調査の概要
ALC造3F建て 屋上防水を行ったが、雨漏りが止まらない。
調査:1日間
築年数:約20年過ぎ
屋上からの雨漏り。屋上防水してもなかなか直らない物件。
「屋上からの雨漏りが直らない」とときどき、ご相談があります。
知り合いの塗装業者さんから、「屋上防水をやり直せばいい」と言われて、防水したそうです。
直ると期待していたのに、雨漏りは止まりませんでした。他の業者さんに見てもらうと防水のやり方が間違っていると言われてしまったそうです。
何がほんとか、よくわからないので、見て欲しいというものでした。
私が思うに雨漏りしている場合は、
雨漏り調査して、原因をつかんでから、防水するべきです!
屋上防水だけでは、雨漏りが直らない場合もあります。
屋上防水したのに、なかなか直らない雨漏りの問題点をご紹介します!
雨漏りしている状況
雨漏りは、3階の天井からしていました。
強風雨で、発生しています。
この時点で、防水以外も疑うことが必要です。
屋上防水を見てみると。
屋上を見てみるとウレタン防水が施されていました。
まだ、全体的には劣化していませんでした。
しかし、所々膨れ上がっている部分もありました。
通気緩衝工法ではなく、全面に塗布している防水でした。
ドレンまわりに問題あり!
ドレンにウレタン防水を流し込んで施工されていました。
そのため、元々のコンクリート下の防水層からの排水経路をウレタン防水でふさいでしまっていました。
ドレンの底を押してみるとぷくぷくして、水が溜まっているのがわかりました。
押してみると小さなピンホールから水が出てきました。
他のドレンには、防水層の下から草が生えていました。
これでは、徐々に防水層の下へ水が浸入してしまいます。
上の写真はシーリングで補修されているのですが、
押してみると、
水が出てきて、指にも水滴が付きました!
ドレン部分は2重構造にして、古い防水層の排水経路も確保しながら、新しいウレタン防水用のドレンを設置した方が安心です。
確実な方法で、屋上防水を行うことが、雨漏りを防ぐコツです。
平らな部分では、小さなピンホールも雨漏りの原因となります。
ポイントまとめ
・屋上からの雨漏りは防水すれば直るとは限らない!
・雨漏りは調査して、原因を探した方が近道!
・屋上防水は正しい施工法が必要!
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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