破損した瓦の原因ってなに?
瓦は焼き物で、強度・耐久性があり、雨や紫外線による劣化はありません。
そのため、自然に割れることはありません。
瓦が割れる主な原因をご紹介します!
凍害による瓦の割れ
50年以上昔の瓦は、各地域の地元の瓦屋さんが、地元の土で生産していました。
その当時は、窯の中で何百枚と1度に焼くと焼きムラがどうしてもあったそうです。
焼いた温度が低い瓦は、焼き締まりが少なく、水分を吸水しやすくなります。
そうした瓦が寒冷地で、使用されると凍害(とうがい)と呼ばれる瓦の表面がはく離する現象が発生します。
上の写真は、塩焼き瓦ですが、白丸の部分が凍害ではく離しています。
こちらの写真は、塩焼き瓦の棟部分です。
のし瓦が凍害で、はく離しています。
寒冷地では、はく離の原因が、凍害の可能性もあります。
特徴としては、暴露している瓦の表面がはく離する現象となります。
塩害による瓦の割れ
海岸の近くで、直接、細かい海水の飛沫がかかるような場所では、塩害(えんがい)による瓦のはく離が発生します。
塩害の特徴としては、暴露していない瓦の重なりで、隠れている部分に発生します。
黒点線から左下は、屋根で暴露して見える部分で、釉薬瓦では釉薬で色付けされています。
ここの部分では、はく離は発生しません。
赤丸のように、瓦の重なりで隠れる部分に、はく離が発生します。
凍害は暴露部分、塩害は隠れる部分に発生することが多いです!
リフォーム業者による踏み割れ
瓦屋根では、谷板金の周辺など、瓦屋では気をつけて歩く場所があります。
異業種の方では、歩いてはいけない場所がわかりません。
上の写真は、塗装屋さんが谷部を歩いて踏み割れした瓦です。
落下物による破損
落下物により、瓦が割れることがあります。
台風で飛来物により割れたとか、作業者が工具を落としたなどで、瓦が割れることがあります。
上の写真は、台風で飛来物があたって、割れた瓦です。
以上、瓦が割れる主な原因をご紹介しました。
寒冷地・海岸地域以外は、ほぼ、踏み割れか落下物による破損です。
このように割れると雨が瓦の下へ浸入してしまうので、発見した場合は、早めにその割れた瓦を交換しましょう!
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