不具合の概要
外壁・サイディング 2階建て 木造住宅
不具合:2階窓まわりから雨水が浸入して、1階サッシ上からの漏水
築年数:築15年
築15年外壁からの雨漏り 間違いだらけの防水シート施工
築15年の外壁(サイディング)からの雨漏り修理を行いました。
通常ですと、お客様の予算の関係で、シーリングの補修を行うことが多いです。
少し予算があると、雨漏りしている一面を張り替えさせていただきます。
なぜか?
シーリングの補修はあくまでも、応急処置で、根本の原因を直すことはできないからです。
一面の張り替えおススメするのは、根本の原因の防水シートの不具合を直すことができるからです。
今回、ご紹介する物件のお客様は、四面、全部の張り替えをご希望されました。
結果、四面のサイディングの張り替え工事を行いました。
すると、雨漏りはしていなかったのですが、他の三面も間違いだらけの防水シート施工が施されていました。
15年前の工事レベルの低さに驚きました。
この記事では、外壁からの雨漏りに対する根本の原因である防水シートの施工不具合をご紹介します。
防水シートの施工不具合
外壁サイディングをはがして発見した、防水シートの不具合です。
①軒天まで施工していない。
壁と軒天の取り合い部です。
防水シートが軒天まで設置されていませんでした。
取り合い部から雨漏りしやすいので、軒天の上部まで張ることが必須です。
②違う種類の防水シートが設置される。
こちらは、2階の上の部分だけ、別の種類の防水シートが施工されていました。
防水シートが足らずに、余りものを付け足した感じです。
③配管まわりのテープ処理なし。
換気扇の配管まわりのテープ処理は全く、行われていませんでした。
エアコンなどの配管まわりも破れたままでした。
④防水シートが無い部分がある。
理由は想像もつきませんが、防水シートが無い部分がありました。
貼り忘れたのか?材料が足りなかったのか?
恐ろしい限りです。
⑤防水シートがサッシのフィンに留め付けられていない。
防水シートはサッシのフィンと両面テープで密着して、サッシまわりからの雨水浸入を防ぎます。
この状態では、防水ラインが壁とサッシの間で切れているので、いつ、雨漏りしてもおかしくない状態です。
防水シートがサッシのフィンに届いていても、そこもテープ留めされていません。
おそらく、この防水シートを設置した人は、防水シートの張り方を知らないと思います。
築15年の雨漏りで、こういう物件が出てくると、雨漏り物件においては、防水シートが正しく施工されていないと考えた方が安全です。
シーリング補修は、「臭い物に蓋をする」のように、あくまでも、応急処置と考えることが安全だと思います。
屋根・外壁・雨漏りに関して、お悩みの方はお気軽にご相談ください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。