折半屋根(ガルバリウム鋼板など)を見比べて、はじめて気付いた共通点。
こんにちは~。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。
最近の工場では、スレート屋根ではなくて折半屋根(ガルバリウム鋼板)がほとんどですね~!
となりの会社の屋根がスレート屋根と折半屋根が両方ともありました。
数年前に屋根全体を同じ色で再塗装されました。
現在見てみると屋根材の特徴を感じます。
青丸のスレート屋根はあまり変化は感じません。
折半屋根はすぐ赤錆発生
しかし、赤丸の折半屋根は赤錆が表面に出ています。
これが屋根における再塗装のむずかしさを象徴しているのかな?と思います。
同じ塗料で、同じ屋根に塗装しても下地処理の問題なのか?すぐに赤錆が発生してしまっています。
屋根の再塗装はクレームが多いと聞きますが、このような現象もその1つなのでしょう。
折半屋根の解体調査(38年前のもの)を見返してみると同様な特徴がありました。
工場と同様に赤⇒の山部に赤錆が発生しています。
一方、青⇒の谷部には赤錆は発生していません。
単純に考えると雨が流れる谷部が錆びるのかなと思います。
恐らく、大気中で腐食を助長させる成分が雨といっしょに付着し、山部にはその成分が残り、谷部では雨といっしょに流れる落ちるのではないかな?
山部はその残った成分で腐食が進み、谷部は腐食の進行が遅いのでこの現象が発生したようです。
金属壁材の軒天下の腐食が早いのと同じですね。
これは架台の棟部分です。
棟側は赤錆がほとんど発生していません。
一方、軒先部だけは谷部が錆びています。
面戸よりも軒側に出ている部分も錆びています。
この部分は谷部を流れた水が最後、わずかに溜まっているために腐食が進んだのでしょう。
野地板は完全に腐朽しています。
折半屋根の場合、ルーフィングと折半屋根の間に空間があるので雨水は排出されるように思えるのですが、唐草水切り部に雨水がわずかに滞留して腐朽したのではないかと推測しました。
白丸の唐草水切りも腐食しています。
折半屋根の裏面(青丸)はほとんど錆びていません。
赤丸を見るとこの折半屋根の塗装色は青色だったようです。
表面が銀色になっているのは、表面塗装は劣化して、亜鉛メッキ色が現れているようです。
裏面の軒先部は赤錆が発生しています。
軒先谷部は表裏面の両方で赤錆が発生していました。
となりの折半屋根と同じ現象を解体調査で確認することができました。
金属屋根の通気構造でも軒先の腐食が確認されたので、軒先の対策はいろいろと工夫が必要ですね~!
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