こんにちは~。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。
昨日はホームインスペクターの勉強会が名古屋で開催されました。
名古屋駅前のライトアップされたミッドランドスクエアの近くで行われました。
建築業界で長く活躍された講師が建築業界の問題点などを建築士、施工管理士、ホームインスペクターの立場からご指摘いただき大変参考になりました。
例えば、建築基準法の改正が行われる毎に既存不適格建物が量産されています。
特に、基礎を例に取れば、終戦直後は無筋の基礎でも良く、鉄筋入りの基礎が施工され始めたのは住宅金融公庫が指定し始めた昭和55年頃からで、当時は法制化されておらず、建築基準法として鉄筋コンクリートの基礎が法制化されたのは、平成12年というつい最近のことだそうです。
阪神大震災以前は大きな地震は少なく、それ以降に、どんどん基準が変更している印象だそうです。
建物は完成してしまうと、外から目視で確認できない箇所があり、阪神・淡路大震災では、この箇所の施工不備による建物被害が多かったことから、「中間検査制度」が設けられました。
しかし、実際は中間検査・完了検査や瑕疵保険の現場検査では施工不備を無くすことはできないのが、現実だそうです。
欠陥住宅が建てられる原因は①設計②地盤③施工に起因する3つの原因が多いそうです。
①設計図上で納まらないもの、設計者が納まり図を描けないものは欠陥住宅になる。
⇒これは、私も経験した事例がありました。
開口部が木製建具仕上げで、しっかりとした設計者の納まり図がない物件で、非常に大規模な雨漏りが発生した事例がありました。
②地盤が悪いところ、盛り土したところなどはしっかりした対策を行わないと欠陥住宅になる。
⇒切土したところはいいが、盛り土はダメだと土木の教授からも聞いたことがあります。
③一番多いのは施工(無知・下請間の連携不足・コストがない)を原因とする欠陥住宅である。現場管理(担当)者がしっかりしていれば、防げる欠陥住宅は数多くあるが、木造住宅の新築現場には監理者が常駐していない。
住宅メーカー(ビルダー・工務店)の誰を信頼して家つくりを任せますか?
多くの会社さんは、営業担当者・設計担当者は途中から係りません。
現場で地鎮祭から完成・引渡までは、現場管理者が担当になります。
つまり、家つくりは現場管理者を信頼して任せることになります。
しかし、お施主さまは契約前には、現場管理者が誰になるのか?わかりませんし、現場管理者を選ぶことはほとんどできません。
このギャップが問題が起きる原因の一つとなります。
また、住宅メーカー(ビルダー・工務店)の設計施工一貫方式の問題点として、
①工事監理者がいない為に、「欠陥住宅」「手抜き工事」「施工マニュアル違反」が起こり易いがどうすれば防げるか?わからない。
②契約書・注文書どおりに工事が施工されているか?わからない。
③契約書・注文書の内容において、適切な品質とコストの関係?わからない。
以上のような新築現場での問題・不安・ご不満を建物診断(ホームインスペクション)がお役立てすることが可能になるか?という提言をいただきました。
多方面にわたり、知識・経験のある方なら可能なのかな?と思いましたが、実際、お施主様がどのようにそういうスペシャリストを探し、信用するのか?が難しいことだなぁ~と感じました。
建築学会でも、材料施工、構造、防火、環境工学、建築計画などに分野が分かれています。
欠陥住宅を防止として考えると、「地盤・基礎・耐震」「雨水浸入・結露・断熱性」の2つにしぼることができるかな?と思いました。
とても重要ではありますが、実現するにはどうすればいいのかな?という内容でした。
娘が作ったレゴですが、
しっかりと設計図があり、それ通りにしっかりと組み立てることが重要だなぁ~と改めて思いました!
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創業1868年(慶応4年)三州瓦製造・販売・工事
住宅調査・雨漏り調査 (株)神清(かみせい)
神谷 昭範(かみやあきのり)です
【趣味】旅行、野球観戦、自転車、スイーツ食べ
【資格】二級建築施工管理技士
(JSHI)(住管協)ホームインスペクター
住宅メンテナンス診断士
赤外線建物診断技能師/気密測定技能者
石綿作業主任者
(株)神清ホームページ:http://www.kamisei.co.jp
雨漏りホームドクター:http://www.kamisei.co.jp/amamori/
フリーダイヤル:0120-951-890
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