工事の概要
2F天窓からの雨漏り⇒ ③天窓を撤去して屋根にする
工期:1日間
築年数:約25年
天窓からの雨漏り 天窓を撤去して屋根とする改修工事
「2F天窓の下のクロスがはがれている、雨漏りですか?」とご依頼をいただきました。
伺ってみると、天窓のラインでクロスがはがれていました。
天窓の木枠には、雨漏り痕がありませんでした。
屋根に上がってみると、瓦と天窓との取り合い部に不具合がありました。
「天窓の明るさよりも雨漏りを心配する方が嫌だ。」とのことで、③天窓を撤去して屋根にする修理を行うことになりました。
瓦をめくってみると、予想以上に雨漏りで、屋根下地が腐朽していたので、天窓をふさぐ雨漏り修理は適していたと思います。
工事のビフォー・アフター
工事前の雨漏り
2Fの天窓下のクロスにはがれが発生していました。
天窓の木枠からは、雨漏り痕は見られませんでした。
工事前の天窓・屋根
屋根材は、S形瓦となっていました。
天窓の下の鉛のスカートは破れていなかったのですが、瓦と天窓周辺の水切りがうまく施工されておらず、取り合い部からの雨漏りでした。
天窓周辺の瓦をめくります。
天窓周辺の瓦をはがしてみると、天窓の上部・左右には、雨漏りしていない状態でした。
天窓の下の瓦桟木(かわらさんき)は雨漏りで、木が腐朽していました。
天窓横の水切りから瓦の下へ雨が浸入していました。
天窓を撤去します。
天窓の枠と天窓本体を屋根から撤去します。
開口部周辺の野地板を交換します。
天窓の下側は、防水シートの下の野地板も腐朽していました。
さらに、下側の野地板も腐朽していました。
このような状態は、頻繁に雨漏りして、乾燥しないときに発生する現象です。
野地板の裏面も腐朽していました。
たるきの表面も黒ずんでいました。
腐朽したたるきは補強を入れ、天窓の開口部にもたるきを設置しました。
腐朽した野地板を交換して、天窓の開口部も野地板でふさぎました。
屋根の下地を設置します。
野地板の上には、防水シートを設置します。
強風雨時に、瓦から浸入した雨水が流れるように、順番に防水シートを設置します。
防水シートの上に、縦残と瓦桟木を設置します。
瓦を瓦桟木に留め付け復旧して、完成です。
工事後
古い瓦を戻しながら、天窓部分は新しい瓦を設置しました。
瓦の色は若干ちがいますが、屋根としては、まったく違和感はありません。
瓦は補修する場合に、互換性があるため、部分補修が可能です。
このように天窓を撤去して屋根にすることで、雨漏りの心配はなくなります。
因みに、室内側は合板が見える状態です。
気になる場合は、室内側をクロス貼りすることもできますが、多くの方は、そのままでも気にされません。
③天窓を撤去して屋根にする場合、雨漏りする心配はなくなります。
天窓の明かるさを維持したい場合は、新しい天窓に取り換え、しっかり施工すれば、雨漏りしないようになります。
こちらを選ばれる方も多いです。
天窓の雨漏りでお悩みの方は、参考にしていただけると思います。
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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