築15年外壁からの雨漏り 間違いだらけの防水シート施工【愛知県大府市】

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経ホームビルダー」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

外壁からの雨漏りで困っている人。

外壁からの雨漏りの補修方法で悩んでいる人。

この記事で伝えたいこと

サイディングとサッシの間のシーリングの劣化から雨漏りしている住宅でした。

この場合、応急処置的な補修方法は、シーリングの打ち替えです。

おススメしたいのは、サイディングの張り替え工事です。

サイディングが劣化しているから張り替えをススメるのでは、ありません。

雨漏りしている根本の原因は、サイディングの室内側にある防水シートの不具合だからです。

防水シートを直すには、サイディングを外すしかありません。

しかし、予算の関係で、なかなか防水シートをしっかり直すお客様は限られます。

この記事では、外壁からの雨漏りに対する根本の原因である防水シートの施工不具合をご紹介します。

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不具合の概要

外壁・サイディング 2階建て 木造住宅

不具合:2階窓まわりから雨水が浸入して、1階サッシ上からの漏水

築年数:築15年

 

築15年外壁からの雨漏り 間違いだらけの防水シート施工

築15年の外壁(サイディング)からの雨漏り修理を行いました。

通常ですと、お客様の予算の関係で、シーリングの補修を行うことが多いです。

少し予算があると、雨漏りしている一面を張り替えさせていただきます。

なぜか?

シーリングの補修はあくまでも、応急処置で、根本の原因を直すことはできないからです。

一面の張り替えおススメするのは、根本の原因の防水シートの不具合を直すことができるからです。

今回、ご紹介する物件のお客様は、四面、全部の張り替えをご希望されました。

結果、四面のサイディングの張り替え工事を行いました。

すると、雨漏りはしていなかったのですが、他の三面も間違いだらけの防水シート施工が施されていました。

15年前の工事レベルの低さに驚きました。

この記事では、外壁からの雨漏りに対する根本の原因である防水シートの施工不具合をご紹介します。

 

防水シートの施工不具合

外壁サイディングをはがして発見した、防水シートの不具合です。

①軒天まで施工していない。

壁と軒天の取り合い部です。

防水シートが軒天まで設置されていませんでした。

取り合い部から雨漏りしやすいので、軒天の上部まで張ることが必須です。

②違う種類の防水シートが設置される。

こちらは、2階の上の部分だけ、別の種類の防水シートが施工されていました。

防水シートが足らずに、余りものを付け足した感じです。

 

③配管まわりのテープ処理なし。

換気扇の配管まわりのテープ処理は全く、行われていませんでした。

エアコンなどの配管まわりも破れたままでした。

④防水シートが無い部分がある。

理由は想像もつきませんが、防水シートが無い部分がありました。

貼り忘れたのか?材料が足りなかったのか?

恐ろしい限りです。

 

⑤防水シートがサッシのフィンに留め付けられていない。

防水シートはサッシのフィンと両面テープで密着して、サッシまわりからの雨水浸入を防ぎます。

この状態では、防水ラインが壁とサッシの間で切れているので、いつ、雨漏りしてもおかしくない状態です。

防水シートがサッシのフィンに届いていても、そこもテープ留めされていません。

おそらく、この防水シートを設置した人は、防水シートの張り方を知らないと思います。

築15年の雨漏りで、こういう物件が出てくると、雨漏り物件においては、防水シートが正しく施工されていないと考えた方が安全です。

シーリング補修は、「臭い物に蓋をする」のように、あくまでも、応急処置と考えることが安全だと思います。

 

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