でんでんってなに?
建物で使用する「でんでん」とは、縦樋を外壁に固定する金属部材です。
形状がデンデン太鼓に似ていることから、でんでんと呼ばれるようになったそうです。
実際の建物で見てみると、
この写真の中にあります。
でんでんとは、これのことです。
赤丸の中にある金具のことです。
縦樋を壁に固定するために、先端はくぎのようになっていて、壁や柱に打ち込んで固定します。
縦樋を固定する金具だけなのですが、実は、雨漏りなどにも影響する重要なものです。
でんでんからの雨漏りもあるのです!
雨どいに落ち葉などが詰まり、雨水がオーバーフローすることがあります。
オーバーフローした水は縦樋の外側を伝わって、でんでんが壁にささっている部分に伝わります。
でんでんの留め付け角度が壁側下がりとなっていると、壁へ雨を引っ張ります。
徐々に建物の中へと浸入して、雨漏りとなるケースもあります。
でんでんからの蟻害もあるのです!
でんでんからの建物被害としては、雨漏り以外に、蟻害(ぎがい)もあります。
縦樋からの伝い水がでんでんに伝わると、その部分の外壁の水分が高くなります。
壁や柱が木材の場合、その木材の含水率が高くなります。
さらに、水は下へと流れるため、基礎の方まで伝わります。
木材の水分が高い状態が続くと、シロアリにとっては、住みやすい環境となります。
床下から1階、2階とシロアリが登っていくルートをでんでんからの伝い水が作ってしまうのです。
上の写真は、配管からの伝い水で、シロアリの被害が発生した様子です。
でんでん周辺での劣化を防ぐためには、雨どいの詰まりによるオーバーフローを防ぐことが重要です。
ポイントまとめ
・雨どいの掃除を行う
・落ち葉よけグッズを使用する
雨どいの掃除、落ち葉よけグッズに関して、詳しくはこちらをご覧ください!
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