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「雨樋掃除」は高所作業でプロでも危険。DIYはおすすめしません。
まず、最初に伝えたいことは、
雨樋掃除は、大変危険な高所作業であるということ。
屋根上の作業というのは基本危険と隣り合わせであるということは、認識した方がよいでしょう。
2019年の千葉の台風時、一般人の屋根転落事故が相次いだ。
事実として、
去年の千葉台風の時のことが記憶に新しいところです。
雨樋掃除ではなかったのですが、
一般人が屋根の上に登ってブルーシートをかける際に落下事故がいくつもおきました。
台風15号で被災した千葉県で、家屋修理の際に屋根などから転落した事故が相次ぎ、少なくとも3人が死亡、101人が重軽傷を負ったことが19日までに消防への取材で分かった。県は屋根の修理は専門業者に依頼するよう呼び掛けている。同県内では19日正午時点で約2万9千戸の停電が続いている。
消防によると、千葉県君津市で10日、自宅屋根を修理中の男性(61)が転落して死亡。いすみ市では17日、自宅の屋根瓦を修復していた男性(94)が転落し、搬送先の病院で死亡が確認された。
このほか、市原市では11日、1階の屋根の上で男性が死亡しているのが見つかった。消防は修理をしていた2階屋根から落下したとみている。雨どいの修理や、高所作業中にはしごから転落し、負傷する人もいた。
この例からみてもわかるように、神清の立場からしたら、
屋根上の作業は一般人にはおすすめはできません。
ただ、
今回の記事で、屋根の上で実際にどのような作業が行われているか。
きちんと知ってもらえれば、業者に依頼する際の参考にはなると思います。
では、具体的な事例をご紹介いたします。
雨樋の詰まりは放っておくと「雨漏り」の原因に。
今回、紹介するのはこの雨樋。
一見すると全く、傷んでいない雨樋でした!
しかし、
屋根に上がってみると、
お分かりいただけますか。
雨が降っていないのに、雨樋に水が溜まっている状態なんですね。
完全に雨樋が詰まっている状況です!
雨樋が詰まっているときに、雨が降るとどうなるのか?
ほとんど、気にされたことがないと思いますが、
衝撃映像をお見せします。こちらをご覧ください!
完全に雨樋から雨水が溢れ出てしまっている状態です。
そして、雨樋からオーバーフローすると何が問題になるかといいますと、
壁に大量の雨が降りかかり、雨漏りするリスクとなります。
実は雨漏りは「屋根」からだけではなく「壁」からも起きるんです。
それ以外にも、下の動画のように、
家の敷地の排水が間に合わなくなり、床下に入りこむ可能性まであります。
雨樋のオーバーフローから発生した敷地の水溜まりになってしまうんですね。
こんなことになる前に、雨樋は常に掃除しておきましょう。
雨樋のつまりの主な原因は「落ち葉」「土」「鳥の巣」
さて、上記で大変になっている雨樋の掃除を早速やっていきます。
縦樋の落とし口を覗いてみました。
矢印の部分が縦樋の孔です!
見た目、異物らしきものは見えません。
そこで、手を突っ込んで掃除してみます。
すると、中から出てきたのは、長い葉・枝でした!
少しずつ葉を取り出しますが、なかなか排水できません。
根気強く、取り出してなんとか、排水できるようにしました!
詰まりが貫通して、排水できた様子を動画にとりましたので、ご覧ください!
縦樋の詰まり物を除いてやるとこのように水が流れ、
樋の機能が復活しましたね。
この縦樋の落とし口に詰まっていたものは、こちらです!
集めると人の握りこぶし以上の大きさとなる大量の長い葉・枝等です。
落ち葉をイメージするような葉っぱではありませんでした。
周辺には、大きな木もなく、不思議ですね!
ここからは推測ですが、
鳥などが巣作りのために、運んだ枝等が屋根に落ちて、長い間に堆積してつまったかも?です!
雨樋詰まりを事前に予防したいなら「落ち葉よけシート」の設置がおすすめ。
雨樋の詰まりの原因を、事前に防ぎたいなら「落ち葉よけシート」を使うとよいでしょう。
樋を詰まらす原因が「細長い葉」や「枝」だとすると、
市販の「落ち葉よけのネット」などでは、完全に防ぐことはできません。
土なども目が荒いネットだと通り抜けてしまい、結局そちらが粘度状になってつまりの原因になります。
それに比べると、「落ち葉よけシート」は完全に水だけを通す作りとなっていますので、雨樋つまりのリスクとなるものを雨樋の内側からシャットアウトできます。
雨樋掃除に必要な道具・手順・相場感
雨樋掃除の必要な道具
弊社の方で使っている道具は以下になります。
・ホウキ
・ハンドスコップ
・ちりとり
・水に強い手袋
・集めたゴミを入れる袋
・水を流すための長いホース
雨樋掃除の作業手順
雨樋掃除の手順は以下になります。
1)ホウキを使用して、落ち葉や土などを集める。
2)手袋をはめて、つまりの原因となるものを手でとり出す。
3)砂ぼこりなど、細かいものはスコップやちりとりを使って掻き出す。
4)雨樋の落とし口の詰まりなど、見えない部分は手で堀り出す。
5)雨樋の中に割れなどないかをチェックし、水を流して終了。
目視で見えていない部分は、基本は手で掘り出すことが多いので手袋は必須。
また、掃除後、ゴミで見えなかった雨樋の内側に異常がないかを確認することで、二次災害の防止にもなります。
雨樋掃除の相場感は25000円〜。年に1回ペースでOK。
雨樋が詰まっているかどうかを調べるには、年に1回点検することが基本です。
最初にお伝えした通り、安全第一を考えるとDIYはおススメできません。
2階以上の雨樋掃除は屋根専門業者にご依頼くださいね。
大体の相場感は一回の掃除につき「25,000円~」のところが多いですね。
まとめ:雨樋掃除は一般人にはキケン!年に1回でいいのでプロに任せよう。
雨樋の詰まりは、比較的発見しやすい屋根のトラブルと言えます。
ただ、 一見簡単そうな掃除ですが、安全確保ができない限りは自分で行うのは控えましょう。
また、
一旦詰まりが起きた雨樋には、「経年劣化」や「割れ」などが起きている可能性もあります。
掃除のついでに定期的に点検を行うことが結果的にコストも安くなることが予想されます。
もしくは早期に、雨樋詰まりの予防に「落ち葉よけシート」を使うのも良いでしょう。
もしわからないことやご相談などあれば、神清までお気軽にご相談くださいませ。
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