタルなどで、ふさいであるはずのジョイント部に穴が開いているとそこから浸入することがあります。

パラペットの排水口からの雨漏り

普通の雨でも雨漏りする場合、排水口が原因の場合もあります。

排水ドレンと防水層の取り合い部の劣化

排水ドレン内の防水層のき裂

排水ドレンの土ぼこりなどによる詰まり

排水ドレンからの雨漏りは、室内へ浸入する雨漏りの量が多くなります。

怖い雨漏りの1つと言えます。

その他の雨漏り

屋上からの雨漏り原因として、その他、塔屋(とうや)や設備の配管貫通部などがあります。

塔屋のサッシ周りから最上階へ雨漏りすることもあります。

設備からの配管貫通部からも雨漏りすることもあります。

 

パラペットの笠木の下は開けたほうがいいの?

パラペットの上端には、笠木がかぶっている場合が多いです。

笠木があるために、その下のパラペットの上端の納まりがわかりにくいと言えます。

そのため、パラペットの笠木の下端をふさいでいる雨漏り現場も多く見かけます。

笠木からの雨漏りは強風雨の雨漏りと言えます。

パラペットの笠木の下はどうするのが、正解なのでしょうか?

パラペット笠木下からの雨漏り事例

長年、雨漏りが止まらなくて困っていた現場です。

笠木を取り外してみると、

笠木の下は不思議な状態となっていました。

笠木から雨漏りしていると考えたのか、木やモルタルを立ち上げて、笠木の下から雨が入りにくい工夫がされていました。

しかし、実際には突破され、雨漏りが発生していました。

入った雨がパラペット上に溜まってしまう構造でした。

別の現場でも、笠木下から雨漏りしていました。

笠木の中へ雨が入らないように、防水層と笠木の隙間を埋めていました。

シート防水が寸足らずで外壁ジョイント部に隙間がありました。

反対側から散水すると、内側の隙間が閉じているため、排水できず、隙間から漏水する構造となっていました。

パラペットの笠木の下は開けた方が正解です!

いろいろな現場をみて、雨漏り修理をしてみると、笠木の下の隙間を埋める応急処置ではダメだと思いました。

笠木を外して、パラペットの上端材料の隙間をなくし、防水層をしっかり作る修理が正しいと思います。

パラぺットの上端の防水が完全であれば、雨は笠木の下で溜まらないように、両側とも開けた方が雨漏りリスクがなくなります。

実際の修理現場写真で説明します。

パラペットの天端まで、しっかりと防水をします。

新しいアルミ笠木を取り付けます。

断面写真を見てみますと、

パラペットと笠木の隙間は大きく、完全にふさぐことはむずかしいと感じます。

そのため、笠木の下に強風雨で浸入してもすぐに排水できる構造がポイントになります。

雨水が溜まらなければ、留め金具のビス周辺に水圧もかからないので、雨漏りしません。

ポイントまとめ
・パラペットの笠木下は開けた方が正解。
・パラペットの笠木下に散水して漏水するなら、パラペットの上端の防水修理が必要。

 

まとめ:屋上の雨漏り原因を集め、修理費用の目安を紹介しました。

屋上からの雨漏りは、雨漏り修理するしかありません。

普通の雨でも雨漏りするなら、防水層の劣化の可能性があり、しっかり直す必要があります。

強風雨で雨漏りするなら、パラペットの笠木下からの可能性があります。

屋上防水は定期的にメンテナンスが必要なので、外壁などのメンテナンスと併せて、メンテナンス計画を立てることをおススメします。

屋上からのなかなか直らない雨漏りでお困りの方は、弊社へお気軽にご相談ください。しっかりと原因を調査して、修理を行います。

雨漏り、屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。

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