セメント瓦はモニエルだけではない。割れた屋根材の問合せ先を紹介します!

今年は6月以降、大きな災害が続いています。

地震、洪水、巨大台風、地震、巨大台風・・・

屋根の被害も発生しています。

そんな中、廃盤となった屋根材のお問合せを多くいただいています。

とくに、セメント瓦・モニエル瓦をお探しの方が多いようです。

よく話をお聞きするとモニエル瓦ではないことも・・・

実は、セメント瓦は昔、数十社が生産していました。

1997年の屋根業界カタログ「屋根Selection’97」を調べると約40社のセメント瓦製造者が名前を連ねていました。

そんなことを一般の方は知るわけもなく、我が家の屋根材が何か、わかる人は1%もいないと思います。

そこで、お問合せの多いセメント瓦について、お困りなっている方にお役立ちするように、セメント瓦の探し方をまとめてみました。

申し遅れましたが、「屋根から人の笑顔を作りたい!!!」をモットーに活動している、三州瓦老舗・創業150年の神清(かみせい)のDr.神谷が写真を交えて、セメント瓦の判別の仕方から、問合せ先までをご紹介します。

 

割れた屋根材はどんな種類なのか?

まず、割れた屋根材がどんな種類なのかを判別しましょう!

各屋根材を見極めるポイントはこちらです。

釉薬瓦の特徴

粘土瓦(焼いた瓦)の中で7割以上は釉薬瓦です。

釉薬瓦の見極め方は瓦の裏面が赤色となっているかどうかです。

割れた瓦の裏面を見てもらい、赤色なら釉薬瓦となります。

釉薬瓦のさらに詳しい判別方法はここでは述べませんが、割れた瓦の写真等を弊社に送っていただければ探してお送りすることができます。

セメント瓦の特徴

本題のセメント瓦ですが、同様に裏面を確認してください。

セメント屋根材の裏面はセメントの色であるグレー色となっています。

ここで注意していただきたいのは、裏面がグレーなのは、セメント屋根材だけではないという事です。

いぶし瓦の特徴

もう1つ裏面がグレーな屋根材としては、いぶし瓦があります。

いぶし瓦は瓦全体がほぼ同じ色となっています。

見極め方としては、日本瓦が多いですし、割れた断面を見てると表・裏・断面とほとんど同じ色となっています。

いぶし瓦についても、割れた写真・寸法等を送っていただければ、代替の瓦を手配することも可能です。

 

 

セメント屋根材の調べ方

セメント屋根材の代替品を探す方法を順番に示します。

図面から調べる

基本は、建築図面から調べることです。

図面に材料指定が記入してありますので、最初に図面を探してください。

図面の屋根の部分を見て、材料を特定してください。

中には、この写真のようにセメント平瓦という種類のみを記載している場合もあります。

この表記では、残念ながら代替品まではたどり着きません。

 

屋根から直接調べる

屋根に上って、写真を撮り、見えている部分の寸法を測ることである程度判別できます。

写真のように、屋根材1枚の見えている部分の長さ、幅を測ってください。

見えている部分の長さを「働き長さ」、見えている部分の幅を「働き幅」と言います。

この写真からわかることは、フラットなセメント屋根材、模様は石目調、働き長さ×働き幅、色はブラックなどです。

これらの情報をもとに、あとで示す表・写真からあてはまるものを探してください。

 

業者に頼む

本来であれば、業者に修理を依頼することが王道です。

しかし、広範囲な災害が発生した場合、なかなか業者へ依頼することができませんね。

依頼しても、1年待ちと言われることもあるようです。

早くやってもらいたいからと言って、闇雲に依頼することにも注意してください。

費用を確認してから依頼しましょう!

