工事の概要
日本瓦屋根の棟部からの雨漏り 冠瓦で軽量化葺き直し
工期:10日間
築年数:約35年以上
日本瓦屋根の棟部からの雨漏り 冠瓦で軽量化葺き直し
瓦屋根からの雨漏りが直らないとご相談をいただきました。
伺ってみると日本瓦屋根の棟部から雨漏りしていました。
すでに補修された棟部が絶対やってはいけない方法となっており、かえって、雨漏りが悪化していました。
瓦同士の隙間をコーキングで埋めるというNGな補修が行われていました。
訪問販売業者に雨漏り修理を依頼してしまったそうで、とても後悔されていました。
棟部を葺き直さないと雨漏りは直らないことをお伝えし、安価でかつ軽量化できる冠瓦1本伏せで補修を行いました。
雨漏り修理の様子を簡単にご紹介します。
工事内容
雨漏り調査
天井に雨染みが発生していました。
かなり前から雨漏りしていたと思われる雨染みとなっていました。
複数ある棟の全てで雨漏りしており、築年数からすると不思議な状態でした。
天井上を確認すると棟を中心に両サイドの野地板に雨染みがあり、棟から浸入していることがわかりました。
瓦屋根に上がってみると雨漏りの原因がわかりました。
瓦同士の隙間をコーキングでふさいでおり、どこからか入ってしまうと雨が瓦の外へ出ない状態となっていました。
このコーキングはもっともやってはいけないものです。
DIYでお客様がやられたのかと思いましたが、訪問販売業者が作業したありえない補修でした。
瓦の知識のない業者の仕業です。
現在、各地で悪徳な屋根業者が摘発されていますが、それに似たような仕事内容と言えます。
瓦屋根の修理は瓦の専門的な知識・経験が必要であるため、リフォーム業者、塗装業者、板金業者ではなく、瓦施工業者に依頼することをオススメします。
工事中
コーキングをカットして、棟部の瓦と葺き土を撤去します。
浸入した雨水が乾いておらず、赤茶色の土となっていました。
上端の瓦・葺き土も撤去して、屋根下地を確認しました。
野地板まではあなが開いていなかったので、この上に防水シートを設置しました。
防水シートの上から瓦桟木を設置して、棟補強金物を留め付けて固定しました。
棟部の土台となる上端の瓦を建物と連結するように固定しました。
棟補強金物に棟芯材となる垂木を設置して、その脇を南蛮漆喰で隙間なくふさぎます。
風雨が吹き込んでも南蛮漆喰で雨水の浸入を防ぎます。
冠瓦をたるきにビス留めして完成です。
内装工事も併せて行いました。
雨染みのある天井材を撤去して、新規で天井材を設置します。
似たような天井材で復旧して完了となります。
工事のビフォーアフター
工事前
工事後
大棟5段ののし瓦と葺き土を撤去して、冠瓦だけとなり、その分軽量になりました。
瓦同士のコーキングもカットして、健全な状態で復旧しました。
屋根・雨漏りに関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
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私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。