「屋根の遮熱って、何がありますか?」
屋根の遮熱方法について、お問い合わせいただきました。
年々、猛暑が厳しくなっているので、「屋根での遮熱」は欲しいアイテムですよね~!
実際、「どんな遮熱方法があるのか?知りたい」との要望でしたので、簡単にご紹介!
主に2つの方法がある!
屋根面での遮熱方法は2つ。
①屋根材の表面で遮熱。
②野地板上でのシートによる遮熱。
この2つがあります。
(屋根面での断熱(屋根断熱)は、遮熱が主な目的ではないので、ここでは取り上げません。)
①屋根材の表面で遮熱
屋根材の表面色を日射反射率の高い色にする!
具体的な商品は・・・。
アースクール瓦・・・日射反射率40%以上
淡い色(ベージュ、オレンジ、イエロー、ホワイト)となる。
詳しくは、https://kamisei.co.jp/sanshukawara/novum
さらに、日射反射率が高い白色の屋根材もあります。
エコハート(三州野安(株))があります。
真っ白なイメージの瓦なので、高反射(70%?)ですね~!
詳しくは、http://www.noyasu.com/catalog/de.cgi?id=33
屋根材表面での反射は、屋根材自体の温度が高くならないので、もっとも効果的です!
ただし、日本の屋根は黒・グレーが主流なので、淡い色は目立ってしまいます・・・
②野地板上でのシートによる遮熱
屋根の色はデザインから黒・グレーがいいけど、遮熱もしたい・・・
そんな方には、野地板上で遮熱する方法があります。
野地板上に遮熱シート(金属光沢面のあるシート)を敷いて、屋根材から出る輻射熱を反射する方法です。
具体的な商品は・・・。
遮熱ルーフィング・・・透湿ルーフィングの表面にアルミを蒸着させたシート。
日射が反射して、まぶしいですよね~!
70%ぐらいの反射率です。
その他には、ルーフィング(防水材)とは別に、遮熱専用のシートもあります。
アルミ箔がプチプチシートの表面に貼ってあるもの・・・
アルミ箔が貼ってあるため、反射率は蒸着に比べて高くなっています。
ルーフィングとは別施工なので、材料費+施工費が余分にかかる高価な方法です。
よく聞く間違った使用方法
屋根の遮熱において、よく間違った使い方を聞くことがあります・・・
それは、②のシートを白色にして、遮熱シートとして使う方法です。
簡単に言うと、屋根の一番外側では、色が白いと日射を反射します!(①の使い方)
しかし、上に屋根材がある②の使い方では、白色では屋根材から出る輻射熱を反射することはできません。
②の使い方で効果があるのは、金属光沢面がシートの表面にある場合のみです。(白も黒も同じで効果はなし)
よく白色のシートを野地板上に敷いて、屋根材を葺く前に、野地板裏の温度を測定されて、温度が低いとPRされているものを目にします。
しかし、実際はその上に屋根材が施工されるので、施工されるとトタンに効果はなくなります。
その理由は・・・(むずかしいので、わからいない人は飛ばしてください。)
屋根材からの輻射熱は長波長(赤外領域)で放射される・・・これを反射する色は金属光沢面しかないのです!
屋根の遮熱は何がいいの?
お勧めは、安価な方法での遮熱です。
①は屋根材の色だけなので、費用アップは少しだと思います。
これは、費用対効果は高いので、検討の価値あり。
②の場合、ルーフィングに遮熱機能付きはこれも、少しの費用アップなので、OKです。
別貼りの遮熱シートは、リフォームではありです。
新築では断熱材が必ず入ってきますので、住宅全体で遮熱の必要性をご検討くださいね~!
もっと、詳しく知りたい方は、神清までお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。