 

屋根の情報からあてはまる屋根材を探してみよう

先程、屋根に上って調べた情報から、あてはまる屋根材を探すための表・写真をまとめました。

一覧表はこちらです

これは、屋根Selection’97に載っているセメント屋根材を表にしたものです。

20年前に使用されていた屋根材のリストなので、ご自宅の屋根がこの中に無いこともありますので、ご承知ください。

この表からわかることは、

①セメント屋根材の形状は大きく3種類(「2山形」、「洋形フラット」、「フラット」)に分類できます。

②それぞれ、働き長さ×働き幅の寸法が記載されているので、近いものを探してください。

③通称のブランド名、商品名、廃盤かどうかを調べることができます。

④問合せ先が記載されています。

商品のカタログ写真

まずは、皆さんがお探しのモニエル瓦です。ご自宅の屋根と見比べてください。

モニエル

センチュリオン(2山形)(廃盤)

ホームステッド(洋形フラット)(廃盤)

NEWシャプレ(フラット)(廃盤)

この写真のイメージと先程の寸法の両方が合致したら、モニエルとなります。

スカンジア

上が2山形のスカンジア瓦SS(廃盤)、下が洋形フラットのスカンジア瓦FF(廃盤)となります。

クボタ

左の写真は2山形のパラマウント(廃盤)、右は洋形フラットのパラシェイク(廃盤)です。

屋根材の裏面にクボタと社名が入っていますので、割れた瓦の裏面を確認してください。

富士スレート

左の写真はフラットのセラルーフ(廃盤)、右は洋形フラットのセラ・ウッディ27(廃盤)です。

廃盤にはなっていますが、富士スレートさんは後継商品を出されているので、代替品が可能かと思います。

シーファー33

洋形フラットのシーファー33です。

 

webで検索する限り、引き続き生産されているようなので、代替品は可能だと思います。

ヨーロピアン

 

写真はヨーロピアンです。現在も生産されています。

山の向き(アンダーラップが右)がセンチュリオンと逆になっています。

Victory

洋形フラットのビクトリー(廃盤)です。

ハルモリック

ハルモリックはすべて廃盤です。

 

FUJIX

FUJIXも廃盤です。写真は割愛します。

 

ご自宅の写真と寸法を見比べて、このカタログの写真と表の寸法で一致するものを探してください。

 

セメント屋根材の問合せ先

モニエルの場合

写真、寸法がモニエルの瓦と一致した場合、その問合せ先ですが、残念ながらありません。

10年程度前から廃盤となっていて、在庫もありません。モニエル社も日本から撤退しています。

そこで、弊社は屋根業界で少量ずつ在庫されている方を探して、少しでもお問合せがあれば、供給できるよう努力しています。

お困りの場合は、一度、弊社にメールでもいただければ、探してみます。

引き続き関係先がわかっているもの

廃盤したセメント屋根材でも、引き続き関係先がわかっているものもあります。

先程の表で、一番右の欄に問合せ先が記載しているものは、引き続き関係先がわかっているものです。

電話番号を記載しておきましたので、よろしければ、問合せしてみてください。

その他の場合

残りの屋根材は、代替品が手に入るか、わかりません。

手に入らない場合は、少量であれば、割れた屋根材を防水材・接着剤などを使用して、そのまま屋根で利用する選択肢もお考えください。

 

どの屋根材がわからないときは?

写真、寸法を見比べて、どの屋根材にもあてはまらず、どの屋根材かわからないときには、ごくごく簡単でいいので写真、寸法などを記載して、弊社にメールしてください。

できる範囲で探してみます。

違う年代のカタログもありますので、見つかるかもしれません。

 

一方で、屋根に上がることができず、写真、寸法がわからないという方は、DIYで直すのはむずかしいですので、お近くの業者を根気強く探しましょう!

 

まとめ:セメント屋根材はモニエルだけではない。形状と寸法から問合せ先を探しましょう!

セメント屋根材はモニエルだけではありません。

まずは、図面を調べて、屋根材の種類を調べましょう。

次に、屋根材の写真と寸法を測定すれば、一覧表と比較して、探すことができます。

問合せ先も記載してありますので、連絡してみてください。

それでもわからない場合は、弊社に写真と寸法をメールください。

できるだけ調べてみます!

お問い合わせはこちら
LINEでお問い合わせ
愛知の屋根でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

 

この投稿は役に立ちましたか? 役に立った 役に立たなかった 1 人中 1 人がこの 投稿 は役に立ったと言っています。

神清からのお願い

記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。

私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。

Dr.神谷
神清のまとめ役。
学者肌で数々の「産学官」の連携研究事業を行い、業界内でも数少ない技術派です。その知恵で若いスタッフを指導しています。

オススメ記事

この記事を読んだ人にオススメの記事